教育研究上の目的
スポーツ・健康科学部は、本学の建学精神とその教育理念に基づき、国民の健康の維持と増進を視野に、スポーツを通して文化の発展と健康づくりに貢献できる人材の育成、医学・健康関連分野で健康の増進に寄与できる人材の育成を目的とする。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
スポーツ・健康科学部(スポーツ科学科・健康科学科・看護学科)は、卒業認定・学位授与方針に掲げる能力を修得させるために、以下のような内容、方法、評価の方針に基づき、教育課程を編成する。
1.教育内容
- 全学共通科目の履修により様々な分野を学修することで、幅広い教養を修得するとともに豊かな人間性を養う。
- 外国語科目として、1〜2年次において英語を必修とするとともに、選択科目として中国語、コリア語、フランス語及びドイツ語を選択する。さらに各学科において、教育課程の方針に応じた外国語教育の科目を開講する。これらを通じて、異文化への理解を促すとともに外国語コミュニケーション能力および国際性を養う。
- 初年次および2年次において、大学生としての基本的知識・技能と各学科の専門分野を学ぶための基礎的能力の養成、ならびにリメディアル教育あるいはキャリア教育のために、各学科独自の科目を開講する。
- 専門教育科目について、各学科はそれぞれスポーツ科学・健康科学・看護学の専門性に応じて、おもに1年次・2年次にて基礎的な科目群を学修し、年次進行とともに発展的な科目群について講義による授業形態に加えて、実技・演習・実習形態の授業により学修するように体系的なカリキュラム構成となっている。
- スポーツ科学・健康科学・看護学の分野における各種資格に必要な科目群を、年次進行に合わせて配置する。
2.教育方法
- 主体的な学びを促進するために、アクティブ・ラーニングおよびICTを取り入れた授業を展開する。
- 専門教育科目においては、各種実習・演習授業を通してより実践的な能力を修得させる。
- 3年次および4年次において、少人数制によるゼミナールを開講し、インタラクティブな教育を通じて、学生の主体的な学修を促進する。
3.評価方法
- 学位授与方針に掲げた項目に関する形成的評価として、卒業要件達成状況、単位取得状況、GPA、外部客観テストおよび学科の専門性に応じた各種テストなどを用いる。
- 国家試験および各種資格試験受験者に関しては、4年間の認知領域の学修成果について、それら試験の結果によって評価する。
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教育研究上の目的
スポーツ科学科は、卒業認定・学位授与方針に掲げる能力を修得させるために、以下のような内容、方法、評価の方針に基づき、教育課程を編成する。
1.教育内容
- 1年次には、必修科目のスポーツ科学概論、生理学、解剖学、スポーツコーチング概論などを通じてスポーツ科学の基礎を学修する。2年次以降ではスポーツ科学の専門的な各種分野を学修し、3年次には各演習科目およびゼミナールにおいて専門的に学修する。
- 実技科目として、1年次にはスポーツ実技A(基礎運動系)、ストレングス&コンディショニングベーシックを学修する。2年次にはスポーツ実技B(球技系)ならびにスポーツ実技C(武道・ダンス系)を学修する。3年次には各種目のコーチングへと発展させる。
- 外国語科目として英語を1 年次において必修とし、加えて中国語、コリア語、フランス語、ドイツ語およびコミュニケーション英語の中から1 つを選択することにより、外国語教育を通して、異文化の理解に加えて自国の言語や文化を客観的に見直すとともに、バランスのとれた国際感覚を養う。
- 基礎教育科目として、1年次の「フレッシュマンセミナーAB」を通じて大学生として身につけてほしい基礎的な能力を養い、2年次には「スポーツキャリアセミナーAB」により各自の進路について考え、目的を達成するために自ら行動する能力を育成する。
- 4年間を通じて、全学共通科目を履修することにより幅広い教養を修得する。
2.教育方法
- 主体的な学びを促進するために、特に講義系の専門科目においては、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業を展開する。
- 3年生〜4年生においては、ゼミナールを選択でき、より主体的な学修に取り組む。特に3 年生では、スポーツをはじめとしたボランティア活動への参加を積極的に推奨する。
3.評価方法
