学科紹介/Department
英米文学科
学科の特徴
人間、社会、文化を理解する
4つの柱から成るカリキュラム
英語力 (Communication Skills)
英語で情報のやり取りをしたり自分の意見を表現したり、英語を実践的なコミュニケーションのツールとして使う力を養います。ペアワークやグループワークなどを通して、クラスメイトと協力し合いながら学ぶことができます。また、総合的な英語運用能力を高めるために、英語圏の文化を英語で学ぶ科目も開講されています。さらに、英語で書かれた文学作品や専門書を読み解くための基礎力も磨きます。
文学 (Literature)
イギリス・アメリカなど英語圏の文学作品を味わい読み解くことで、21世紀を生き抜く上で重要な力を養います。それは、言葉の奥にある人の思いをいろいろな角度から考える力、そして、自分の考えを生きた言葉で表現する力です。さまざまな時代を生きた人びとの暮らしを追体験できるのは英米文学科ならではの学びです。そして、クラスメイトと作品について話し合いながら、そこに隠された人種・階級・ジェンダー・セクシュアリティなど、現在につながる社会問題を見つけ、その解決につながる糸口を発見する楽しさも、英米の文学作品を読み解く醍醐味です。
文化 (Culture)
「言葉」は、その国の文化や歴史と密接につながっています。時代や社会の変化とともに、新しい文化が生まれ、それを表現するための言葉も生まれます。これが、英米文学科では、イギリス・アメリカを中心とする英語圏の文化と歴史も学ぶゆえんです。食事やファッション・住居や交通手段・スポーツや喫茶などのライフスタイル、音楽・絵画・映画などの芸術、社会の制度や政治、これらの背景にある思想を、歴史の流れとともに学ぶことで、英文の表面的な理解にとどまらない英語への理解も深めます。
言語学 (Linguistics)
英語学は英語を対象とする言語学で、英語の運用能力を高めるための英語学習とは異なります。英語の特徴や仕組みについて様々な角度から考察し、ことばの本質やことばと社会・歴史との関わりについて理解を深めていく分野です。「英語ではどのような音が使われるのか」「文はどのような構造を持ち、どのように解釈されるのか」「話し手は自分の意図をどのように伝え、聞き手はそれをどのように理解するのか」「昔の英語は今とどのように異なるのか」など、英語ということばに関するいろいろな問いに答えるのが英語学です。
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1 習熟度に配慮した
英語指導日本人教員、外国人教員が指導する英語科目で、英語を理解し、英語で表現する力を養います。
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2 語学力を土台に、
3つの専門分野を学ぶ文学、文化、言語学の学びを通して、人間への理解を深め、豊かな思考力と表現力を養います。
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3 少人数のゼミ各自の関心に応じて選ぶゼミ(定員15名)でクラスメイトと意見を交換し合いながら学びます。
学ぶ領域
- 英語力
(コミュニケーション能力) -
英語をツールとして使用して、情報伝達を行ったり意見を述べたりできるようにするための練習を行い、実用的な英語運用能力を高めます。
- 文学
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イギリス文学の授業で扱う主な作家・作品
ジェフリー・チョーサー『カンタベリー物語』、ウィリアム・シェイクスピア『ロミオとジュリエット』、ウィリアム・ブレイク『無垢と経験の歌』、ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』、ビアトリクス・ポター™『ピーターラビットのおはなし』™、ヴァージニア・ウルフ『オーランド』などアメリカ文学の授業で扱う主な作家・作品
マーク・トウェイン『トム・ソーヤの冒険』、ナサニエル・ホーソーン『緋文字』、ルイザ・メイ・オルコット『若草物語』、スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』、J・D・サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』、トニ・モリソン『ビラヴド』、ポール・オースター『ガラスの街』など
- 文化
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イギリスやアメリカの歴史、日本と諸外国の比較文化論、ジェンダー・セクシュアリティ論など
- 言語学
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音声学、統語論、語用論、英語史、社会言語学など
英米文学科と英語学科の違い
文学部 英米文学科
英米文学や文化、そして英語の仕組みを学ぶことは、異なる文化圏の社会、歴史、人々のものの考え方を理解することだけでなく、わたしたち自身を見つめ直し、未来を考えることでもあります。英語という言葉の奥にあるモノを読み解きながら、多様性に富んだ社会で生き抜くために必要な思考力・想像力・表現力を育みます。
外国語学部 英語学科
ネイティブスピーカーによる英語の徹底指導を行います。非英語圏の人同士による英語の対話が盛んな今日、国際語という視点から実践的な英語を習得。またドイツ語圏、フランス語圏への研修も設けて異文化理解に力を入れるなど、グローバルな視野を育てます。