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国際関係学科国際文化学科

2013年度現地研修-インド(ウルドゥー語・ヒンディー語)

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今年度の研修は、引率教員1名となり旅程も含めてウルドゥー語学生もヒンディー語学生も語学研修のクラスを除いて一つの合併グループとして行動しました。語学研修を目的とするだけでなく、参加学生一人ひとりの自分なりの明確な視点やテーマをもってインド世界を観察・体験することも目的の一つです。 

 

総論

 

日本を出発して約8時間、AIR INDIAに乗り現地時間の15時にインドへ到着した。空港がきれいなこともあって、着いた瞬間はあまり「インドに来た」という実感は薄かった。しかし、バスに乗り、ホテルへ向かうにつれて景色の中で流れていく多くのインド人、犬、牛、リキシャーを見て、「私はインドにいるんだ…」という期待と不安がだんだん湧いてきた。ホテルに着き、バスを降りた瞬間すごい砂ぼこりにうんざりしたのを思い出す。3週間生活しているうちに、砂ぼこりもずっと鳴っているクラクションもインド人の視線にも大分慣れたが、着いてしばらくはストレスを感じ、これから3週間やっていけるのか不安に感じていた。 

 

大学での語学研修が始まる前のアグラ・デリー市内観光では物を売りつけてくるインド人、バクシーシを求めるインド人に文化の違いを感じとてもおもしろかった。インドの不思議なところは高額な物を売りつけられても、こちらが値切っても最終的には笑顔で話をしている点である。日本で同じことをしたらまず不満と怒りしか湧いてこないと思うが、インド人相手だとどこか「仕方がない」と割り切れるし、自分も相手の反応を気にせず自分の意見を主張することが出来た。この時期くらいから自分はインドの雰囲気に合っているのだと感じた。
ジャワハルラル・ネルー大学〔JNU〕での授業はウルドゥー学生は5人しかいなく、少数クラスだったが、逆に密度が産まれよく勉強できたと思う。内容は1年の頃やったものから始まったが、忘れている部分も多く、復習ができた。町にはウルドゥー文字はほぼ無かったが、授業中に習った単語を現地の人に使い、反応があることが嬉しかった。
インドで生活をしていて、不思議に感じた文化がやはり「カースト制度」である。初めは皆同じインド人に見えていたが、だんだん服装や雰囲気で身分の違いが自分にも分かるようになってきた。他人から見ても差が明らかであるのに、インドで生活している低カーストの人々はどのように感じているのだろうと思う。インド人自身、とくに結婚相手については今でもお互いのジャーティ〔生まれを同じくする集団、職業カースト〕を無視できないとガイドさんから聞いた。カーストの問題について現地の人と話すことは避けたほうがよいと聞いていたし、話せる程インドの文化知識も語学力もまだ無いのでこの話題について聞くことはできなかった。しかし、単語単語の会話でも向こうの人が笑顔で話をしていたのを覚えている。この現地研修を通じてカースト制度と貧富の差の問題に対しての関心が自分の中で高まり、知識・理解を深めたいと思った。今回の研修はこの点もふまえ、とても有意義なものであったと感じる。(飯野 絢子)

研修を終えて一言

「全体を通して観光地はやはりタージマハールは圧巻だった。
…3週間を振り返って、一時も無駄な時間はなく一日、一日が自分の経験に大きく跡をのこしてくれたと思う。本当に参加できてよかった。絶対に又訪れたい。」(加藤 野の子)

「インド以外のアジア諸国も見てみたくなった。」(渡邉 哲大)
「帰ってきてからももっとヒンディー語を勉強して話せるようになりたいと夢ができた。」(石垣 智子)