- 学位授与方針で掲げられた能力の形成的な評価として、スポーツ科学科における卒業要件達成状況、単位取得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測定するものとする。
- 4年間の総括的な評価として、卒業時の学生によるアンケート調査によって評価する。
- 教員採用試験受験者に関して、教員採用試験の結果は4年間の学修の明確な成果とする。
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教育研究上の目的
スポーツ・健康科学部健康科学科は、生命の尊厳に基づいた生活の質を理解し、医療と保健の幅広い分野で国民の健康づくりに貢献できる人材の養成を目的とする。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
健康科学科は、卒業認定・学位授与方針に掲げる能力を修得させるために、以下のような内容、方法、評価の方針に基づき、教育課程を編成する。そして、本学の教育理念に基づき、臨床検査学、健康マネジメント学、自然科学の分野のスペシャリストを育成する。
1.教育内容
- 基礎教育科目・語学では、必修科目の基礎生物学A、基礎化学A、フレッシュマンセミナーA/B、健康科学概論などのリメディアル科目において、健康科学を学ぶために必要な学習スキルを学び、生命倫理学、英語A/B、情報科学を通じて、生命の尊厳に基づく倫理性、国際性、情報収集力の獲得と社会性を習得させる。
- 専門教育科目では、健康科学のエキスパートとして科学的な思考力と判断力を養成するための生化学、生化学実習、解剖生理学A、予防医学概論、環境衛生学、公衆衛生学などの必修科目での講義・実習・演習の履修を通して、健康科学の基礎能力を育成する。
- 全学共通科目では、多様な学問分野を履修することで幅広い教養を備えた人間性を養う。
- 臨床検査コースでは、生化学検査学A/B、生理検査学A/B/C、病理検査学実習、臨地実習など臨床検査技師国家試験受験資格を取得するのに必須な教科目を含め履修することで、臨床検査に係る学問領域を総合的に学び、専門職種としての知識及び技術を教授する。
- 健康マネジメントコースでは、栄養学(基礎と応用)、食品科学、健康運動づくりの理論、スポーツ生理学、ヘルスプロモーション概論などの専門科目を通じて、食品・栄養・運動が持つ健康への影響について総合的な知識と理解を養い、食品衛生管理者、食品衛生監視員、健康運動実践指導者をはじめとした国民の健康づくりに貢献する人材を育成する。
- 理科コースでは、自然科学の基本となる物理・化学・生物・地学の基礎知識を習得し、生化学、生態学、有機化学などの学びから科学系専門職に必要な知識を養うとともに、教科教育法や教職実践演習などを通して、理科教員免許の取得と、教員に求められる力の育成を行う。
- 取得可能資格及び免許:臨床検査技師国家試験受験資格、食品衛生管理者、食品衛生監視員、健康運動実践指導者、第二種作業環境測定士、中学校教諭一種免許(理科)、高等学校教諭一種免許(理科)。
2.教育方法
- 1年次においては、全員が基礎教育科目・語学、健康科学の基礎的内容を中心に学び、2年次より各学生の希望進路に沿ったコース選択を行い、専門的知識を修得させる。
- 主体的な学びを促進するために、専門科目における各種の演習授業・実習授業を通して問題解決型のアクティブ・ラーニングを取り入れた教育を行う。
- 3年次、4年次においては、少人数制による卒業研究演習、卒業研究の履修を積極的に促進し、インタラクティブな教育を実施する。
3.評価方法
- 学位授与方針で掲げられた能力の形成的な評価として、健康科学科における卒業要件達成状況、単位取得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測るものとする。
- 学位授与方針で掲げられた形成的評価として、各学年学期でコモンルーブリックを活用した個別指導と評価を行う。また、卒業研究履修者においては、作成された卒業論文も評価の対象に含める。
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健康科学科は、卒業認定・学位授与方針に掲げる能力を修得させるために、以下のような内容、方法、評価の方針に基づき、教育課程を編成する。
1.教育内容
- 基礎教育科目・語学では、必修科目の生命倫理学、英語A/B、および人文・社会系の全学共通科目(自由科目)を通じて、生命の尊厳に基づく倫理性、国際性、社会性を学ぶ。
