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【2026年度入学式】文化が交差し未来が始まる  新入生3,104人が入学

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 2026年度入学式が4月7日、東京都千代田区有楽町の東京国際フォーラム・ホールAで挙行され、8学部20学科7研究科3,104人が入学した。

 

 学部別の入学者数は文学部730人、経済学部373人、外国語学部415人、法学部377人、国際関係学部242人、経営学部349人、スポーツ・健康科学部383人、社会学部178人。

 研究科別の入学者数は文学研究科22人、経済学研究科2人、法学研究科1人、外国語学研究科8人、アジア地域研究科4人、経営学研究科5人、スポーツ・健康科学研究科9人(博士課程前期課程・修士課程)。外国語学研究科4人、アジア地域研究科1人、経営学研究科1人(博士課程後期課程)。

学長告辞・高橋進学長

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、新入生のご家族ならびに関係者の皆様におかれましても、心よりお祝いを申し上げます。ご令息・ご令嬢が本日この新たな学びのステージへと歩みを進められたのは、皆様の温かいご支援と励ましの賜物であり、深く感謝申し上げます。今後も皆様の変わらぬご支援が、学生の成長を力強く後押ししてくださるものと確信しております。

 

さて、大東文化大学は、皆さんが夢に向かって挑戦し、未来を切り拓いていくために、全力で支援を惜しみません。大いに学び、逞しく成長し、世界へ羽ばたいて活躍される皆さんの姿を、私たち教職員一同は心から期待しています。これからの四年間の学びの旅路を、共に歩んでまいりましょう。

本学は2023年、創立百周年を迎えました。新入生の皆さんは、まさに「次の百年」を創り上げていく新たな担い手であると言っても過言ではありません。

その第一歩として、温故知新の精神のもと、本学の沿革と建学の精神について簡単にご紹介いたします。

大東文化大学は、1923年(大正12年)当時の国会にあたる帝国議会の決議によって創設された大東文化協会が設置する大東文化学院を前身としています。

この年の9月1日には関東大震災が発生した激動の時代であり、そのような社会情勢の中で、本学は同月20日に開学いたしました。

創設の背景には、「東洋の文化を基礎としつつ西洋の文化を吸収し、東西文化の融合によって新しい文化を創造する」という有識者の強い思いがありました。明治維新以降、日本社会は急速な近代化を進める一方で、自国の文化やアジアの文化を見つめ直す必要性も高まっていました。

本学の開学の必要性を示した多くの有識者が日本を憂い「自国の文化やアジアの文化を知り、ゆるぎないアイデンティティに基づいて西洋文化の良さを吸収していく」ことの意義を唱えたのは、そのためだとも言えるでしょう。

この考え方は、現代の国際社会においても通用する普遍的な価値観です。

そして、「大東文化大学は、建学の精神に基づき、東洋の文化を中心として広く全世界の文化に関する諸学を研究・教授し、その振興を図ると共に、東洋固有の文化を尊重し、その伝統的美徳を身につけて豊かな人格の形成に努め、併せて国際的な視野を持ち、世界の文化の進展と人類の幸福の実現に寄与できる有為な人材を育成することを目ざす。」という理念を掲げ、多様性の尊重と文化の融合を追求してきました。開学以来一貫して多様性の重要性を訴え続けてきたことこそ、本学の大きな特色であると言えるでしょう。

さて、皆さんは、現状と将来について思いを巡らせることがあるでしょうか。大学生活の出発点に立つ今だからこそ、より良い未来を実現するために、少しお話をさせていただきたいと思います。

日本、そして世界がどのような社会状況に置かれているのかは、さまざまな場面で示されているとおりです。

① 気候変動をはじめとする地球規模の課題への対応

日本は、これらのグローバル課題の解決に積極的に貢献し、国際社会から信頼される国を目指さなければなりません。気候変動は、まさに明日を左右する重大な課題であり、その解決に向けた取り組みが求められています。

