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国際関係学科国際文化学科

「プレミアム就活セミナー」(第2回)が開催されました(12月11日)。

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 株式会社らいふホールィングス企画の「プレミアム就活セミナー」が、国際関係学部の学生を対象に、12月4日から三週連続で開催されています。
 第二回目(12月11日)のテーマは「業界研究・企業の選び方」。渡部克明社長室長から「企業の目的」「今後の市場環境」「社会使命事業とは」「企業の選び方」など、実りある就活のためのエッセンスについてわかりやすくお話いただきました。

  利潤の追求、シェアの拡大、社会貢献といった言葉が浮かびますが、渡部氏は、企業の目的は「存続すること」と断言します。売り上げや利潤、事業規模の拡大などはそのための手段。企業が存続するためには、顧客に選ばれなければならず、そのためには「差別化」が不可欠であること。差別化とは、自社ブランド(他社とは違う価値)を顧客に認知させることです。たとえば(株)らいふホールディングスのブランドは「社会使命事業」。「あったらいいな」ではなく「(21世紀の社会において生きる力を向上させるために)なくてはならない事業」なのだそうです。

 渡部氏は「『差別化』は企業、そして企業人(=社会人)の宿命である」と言います。企業が他社との差別化を追求するように、企業人も常に他人との差別化を意識しています。とりわけ「営業職」。従事する社会人がもっとも多く、ある意味で誰にでもできる職種なのかもしれません。しかし、それだけに、差別化のためにきびしい自己練磨がもとめられる職種でもあるということです。営業職は「奥が深い」とは渡部氏の言。多くの企業の面接でなされる「学生時代にがんばったことは何ですか」という質問も、そうした差別化への期待の現われのようですね。もちろん、この典型的な質問への「対処法」も伝授されました。

  選ぶのは業界ではありません。「人生の長期にわたって通勤時間も含め1日10時間もかかわることになる企業」なのです。将来の市場環境を見据えて業界研究をした後は、「自分の足を運んで」の企業選びです。どうやって選んだらよいのでしょうか? 渡部氏の説明はこうです。企業説明会では「企業がどこを目指しているか」を確認すること。そのうえで「自分もそこを目指したい」と思える企業を選んでください。企業の業務や仕事ができるかどうか、向いているかどうかを軽率に判断せず、企業理念(目指していること)に共感できるかどうかを自問自答しながら企業を選ぶことが大事、とも。これぞまさしく就職活動の「正攻法」というものではないでしょうか。

 渡部氏の講話の後は、介護用の食事「あいーと」の試食です。これも、企業の差別化事例ですね。社長室の野中千秋さんによれば「アイート」は、大塚製薬が高齢者の食事の楽しみに配慮して開発した食品で、素材の形、味、風味をそのままに、舌で崩せる柔らかさが「売り」なのだそうです。ちなみに「アイート」とは ”I eat” からの造語だということです。お味のほどはいかがだったでしょうか?

 振り返りとして、今回のセミナーで「獲得したこと」や「印象に残った話」、「疑問点」などについてレポートにまとめました。
 今回のセミナーで、21世紀の社会を見据えることの大切さはもとより、企業で働くこと、そのために「企業を選ぶ」ということがどんなことなのか、具体的にイメージできるようになった学生も多いのではないでしょうか。
 次回12月18日最終回のテーマは「新卒社員相談座談会」です。これまでのセミナーで気になっていること、就職活動についてもやもやとしていることなど、若い社員の方々にどんどんぶつけてみてはいかがでしょうか。