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政治学科

学科主任メッセージ

政治学科とは

政治学科は、法学部の中の独立した学科として1990年に設立されました。
国内的には、平成大不況、行政改革、政党の離合集散などが続く混迷した時代、国際的には、ポスト冷戦期や新自由主義とよばれる時代とともに政治学科は歩んできました。この時代には、異常気象・新型伝染病・原発事故・貧困の増大・各種「テロ」の頻発・核兵器拡散などの新しいグローバルな政治課題が顕著になるとともに、領土紛争・民族紛争・宗教紛争・戦争など旧態依然な政治現象も残存しています。これらの問題には、20世紀までの伝統的な認識の枠組み(パラダイム)で解釈できる現象と、新たなパラダイムを模索せずには理解不能なほど難解な現象があります。
ここに、政治学が飛躍的に発展すべき時代的要請と役割と可能性とがあります。

カリキュラムの特徴

政治学科は、学生諸君の自習能力の養成に重点をおいています。
初年次から英語やコンピューターサイエンスの授業を充実させているほかに、図書館やインターネットを使った情報の検索・管理方法や、レポートやノートの書き方、プレゼンテーションやデスカッションなどの技法の基礎訓練を行う「入門演習」を必修科目としています。
政治学の基礎知識の修得からはじまって、政治理論・(日本・東洋・西洋)政治思想史、政治外交史・行政学・地方自治論・国際政治学・国際関係論など政治学の各専門分野の知識を学びます。
海外地域政治研究という講義は、世界のほぼ全地域をカバーするだけの種類の講義が開講されています。 豊富な選択科目を開講し、法学・経済学・社会学などの社会科学や、歴史・哲学・文学などの人文科学など関連諸学をトータルに学び、幅広い教養を修めることを通じて、洞察力、すなわち物事の本質を見極める認識能力を養成します。
これら講義から得た知識を活用し、自分の関心あるテーマで自由研究を進める場として、2年次からの「基礎演習」や、3年次以降の「専門演習」が開講されています。
またこのほかに、役所での実習を通じて行政の諸問題を理解する「インターンシップ」や、就活を考えるための「キャリア・デザイン講演会」、その他の学科主催の講演会や国際比較政治研究所主催のシンポジウムも開かれています。

時代状況を洞察できるようになろう

どんなに恵まれた環境があっても、それを有効に活用するには、やはり一定の意志と努力が求められます。自分が情熱を傾けられるような問題意識をもつことです。毎日、読書してください。新聞や時論誌に目を通してください。政治的諸問題に関して、付和雷同せずに自立した洞察力を獲得しましょう。そして、それを積極的に表現しましょう。
政治学科での4年間の学業を通じて、自分独自の知識体系と能力を培っていきましょう。