② 少子高齢化・人口減少、地方の疲弊への対応

日本は、急速な人口構造の変化や地域の衰退といった課題に直面しています。これらの状況の中で、いかに活力ある経済・社会を築いていくかが、大きなテーマとなっています。

③ 国際秩序の不安定化と安全保障

イラン・イスラエル・アメリカにおける軍事的緊張、ロシア・ウクライナの悲惨な戦争など、国際秩序は不安定化しています。各国が国力を高め、安全保障を確保しようとする動きが強まる中、日本としてどのように国際社会と向き合うべきかが問われています。

④ 持続可能で強靱な社会の構築とウェルビーイングの実現

日本においても世界においても、国民の安全と安心を確保し、一人ひとりの多様な幸せ(Well-being)が実現できる社会を築くことは極めて重要です。その社会をどのように創り上げていくのかが、これからの大きな課題となります。

現代社会は、多くの大きな課題を抱え、次の時代に向けてどのような選択をしていくべきかが問われています。  

しかしながら、文部科学省 科学技術・学術政策研究所が公表した「第12回科学技術予測調査 ビジョニング総合報告書」(2023年9月)では、若者世代を中心に「ありたい」「望ましい」と考える多様な未来像(2045~55年頃)として、次のようなビジョンが示されています。

包摂性・多様性・利他の重要性

①ありのままの姿や多様性・違いを認め合い、他者への尊敬と共感によって支え合う社会

②偏見のないまなざしを持つ人々に満ち、違いや多様性を認め合うことで、誰もが疎外感や社会的抑圧から解放されている社会

③高い倫理観のもと、偏見のない形で科学技術が推進され、多様性と社会参加が促される社会

④すべての人・ものを尊重し、深いやさしさと共感によって他者の幸せに寄与しようとする利他的な社会

⑤属性や違いを気にすることなく、対等な立場で支え合いながら物事に取り組む社会

これらの未来像は、先ほど申し上げた本学の教育理念そのものでもあります。

さまざまな危惧や不安、課題が存在する現代においても、人間にとって本質的に重要なことは、多様性を認め、異なる文化を理解し、互いを敬う姿勢です。これは過去から未来に至るまで変わることなく大切にされるべき価値であり、本学が創立以来重視してきた精神でもあります。

確かに、現代は困難の多い時代です。しかし、だからこそ、皆さんがこれから本学で学ぶ教育理念こそが重要な指針となり、大学での学びや生活を通して、現状の課題を乗り越えるための英知を獲得することにつながるのです。

ところで、一万円紙幣に肖像が描かれている渋沢栄一のことはご存知でしょうか。

渋沢は、本学の大東文化協会評議員として漢学振興に尽力された人物でもあります。彼の名著『論語と算盤』には、次のような言葉があります。

「得意時代だからとて気を緩めず、失意の時だからとて落胆せず、情操をもって道理を踏み通すように、心掛けて出ることが肝要である」

つまり、「調子が良い時も油断せず、うまくいかない時も落ち込まず、どんな時でも正しいことを続ける姿勢が大切だ」ということです。そして、その“正しいことを続ける力”の源こそが、大学での学びなのです。

さあ、今日この日から、皆さん一人ひとりが大東文化大学の一員となります。大学生活には、ここでしか得られない貴重な経験が数多く待っています。人生の中でも最も美しく、有意義な時間、それが大学生活です。どうか、これからの一瞬一瞬を大切に過ごしてください。

最後になりますが、新入生の皆さんの未来は、無限の可能性に満ちています。そのことを、ぜひ皆さん自身の力で実感してほしいと思います。そして、この学び舎で自らを磨き、社会に貢献できる人材として大きく成長されることを心より期待しています。

以上をもちまして、簡単ではありますが、告辞とさせていただきます。

理事長祝辞・石井淳子理事長

ただいまご紹介にあずかりました学校法人大東文化学園理事長の石井淳子です。

新入生の皆さま、大学、大学院へのご入学、誠におめでとうございます。

保護者の皆様には、この佳き日を迎えられましたことに対し、心からお祝いを申し上げます。

また、新入生の門出を共に祝うため、ご臨席賜りましたご来賓の皆様、誠にありがとうございました。

皆様は本日、晴れて大東文化大学の学生になりました。新たな学びに胸を膨らませ、また心躍らせておられることと存じます。ここに至るまで、様々な努力をされてこられたことと思いますし、そのかげには保護者の皆様やご指導いただいた多くの方の支えがあったものと思いますが、そのこと全てが報われるような学園生活であるよう我々一同、最大限のご支援をさせていただきたく思っております。

