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第2回FD研修会が開催されました(10月28日)。

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 10月28日午後3時より7224教室において、国際関係学部主催のFD(Faculty Development)研修会が開催されました。9月17日に実施した「初年次キャリア教育のポイント」に続く、今年度2回目のキャリア研修会です。

今回のテーマは・・・

「正課(授業)における『ジェネリックスキル』育成の課題」。


(株)ベネッセコーポレーション大学事業部東日本営業課の五反田麗氏に講師をお願いしました。五反田氏には、2013年度のFD研修会でも「学生を成長させる学びとは?」の演題でご講演いただいております。また、同事業部東日本営業課長の谷口雅子氏にもご同席いただきした。

講演は二つのトピックを軸に展開されました。


 ひとつは、前期中3年生全員を対象に行なった「キャリア・アプローチ」の分析結果についての報告です。1年次調査と比較して、自主性や情報収集力が伸びている一方で、学びたい学問への関心や学びを通じての成長実感が低下していること、そして、自己の進路に不安を感じている学生の割合が全国平均と較べてやや大きくなっていることなどが指摘されました。

 第二のトピックは「正課(授業)における『ジェネリックスキル』育成のために」。「社会が求める人材と、大学が育成したい人材は同じ」であることを前提に次のようなことが強調されました。すなわち「大学の授業でジェネリックスキルのすべては保証できない」「教学改革には、教え方だけでなく学生の『学び方』も含まれる」「初年次の施策によって大学の教育効果は高まる」など。


 ジェネリックスキルを授業のなかで育成するためには、具体的にどんなことをすればよいのか。授業における明示的な目標設定や評価のために留意すべきことは何か。こうした難問に挑むための参考として、クリティカルシンキングやロジカルシンキング(ライティング)の有意義性や、それらを実際に導入し大きな成果を上げている二つの大学の先進的な取組事例も紹介されました。


 国際関係学部は『2014年点検・評価シート』において「学生の主体的な学びの促進」を目標に掲げ、PBL型の授業数(5科目)やAL志向の授業数(20科目)とともに「『ジェネリックスキル』志向の授業数(演習を除く)10科目以上」を目標達成の指標としています。
 今回のFD研修会をきっかけに、ALやジェネリックスキルの育成に向けた議論や試行錯誤がはじまることを期待したいと思います。

 14名の学部の教員の他、東松山キャリア支援課の川瀬さんにご参加いただきました。なお、FD研修会への出席率は二回の合計で71%。本年度の到達目標「FD研修会への出席率65%」を達成することができました。