現地研修写真コンテストのための合同講義が行われました。
6月17日、「現地研修」授業の一環として実施される写真コンテストのための合同講義が行われました。小髙泰教授、齋藤百合子特任教授、倉島孝行准教授が講師を務めました。
倉島准教授からはコンテスト全般に関する概要説明がありました。
今年度のテーマは「現地で出会った人びとの日常」で、各国の路上で現地の人たちの日常を発見し、写真で表現してほしいという話や優秀作品に与えられる賞品などに関する説明がありました。
齋藤特任教授からは、現地研修時の撮影時の注意がありました。
撮影をしてはいけないところだけでなく、明確に禁止されていない場所でも相手の迷惑にならないか想像力を持って行動してほしいということが、具体的な事例を混ぜて伝えられました。また、大学生としての倫理観を持って現地の方々とコミュニケーションを取りながら写真を撮影してほしいという注意がありました。
小髙教授からは、「練習用写真への寸評とよりよい写真とは」をテーマに講義がありました。
小高教授からは、よりよい写真の撮り方として、
(1)コミュニケーションをとる→毎日出会う人と会話を交わす中で、自然な表情を撮影する。
(2)市場などの人ごみの中ではカメラを出したままでいいから、少し時間をかけて「場に溶け込む」→周囲は次第にめいめいの仕事に打ち込みその存在を忘れてくれるので、その時に撮影する。
(3)遠景からとるのではなく、3歩進んで撮影する。
(4)勇気が少し足りない時は、一人ではなくグループで行動して撮影する。
(5)携帯電話とデジカメの両方をそろえると両方のメリットを活用できる。
といった説明がありました。
そして、構図や撮り方をまねしたくなるような写真家として、木村伊兵衛、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノーの三人が紹介されました。
さらに、小高教授が撮った写真を例にして、具体的にどのように撮影を工夫しているかが紹介されました。
現地研修に参加する学生は今回の合同講義で学んだことを活かし、各国の人たちとのコミュニケーションを大切にしながら、個性豊かな素晴らしい写真を撮ってきてほしいと思います。