- 専門教育科目では、健康科学のエキスパートとして科学的な思考力と判断力を養成するための生化学A、生理学、分子生物学の必修科目に加えて、さらに免疫学、血液学、病理学などの基礎医学領域から臨床医学総論、臨床病態学A,Bなどの臨床医学領域に及ぶ科目についての講義・演習・実習の履修を通して、実学的かつ実践的な能力を育成する。
- 初年次においては、基礎科学、基礎生物学、化学、健康科学基礎演習などのリメディアル科目において、健康科学を学ぶために必要な学習スキルを学ぶ。
- 資格関連科目として、臨床検査技師資格取得、食品衛生管理者、食品衛生監視員、第二種作業環境測定士などの4つの資格に関する専門科目を配置し、各学生が自らの希望・選択する分野でより専門的履修が行えるよう教育課程を設定する。
2.教育方法
- 主体的な学びを促進するために、専門科目における各種の演習授業・実習授業を通して問題解決型のアクティブ・ラーニングを取り入れた教育方法を採用する。
- 3,4年次においては、少人数制によるゼミの履修を積極的に促進し、インタラクティブな教育を実施する。
3.評価方法
- 学位授与方針で掲げられた能力の形成的な評価として、健康科学科における卒業要件達成状況、単位取得状況、GPA、外部客観テスト等の結果によって測定するものとする。
- 学位授与方針で掲げられた形成的評価として、毎学期、学年担任制およびゼミ担当教員による個人面談を実施する。
- 4年間の総括的な学修成果として、ゼミ履修者の卒業論文の評価を行う。
- 国家試験受験者に関しては、4年間の認知領域の学修成果として、国家試験の結果によって測定するものとする。
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教育研究上の目的
スポーツ・健康科学部看護学科は、主体的に学問を探究し、人格形成とさまざまな人々への理解の涵養により、地域社会における生活者の健康回復・維持・増進に向けて創造的に活躍できる人材の養成を目的とする。
教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
看護学科は、卒業認定・学位授与方針に掲げる能力を修得させるために、以下のような内容、方法、評価の方針に基づき、教育課程を編成する。
1.教育内容
- 総合基礎科目(全学共通科目・基本スキル科目)、専門基礎科目(人体の構造と機能、疾病と治療、地域社会と医療福祉)、専門科目(看護の基盤、看護の実践Ⅰ、看護の実践Ⅱ、看護の実践Ⅲ、看護の統合)の3つの科目群で構成する。
- 総合基礎科目では、ひとりの人間として深い教養と豊かな人間性を身につけ、さまざまな人々の異なる文化や考え方、多様な価値観が理解できるよう幅広い分野を学修する。また、大学生としての円滑な適応を促進し、基本的な対人関係スキルと外国語の強化を図るための科目を配置する。
- 専門基礎科目では、ヒューマンケアの専門職としての前提となる必要不可欠な知識・技術を修得するための科目区分とする。『人体の構造と機能』では、生命活動や身体の働き、心理・社会的発達とこころの働きなどについて学修する。また、『疾病と治療』で、疾病の原因・発生機序・症状、検査・治療を学修し、『地域社会と医療福祉』において、地域の文化、地域で生活する人々の健康の保持・増進と疾病予防、保健医療福祉制度などについて学修する。
- 専門科目では、基礎から応用・発展、統合の学修へと向かう科目区分とする。『看護の基盤』で、全ての看護学領域に共通し、看護実践能力獲得の基盤となる基本的な知識・技術・態度を修得する。その上で、看護専門職として多様化・複雑化する看護の対象者に幅広く対応できる能力を修得するために『看護の実践Ⅰ(理論と方法)』、『看護の実践Ⅱ(臨地実習)』、『看護の実践Ⅲ(看護の発展)』で、対象や場に応じた看護学を学修し、さらに、『看護の統合』で体系的な看護学を学修する。
2.教育方法
- 主体的な学びを促進するために、ICT教育やPBL型教育など、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業を積極的に採用する。
- タブレット端末等にインストールした電子書籍・動画教材を活用し、看護技術演習や臨地実習での学習を支援する。また、タブレット端末を利用した演習などのフィードバックによりインタラクティブな教育を実施する。
3.評価方法
- 学位授与方針に掲げられた能力の形成的な評価として、看護学科における卒業要件達成状況、単位取得状況、GPA、外部客観テスト、OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)などの結果によって測定するものとする。
- 国家試験受験者に関しては、4年間の認知領域の学修成果の一つとして、国家試験の結果によって測定する。