9月9日に法務省から2014年の司法試験の合格者が発表され、法学部法律学科卒業生の長谷川啓(はせがわ ひらく)さんが見事合格されました。
長谷川さんは、在学中は堀川信一准教授の民法を専門演習(ゼミ)に選択し、2012年3月に大東文化大学法学部法律学科を卒業後、同年4月に東北大学法科大学院へ進学。今年3月に法科大学院を修了し、司法試験に臨んでいました。
今回の司法試験は、受験者8,015人に対し、合格者は1,810人。合格率は22.6%で過去最低の合格率でした。
以下は長谷川さんからのメッセージです。
「私は、平成20年に大東文化大学法学部法律学科に入学し、平成24年に同学科を卒業しました。その後、東北大学法科大学院に進み、同大学院を修了した平成26年に司法試験に合格しました。
私は、大東文化大学に在学中、法学研究所の講座を4年間受講していました。法学研究所の講座は、先生方との距離が近く、学生の理解度に合わせて授業をしていただくことができるため、難しい問題でも理解が深まりました。また、講座では、学者の先生だけでなく、実務家である弁護士の先生にも授業をしていただけます。法律の話に限らず、具体的な仕事の内容、経験談などのお話も伺うことができ、非常に大きな刺激となりました。私が法曹を目指して勉強を続けられたのは、法学研究所の講座で出会った先生方が魅力的な方ばかりで、そのお話を聞く中で、法曹という仕事が本当にやりがいのある仕事なのだと実感できたことに因るところが大きいと感じています。
私は、現在、司法修習生として法曹の実務に触れ、他人の人生の岐路に携わる法曹という仕事の責任と、何にも代え難いやりがいを日々感じています。近年は、司法試験合格者数の減少や、合格後の就職難など、法曹を目指そうとする者にとって看過できない問題が多く、私も不安を抱えながら勉強を続けていました。しかし、法曹が魅力のある仕事であることはこれからも変わりないと思いますし、そういう思いを持ち続けていられたことが、私にとって何より大きな合格の要因となったのではないかと感じています。
私は、法学研究所での多くの経験を忘れることなく、これからも努力精進していきたいと思います。また、一人でも多くの後輩に、法学研究所を通じて良い経験をしていただけたら嬉しいです。」
長谷川さんの今後のご活躍を期待しております。