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押川典昭名誉教授が大東文化学園栄誉章受章

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第79回毎日出版文化賞 特別賞を受賞した国際関係学部の押川典昭名誉教授に学園栄誉章が贈られ、授与式が3月17日に板橋校舎で開かれた。

押川名誉教授が受賞した毎日出版文化賞 は、 優れた出版物や出版活動を顕彰することを目的に 1947 年に創設された国内有数の権威ある表彰の一つであり、「プラムディヤ・アナンタ・トゥールとその時代」上・下巻 で 第 79 回毎日出版文化賞 特別賞 を受賞された。

大東文化学園栄誉章は、学術・文化・スポーツ等の分野での業績が顕著であり、学園及びその設置する学校の名を高めた教職員や団体に対して贈られる。

石井淳子理事長 挨拶

この度、押川先生に学園栄誉章をお贈りするにあたり、心からのお祝いを申し上げますとともに、本学の名を高めてくださりましたことに厚く御礼申し上げます。押川先生は長年にわたり、国際関係学部においてインドネシア教育や東南アジア文化研究に尽力され、この分野の第一人者としての地位を築き上げてこられました。その功績は枚挙にいとまがなく、第59回読売文学賞の受賞に続き、この度、第79回毎日出版文化賞特別賞の栄誉に輝かれましたことは、誠に喜ばしい限りでございます。

 

今回の受章対象となった著作は、東南アジアを代表する文豪プラムディヤ・アナンタ・トゥールを取り上げ、激動のインドネシア近代史を交えてその実像に迫った初の本格的な評伝です。何より、この大著がインドネシア語や英語ではなく、日本語によって書き上げられた点に深い意義を感じております。選考委員からも、「人物像を生き生きと描きながら時代背景を大胆に取り込み、現代史の壮大なパノラマを織り成している」と高く評されました。アジアの大国であり、我が国と親密な関係にあるインドネシアを、私たちがより深く理解することは極めて重要です。この毎日出版文化賞特別賞を機に、本書が広く読み継がれ、日本におけるインドネシアへの理解が一層深まることを強く切望して止みません。

 

また、押川先生が70歳で本学を退職された後も、さらに研究を深められ、今回のような大著を結実させたその高い志と真摯な姿勢には、深く心を打たれるものがございます。押川先生の歩みは我々の目標であり、まさに本学の誇りであります。現在はすでに改訳にも取り組まれていると伺っておりますが、今後ともお体に留意され、さらなるご活躍とご発展を続けられますことを期待いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

押川典昭名誉教授 挨拶

この度は、学園栄誉章という身に余る光栄を賜り、驚きとともに深い感謝を申し上げます。学園栄誉章は現役の教職員や学生が受けるものと考えておりましたので、今回の報せは全く予想外の喜びでございました。

受章の対象となった本書は、退職後に約7年の歳月をかけて執筆したものです。東南アジアを代表する文豪プラムディヤ・アナンタ・トゥールが2006年に没して以来、インドネシアでも世界でも彼の評伝が書かれない状況から、自身で執筆したい、気力と体力が充実しているうちに書き上げたいという一心で取り組んでまいりました。執筆にあたっては、図書館の皆様に多大なるご支援をいただきました。他大学からの文献複写や現物貸借など、煩雑な手続きを快く引き受けてくださったスタッフの方々には感謝に堪えません。特にコロナ禍における静まり返った館内で、「コロナ感染症の防止にご協力ください」というアナウンスを一日に何回も聞きながら、向き合い続けた時間は、私にとって何にも代えがたい幸福なひとときであり、あの環境がなければ完成することもなかったと確信しております。

教育と研究に携わった大東文化学園に対しては特別な愛着を抱いております。退職後も折に触れて大学の動向を世に問い、志願者数や教員の動向、さらにはかつて部長を務めたラグビー部の戦績や箱根駅伝予選会の結果に一喜一憂する日々を過ごしております。

本年、国際関係学部は創立40周年を迎えられました。大学を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、教職員の皆様の情熱を拝見するにつけ、大東文化学園の前途に揺るぎない確信を持っております。理事長、学長をはじめ、大学関係者の皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、受章の挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。