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国際関係学科国際文化学科

2014年度現地研修報告―イラン

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 私たちは9月11日~10月7日の27日間イランに現地研修に行ってきました。
 3週間イスファハーン大学でペルシア語を勉強し、残り一週間はヤズドとシーラーズに行きました。最初の一週間は慣れないことも多く、一日が長く感じられましたが、2週目からはイランでの生活にも慣れてきてとても充実した日々を過ごせました。午前中に授業を受け、午後は世界遺産のエマーム広場を中心にイスファハーン市内を散策しました。何度か、イスファハーン大学の先生や学生、そして日本人留学生に市内の史跡などを案内してもらいました。

 イスファハーンの人々は個性豊かでフレンドリーな人が多く、日本人がめずらしいのか写真を多くの人にせがまれました。

スィー・オ・セ橋のたもとで

 エマーム広場のバザールでは絨毯屋やテーブルクロス屋など多くの店が並んでいました。なかには日本語を話せる人もいて、困った時に助けてもらいました。

エマーム広場のバザールで

 週末にはペルシア語の先生にゾロアスター教の遺跡である「アーテシュガー」や聖人廟の「揺れる塔」に連れて行ってもらいました。

揺れる塔の前で

 イスファハーン大学での研修後、一週間の小旅行のため砂漠の都市ヤズドと古都シーラーズに行きました。ヤズドではイランで最も高い塔をもつモスクや絨毯を作る過程を見学し、砂漠に作られた水利施設カナートや古代の郵便システムについての博物館などを巡りました。ゾロアスター教関連の施設が多く、聖なる火をまつる「ファイヤーテンプル」や、かつて鳥葬が行われていた「沈黙の塔」などを見学しました。ヤズドで宿泊したホテルは、伝統的な景観を残しているとしてユネスコに表彰された立派なホテルでした。

ヤズドのゾロアスター教寺院、ファイヤーテンプル

 シーラーズに行く途中ではイランを代表する古代遺跡のペルセポリスや、キュロス2世の墓があるパサルガダエに寄りました。シーラーズではバザールで各々お土産を買いました。翌日、「キャリームハーン城塞」や世界遺産の「エラム庭園」、国民的詩人であるハーフェズの墓などを見学しました。

アケメネス朝ペルシアの王宮跡ペルセポリス

 イランに行く前は、周囲の人たちに「イランは危ない」といわれましたが、今回の現地研修を通して私たち7人は、食事や人々との交流から、イランの生活や社会を正しく認識することができました。