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国際関係学科国際文化学科

「合同チュートリアル・アドバンス」報告 第2回

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 11月9日(火)1限に「合同チュートリアル・アドバンス」の第二回目(対面・オンライン併用)が実施されました。国際関係学部では1年の必修科目として「チュートリアル」で、大学生としての学修上必要な技術・知識・思考方法を学びます。

 第1回はチームビルディングに始まり、その場で与えられたトピックに対してどんどんアイディアを出して書き出していく方法や構造化の基礎を実践で学びました。さらに「花子さんの食事」と「幸せの構造化」という2つの課題が与えられ、学生は1週間の授業の合間に集まり、模造紙に付箋を貼ったりイラストを描きこんで準備を進めました。

 しかし、始業時間10分前に全員が集まって準備万端の班もあれば、なかなかメンバーがそろわない班も…。こうした状況を見てファシリテーターの細田先生より喝が入ります。「機会は公平に与えられますが、課題に対してどのように取り組むかは皆さん次第。課題一つとはいえ、物事に取り組む姿勢があるかないかで結果として大きな差が生まれてきます。」グループワークはリーダー格とそうでない学生に分かれがちですが、つい人任せにしてしまう人には耳が痛かったかもしれません。

課題発表

 発表は時間の都合上、ポスターセッションの形をとりました。壁に全14班の模造紙を貼り、学生や教員が見て回り、色付きシールで投票しました。どの作品も工夫が凝らされていますが「花子さんの食事」で最多の36票を獲得した班はマインドマッピングの手法を使ってメニューを分類し、またイラストも加えてあり目を引くものでした。他にも価格帯と料理ジャンルというマトリックスの手法で分類した班、ツリー型で構造化した班などがありました。

構造化のスキル

 こうした構造化のスキルはどのように役に立つのでしょうか。細田先生が黒板に座標軸を書いてマトリックスの手法を説明します。例えば数多くある大学の情報を「学生数」と「学部数」で縦軸と横軸に配置すると、どの大学が全体の中のどのあたりに位置するのかわかりやく示すことができます。何かの商品を売り込もうとするときにこのような図があれば、どこにどのようなニーズがあるのか一目瞭然となるでしょう。また、最も構造化の基本形であるツリー型は、対象をツリー構造で整理することにより、要素の親子関係や類似性を分析できます。

withコロナ時代の大東祭

 

 さて、今回は学生の皆さんにより身近で切実な課題が与えられました。2年間実施されなかった大学祭を実行委員会として企画するなら、どのような提案をするか、というものです。内容は以下の通りです。


  1. 企画コンセプト
  2. ターゲット
  3. 企画の具体的施策
  4. 費用概算

 

 前回学んだ5W2Hに構造化のスキルを実践でどのように活用するか、応用力が試されることとなりました。学生はチームのメンバーと協働しながら、パワーポイントなどのツールを使って発表準備を行います。来週の発表を楽しみにしています。