「うつろいの美」の世界 (宗教美術を中心に)
講座内容
ミステリアスな日本文化の深層に迫る!
江戸時代に3万体以上とも言われる仏像を作った円空という人物をご存じでしょうか。全国を行脚し、留まった地由来のカミやホトケを数本の鑿のみだけで作る造形はその「うつろい」から今も多くの人を魅了しています。
寺社以外に、各地域社会で寝食を共にした個人の家にも多くの作品が残り、五穀豊穣や無病息災を祈願し、心こめて走らせるその「彫り」はエッジの効いた鋭いものから、布の質感に近い柔らかいものまで土地のカミさまやホトケさまに合わせて作ったことが想像されます。
代々大切に保管され、多くの目に触れることなく、その人々の安寧を見守る姿とその背景にある信仰をみつめてみませんか。
テキスト
レジュメを配付します。
- 講座番号(会場)
- 007(大東文化会館)
- 回数
- 全6回
- 曜日・時間
- 火曜日 12:00-13:30
- 期間
- 5月13日(火)~6月17日(火)
- 日程詳細
- 5/13・20・27
6/3・10・17 - 定員
- 36名
- 受講料
- 一般 12,000円 (学生 9,600円)
講師紹介
- 沢田 翠(さわだ すい)
- センター講座講師
美術史家 - 修士(芸術学)。専門は日本美術史・美術教育学。著書に『郷土史大辞典』他。美術教育学連合等で活動中。