現地研修報告ーエジプト (アレクサンドリア大学)
概要
2024年度のエジプト現地研修には、学生4人(男子3人、女子1人)と教員1人が参加しました。期間は、2024年8月8日から8月28日にかけての20日間でした。地中海に面したエジプトの第2の都市であるアレクサンドリアを訪れ、アレクサンドリア大学の中にあるTAFL(Teaching Arabic as a Foreign Language)センターで、8月11日から8月22日の間、アラビア語研修を行いました。
ホテル、街の様子
滞在中は、TAFLセンターから歩いて20分ほどの距離にあるホテルに泊まりました。洗濯機はないため自分で手洗いし、毎日部屋の掃除をしてくれる人がおり、枕元にチップを置くという初めての経験をしました。ホテルは地中海に面していて、ベランダからの眺めが最高でした。
日中は暑いのですが、夜の海沿いは気温が下がるため、多くの家族や恋人などが涼みに集まります。また、海岸沿いのすぐ横には大きな道路があるのですが、信号がほとんどないため渡るのも大変危険でした。運転している人の顔をよく見て止まってくれそうだったら、ありがとうと手を上げ渡るのがポイントです。また、クラクションがずっとなっていて、夜中に寝ているときも鳴りやまず驚きました。
授業
授業は月曜から木曜の週4日で、計8日間行われました。教室での授業は、朝9時から始まり、2時間授業を2回受け、午後1時30分に終わるという流れで、3人の現地の先生が1限ごとに入れ替わり、生徒4人と先生1人による対面式で行われました。日本語は通じず、英語での説明に苦戦しましたが、やさしく熱心な指導に私たちもがんばろうと、最後までやりきることができました。
食事
朝はエーシュというエジプトのパンに、サラダやフールという豆をつぶして塩胡椒で味付けしたもの、ターメイヤというコロッケのようなものなどをはさんで食べるのが一般的です。
また、コシャリという料理も人気で、パスタを短く切ったものとマカロニと豆、そして日本米などが入っていて、そこにトマトソースをかけて混ぜて、シャッタと呼ばれるラー油の様な辛いソースと、お酢で味を調整して食べるのですが、トマトソースとの相性が抜群で美味しかったです。また、エジプトの飲食店は日本に比べて全体的に量が多く、残してしまうことも何度かありました。おなかを壊したメンバーもいたため、日本より脂っこいものが多かった印象があります。
ランゲージパートナー
教室での授業の他に、教室外の授業として研修期間中に3回、アレクサンドリア大学の卒業生である3人のエジプト人女性がランゲージパートナーとして、会話を楽しみながらのアラビア語学習がありました。海に囲まれた城や、アレクサンドリア図書館に行ったり、アレクサンドリアの街を案内してもらい、カフェで会話をしたり、UNOで遊んだりしながらアラビア語を楽しく学びました。
観光
研修校での授業が終わると、アレクサンドリアから首都のカイロに移動しました。カイロでは、ピラミッドやスフィンクス、カイロ博物館などを観光しました。特にピラミッドは印象に残っており、想像以上の大きさに圧倒されました。ピラミッドの中は急な坂になっているところもあり、内部は非常に暑く険しい道のりでした。
最後に
エジプトでの生活は見たことない景色ばかりで、毎日が新鮮で貴重な期間でした。一方で言葉が通じないことへのもどかしさや、自分の言語力のなさを思い知り、精進しなくてはと感じました。支えてくれたすべての人に感謝し、現地研修を通して経験したことをこれからの人生に生かしていきたいです。