ここで、皆様にいくつかお話をさせていただきたく存じます。これからの4年間、そしてその先を見据えて、皆様の参考になれば、と思ってお話しいたします。

まず一つ目です。皆さんは大学、大学院という最高学府の扉を今開けられました。

最高学府で学ぶということは知の最前線に触れることです。この扉の先には様々な出会い、新しい世界が待っています。

ここで皆さんにはなぜ学ぶのかについて考えていただきたいと思います。

皆さんの中にはすでに具体的な目的をもって入学された方もおられると思います。就職するため、資格を得るため、既に心に決めた道を究めるため...など。それも大切なことであると思います。

でもそれだけではもったいない、それ以上のことを目指してほしいということをこれからお話ししようと思います。

学ぶことは単に知識を得ることではなく、世の中を理解し、自分の置かれた位置を把握し、未来を創る力をはぐくむことであると思います。なぜそうなっているのか、またはなぜそうなったのかを考えながら多様な知の海、森に入って自らの可能性を描くことだと思います。

そこには好奇心が欠かせないと思います。いくらAIが進化しても問いを立てるのは人というのは良く言われることです。何を問うべきか、これこそ人間がなしうるものであり、その問いかけをするために必要なのが好奇心なのだと思います。新たな発見、社会を変えていくために必要なものが知的好奇心といえると思います。

どうか皆さんにおかれては、知的好奇心を絶やさず、「なぜ?」と問いかける姿勢を持ち続けてこれからの数年間を過ごしていただければと思います。その問う力が磨かれれば、皆さんは内なる強い味方を手にするものと思います。

二つ目ですが、皆さんにはここ大東において様々な考え方や様々な違いを積極的に把握し、探して感じ取って理解していただきたいと思います。全国から、海外からも仲間が集まるのが大学ですから、多くの交流の中でこれまで知ることのなかった考え方や文化、習慣に驚くことがあるかもしれません。しかし、これまで当たり前と思っていたことが、実はそうでないということを多く経験していただく、そのことがこれからの皆さんにとって実は大変重要なのです。そのためには、学内の様々な企画、課外活動に積極的にご参加いただきたいと思います。そしてそこで感じた「違い」にある背景も理解しながら、それを受け止め、尊重していただきたいと思います。

本学の建学の精神はご存じのことと思いますが、東西文化の融合、多文化共生です。東洋の文化に軸足を置きつつ東西文化を融合して新しい文化の創造を目指すところにあり、多文化共生を目指しております。

「多文化共生」についてはカリキュラムにも反映されておりますが、「多文化共生力」を養った皆様は、VUCAという予測が困難な時代、将来にわたって、皆さんの強みを獲得することになるはずです。

最後になりますが、皆様お一人お一人にとって、本学園で過ごす時間が、かけがえのないものとなりますこと、そして、多くの人と出会い、様々な知を習得されて、その後の人生の糧となりますことを願っております。

これから数年後、卒業を迎えるその時、今ここにおられる新入生の皆様それぞれが、この学び舎で自らを磨きあげたことを語る、又はこれだけのことを成し遂げた、一生忘れられないような素晴らしい体験ができた等、胸を張って語れるものを持っている、そのことを期待し、楽しみにしております。

本日は誠におめでとうございます。

新入生宣誓

法学部 法律学科  葛谷 建介さん

 

スポーツ・健康科学研究科 スポーツ・健康科学専攻  島村 竜平さん

厳しい冬を越え自然の新たなる生命の息吹を感じながら、今日私達は大東文化大学大学院の学生となることができ、大きな喜びを感じております。

また本日は、私達新入生のためにこのような素晴らしい式典を挙行して頂き、石井理事長、高橋学長を始め、諸先生方、並びにご来賓の皆様に心より御礼申し上げます。

さて、現代の医療は日々進歩を続けており、その発展は科学的根拠に基づく研究と学問の積み重ねによって支えられています。学部生時代、私は神経の研究を行ってきました。私たちは医療に携わる者として、専門的知識と高度な技術を身につけるだけでなく、患者一人ひとりに寄り添い、社会に貢献する姿勢を常に忘れてはならないと考えています。

