Class & Seminar report

動作スキル・上達の科学

勝又宏ゼミ

「動作の反応・コントロールのしくみや上達に関する科学と、その実験方法」について学びます。

スポーツでは常に変化する状況に素早く対応して目的を達成するための動作を遂行することが求められます。例えば、「飛んでくるボールを打つ・捕る」、「相手選手の動きに応じて守る・攻める」、「様々な波や雪の状況に応じてボードやスキーを操る」などです。また、狙ったところにボールを投げる・打つ・蹴るためには、動作の正確性が求められます。このような「動作を調節・修正して、うまく動くしくみ」とは、どのようなものなのでしょう?また、どうすれば「上手く動けるようになる(上達する)」のでしょう?

 

さらにスポーツ場面では、意識・予測・注意・集中などの心理的側面が動作の遂行に影響します。「意識しすぎていつもの動きができない。。。」とか、「ヤマを張ってより素早く反応しよう。。。」、あるいは「身体が自然と反応するみたいに動けた。。。」といった経験が、スポーツをする中でありませんか?このような現象とは何なのでしょうか?

 

これらを解明できれば、それを練習・試合に応用するとともに、効果的な技術コーチングができるのではないかと期待します。スポーツ科学で扱われている測定機器を駆使し、動作中の各関節の動き・筋の活動・力のはたらきなどを分析することで、以上にあげた疑問点にアプローチすることができます。本ゼミでは、「動作の反応・コントロールのしくみや上達に関する科学と、その実験方法」について学びます。また、この科学をスポーツ場面に応用するための題材として「投げる・打つ動作」を扱うとともに、その他の興味深いスポーツ動作場面があれば、それについて科学します。

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