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国際関係学科国際文化学科

「合同チュートリアル・アドバンス」報告 第1回

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 11月2日(火)1限に「合同チュートリアル・アドバンス」の第一回目が実施されました。国際関係学部では1年時に必修科目「チュートリアル」で、大学生としての学修上必要な技術・知識・思考方法を学びます。

 後期に入り、1年生全員を対象に、「合同チュートリアル」を4回(9月28日、10月5日、12日、26日)にわたってオンラインで実施し、学生がチームで課題に取り組み発表を行いました。
 この経験をふまえ、今回は上級編として5人の先生のチュートリアルの学生約85名を対象に対面式で「アドバンス回」を実施する運びとなりました。冒頭で「皆さんはコロナ禍で大学生活を経験した初めての大学生。大きな変化が起こっている社会で活躍できる人材に育ってほしい」とファシリテーターの細田先生から合同チュートリアル開催の意義について説明がありました。

チームビルディング

自己紹介の様子

 久しぶりの対面式授業の上、今回は同じチュートリアルの学生が極力重ならないようチーム編成を行いました。面識のない学生同士は少し緊張気味です。そこで、まずはチームビルディングとして「私って実はこんな人です!」というワークを行いました。これは紙に自分の特技・趣味・専攻言語など何でも書き込んで、それを見せながら自己紹介を行っていくというものです。一気に教室が賑やかになり、皆さん少しずつ打ち解けていったようです。

ブレーンストーミング

 社会人に限らず、多くの場面で必要になるのが「アイディア出し」の作業です。どのようにすれば良いアイディアが出るのでしょうか。「どんな名コピーライターでも、最初は数百のアイディアを出してそこから練っていく」との解説があり、これは「発散と収束」といい、参加者同士で刺激を与えあうことでクリエイティブな発想を促すことができる手法とのことであり、大学での学びに活用できる手法です。
 ここから、練習が始まりました。最初のお題は「幸せ」を付箋10枚に書き込んでいくというもの。あっという間に10枚書き込んだ人もいれば、なかなか浮かばない人もいたようですが、とにかくアイディアを出すことが大事です。書き終えたところで、さらに「発想の広げ方」として5W2H(Who, When, Where, What, Why, How to, How many)の提示がありました。自分にとっての「幸せ」というと狭小なものになりがちですが、「家族」「社会」「国民」など対象を広げていくことで「幸せ」の発想は無限に広がります。

KJ法

 「発散」の次は「収束」です。「構造化の練習」としてまず一つ目の課題として「花子さんの好きな食べ物リスト」が提示されました。主食からデザートまであらゆるメニューの羅列には、一見何の規則性も見出せません。それらの中から、共通する特徴をもつメニューを選び出し、いかにわかりやすく構造化するかという練習です。料理ジャンル、主食と副食、価格帯、味、材料などチームごとに異なる仕分けが行われ、模造紙に付箋を貼ったり絵を描いたりと作業していきます。二つ目の課題は、「発散」で出した「幸せ」をやはり模造紙に構造化していくというものです。
 学生はチームのメンバーと協働しながら、1週間の中で時間を捻出して2つの課題を発表できるレベルにまで落とし込んでいくという課題を与えられました。来週の発表を楽しみにしています。