大学院での学びは、これまで培ってきた知識をさらに深めるとともに、自ら課題を見つけ、科学的に探究する力を養う貴重な機会です。また、これらは個人の成長にとどまるものではなく、多様な分野の仲間や指導者との交流を通じて新たな視野や知識を得る機会でもあります。互いに切磋琢磨しながら学びを深め、その成果を医療の発展と人々の健康の向上へと還元できる人材となるよう努力してまいります。

最後になりますが、本学の大学院での研究の機会を頂き、大変光栄に存じます。私達の前に広がる研究者としての道には、多くの困難もあることでしょう。しかし、そのような困難すらも糧に邁進してまいります。これまで支えてくださった多くの方々、また、これから出会う人々への感謝を常に忘れることなく、今まで以上に有意義な研究生活を送ることをお誓い申し上げます。

外国語学部 英語学科 ダヴェタ マイカさん

桜の花びらが舞い、鳥の声が聞こえる春の日に、私たちは大東文化大学の学生になりました。この歴史と伝統のある大東文化大学に入学し、学生生活を送れることをとてもうれしく思います。また本日は、私たち新入生のためにこのような盛大な式を開いていただき、心から感謝いたします。

私は3年前にフィジーから来日しました。新潟県開志国際高校ではラグビーをがんばりました。その結果、高校日本代表に選ばれて、イングランド遠征に参加し、世界のレベルを経験することができました。

大東文化大学では、その経験を生かして、ラグビー部のレギュラーメンバーとして活躍し、チームに貢献したいと思います。また、ラグビーだけでなく、英語学科の授業や日本語の勉強にも力を入れたいです。新たな友人といっしょに、楽しくて充実した学生生活を送りたいと思います。

最後に、新入生一同、本学の「建学の精神」を大切にしながら学び、学則を守り、未来に向かって日々努力し続けることをここに誓います。また、さらに成長できるよう、これからも精一杯取り組んでいきます。

文学研究科 中国学専攻  吉井 菜美子さん

厳しい冬の寒さを越え、自然の新たな生命の息吹を感じるこの良き日に、私たちは大東文化大学大学院の学生となることができ、大きな喜びを感じております。また本日は、私たち新入生のためにこのような素晴らしい式典を挙行していただき、石井理事長、高橋学長をはじめ、諸先生方、ならびにご来賓の皆様に心より御礼申し上げます。

私は、中国史学に関するより深い学びを求め、大東文化大学大学院文学研究科中国学専攻に進学いたしました。現在、社会は急速な技術革新や国際情勢の変化などにより、これまで以上に複雑で先の見通しが難しい時代を迎えています。さまざまな情報が瞬時に世界を巡り、価値観も多様化する中で、私たちには自ら考え、判断する能力がこれまで以上に求められています。このような時代だからこそ、学問に真摯に向き合い、誤った方向に進まないよう、自分自身を高めていく努力を怠ってはならないと感じています。

『論語』公冶長篇には、「敏にして学を好み、下問するを恥じず」という一節があります。私たち新入生は、このように自ら進んで学び続ける姿勢と心構えを胸に刻み、日々の学びを大切にし、それぞれの専門分野における研究を積み重ねてまいりたいと思います。

最後になりますが、本学大学院において研究の機会をいただけることを大変光栄に存じます。私たちの前に広がる研究者としての道には、多くの困難もあることでしょう。しかし、そのような困難さえも糧として邁進してまいります。これまで支えてくださった多くの方々、そしてこれから出会う人々への感謝を常に忘れることなく、これまで以上に有意義な研究生活を送ることをここにお誓い申し上げます。

司会進行は昨年度に引き続き、DHK(大東放送協会)が務めました。