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国際関係学科国際文化学科

2025年度 FD研修会を開催「生成AIで変わる教育」―北大・高井教授講演

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 国際関係学部では、教員の教育力向上を目的とするFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動の一環として、2025年10月21日(火)にFD研修会をZoomにて開催いたしました。本年度は、北海道大学大学院経済学研究院の高井哲彦教授を講師にお招きし、「文系学部・大学院教育とAIアセスメントスケール:生成AIで変わる教育」をテーマにご講演いただきました。

講演概要

 高井教授は、海外の教育をベンチマークとし、AIを敵視せず味方にする革新的な教育姿勢を強調されました。特に、学生のAI使用レベルを5段階で示す「AIアセスメントスケール(AIAS)」を紹介し、学習段階に応じた段階的活用を推奨されました。教育実践として、具体的には、学部でのAIの使用を許可したワークショップや、有価証券報告書分析へのAI活用事例を提示されています。また、アカデミック・インテグリティを保つため、プロンプト明記や成果物の批判的評価を義務付ける「5つの基本原則」を学生に課していることを解説されました。質疑応答では、教員がAIの間違いを指摘し限界を共有することの重要性を強調され、AI時代における教育の再定義が急務であることを示唆されました。

 本研修会を通じて、国際関係学部教員は、AI時代における教育のあり方について多くの改善ヒントを得ることができました。今後、各教員がAIとの協働を試行錯誤しながら、国際関係学部の授業を改善していくことが期待されます。