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卒業生の方

2019年03月20日

2,619人がそれぞれの道へ【学位記授与式】

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2018年度学位記授与式が3月20日、東京都千代田区有楽町の東京国際フォーラム・ホールCに卒業生、ホールE2に保護者が分かれて挙行した。式典終了後、卒業生各自への学位記授与は板橋キャンパスで行った。
式典は午前の部(経済学部、法学部、経営学部、スポーツ・健康科学部)、午後の部(文学部、外国語学部、国際関係学部、環境創造学部)に分かれて行われ、各研究科、各学科、法務研究科の総代が壇上に上がり、学位記、修了証書を受け取った。学長賞には前田寿隆さん(英米文)、霜鳥佑さん(国際文化)、白石黄良々さん(スポーツ科)、谷口成孝さん(書道学専攻博士課程前期課程)の4人が表彰された。
卒業者・修了者総数は2,619人。学士課程2,563人(文学部515人、経済学部359人、外国語学部364人、法学部375人、国際関係学部201人、経営学部363人、環境創造学部173人、スポーツ・健康科学部213人)、博士課程前期課程・修士課程43人、博士課程後期課程8人(内、論文博士1人)。

本学は昨年の2018年9月に95周年を迎え、卒業生の累積も130,798人となった。


 

学長告辞・門脇廣文学長

 「学士」の学位を取得し、本日ここに卒業式を迎えられた8学部18学科の2,563名の卒業生の皆さん、ご卒業、まことにおめでとうございます。また、「修士」や「博士」の学位を取得し、大学院を修了された皆さん、まことにおめでとうございます。大東文化大学の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。
また、今日この日にいたるまでの長い年月、皆さんの成長を支えてこられた御家族の皆様、保護者の皆様方、そのご労苦に対し、敬意とともに、感謝の意を表したいと思います。
本学が世に送り出した卒業生は、皆さんを含め合計で130,798名となりました。

 

贈る言葉三つ
皆さんは、今日を最後に社会へ旅立つ訳ですが、その門出に当たって、私から三つの言葉を贈りたいと思います。
一つは、「皆で遠くへ行こう!」
二つ目は「傾聴」、
三つ目は「ジョ」です。

 

「皆で遠くへ行こう!」
最近、しばしば「人生百年時代」という言葉を耳にします。皆さんも耳にしたことがあると思います。それに伴って、大学は、社会の側から「社会人基礎力」を養うよう求められています。「社会人基礎力」とは、文字通り、社会人になって働くときの基礎的な能力ということです。
それでは、「社会人基礎力」その内容はどのようなものなのでしょうか。皆さん、聞いたことがありますか。2006年ですから、今から13年前のことです。経済産業省は「社会人基礎力」とは、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」であると言っています。
そして社会は、このような「社会人基礎力」を身につけさせるような教育をするよう大学に求めてきています。ここで重要なのは「多様な人々と」と言っていることですが、このことについては後で述べたいと思います。
話を元に戻しましょう。
経済産業省は、さらに、「社会人基礎力」には三つの「力」あると言っています。
一、前に踏み出す力(アクション)
二、考え抜く力(シンキング)
三、チームで働く力(チームワーク)
以上の三つの「力」です。
アフリカの諺に次のようなものがあります。皆さん聞いたことがあるでしょうか。
速く行きたいなら、一人で行きなさい。でも、遠くへ行きたいのなら、皆で行きましょう!
一人で行ったとしたら、速く行けるかも知れない。しかし、いくら速く行けたとしても、一人で行ける距離などたかが知れている。しかし、皆で協力し助け合って行けば、遙かに遠くにまで行くことが出来る。この諺は、そのようなことを意味しています。
 先日、「はやぶさ2号」が小惑星リュウグウへのタッチダウンに成功したことが、大きく報じられました。JAXAの基地で数多くの人が喜び合っている様子をテレビでご覧になった人も多いと思います。このプロジェクトに関わった人は600人を超えているとのことです。
この度の素晴らしい成功は、もちろん一人の力では到底達成することのできるものではありません。多くの人が一つのチームになって力を合わせて初めてなし得ることなのです。
このような大きなプロジェクトは、世の中にそんなにあるものではありませんが、社会においては、大小さまざまな規模の事業があるものの、全ての仕事が「チーム」で行われると言っても過言ではありません。
先ほど紹介しましたアフリカの諺は、社会から求められている「社会人基礎力」の三つの「力」の中の一つ「チームで働く力」のことを意味しています。現代の様々の課題を解決するのは、一人の力だけでほとんど不可能です。多様な人々が、それぞれの持ち味を活かして、皆で協力してやっていかなければなりません。
すなわち、このことはそのまま、先ほど述べました「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」という「社会人基礎力」  そのものでもあります。
皆さんは、これまでの学生生活のさまざまな場面で、既に「チームで働くこと」の重要性を実感してきたことと思います。大学から社会に踏み出すに当たって、もう一度、そのことをしっかりと意識してほしい、そのように願っています。
これから新たな社会で出会う新たな人々と一つの「チーム」となって、力を合わせてやっていけば、必ず、皆さんが「いま」予想しているよりも遙かに遠くまで歩いて行くことができるでしょう。
「皆で遠くへ行こう!」
これが、私が皆さんに贈る最初の言葉です。

 

人の話は「傾聴」しよう
さて、他の人々と力を合わせて一つの「チーム」となって働くために、最も重要なことは何だと思いますか。他の人々と協力して一つの「チーム」となって働くために、まず必要なことは、「チーム」のメンバー一人ひとりを尊重することです。
人は、一人ひとり、みんな違っています。様々な「個性」や、その人なりの「持ち味」を持っています。そのような「個性」や「持ち味」を持っている一人ひとりを理解し尊重すること、これがなくては「チーム」になりません。
そして、その人々を理解するために必要なことは、人の言うことにしっかりと「耳を傾けること」、すなわち「傾聴すること」です。これが一番大事です。
「傾聴」とは、「耳を傾けて聴く」ということですが、人の話をただ聞くことではありません。人の話に集中して、より深く、より丁寧に、耳を傾けることです。
この「傾聴」は、簡単なように見えて、本当は非常に難しいことなのです。人は、他の人の話を聞いているように見えて、たいていの場合、実は、自分が訊きたいことしか聞いていないものです。ほとんどの場合、次に自分が何を言おうかと考えながら聞いているものです。「傾聴」とはそういうことではなく、話しているその人の気持ちに寄り添って相手が話したいこと、伝えたいことを、相手に共感して「聴く」ことです。そのようにして初めてその人を理解することができるのです。
これが、他の人々と「チーム」になることの大前提です。社会に出たら、人の話に耳を傾けてしっかりと聴くこと、これを忘れないようにしてください。
「傾聴」
これが、私が皆さんに贈る二つ目の言葉です。

 

「ジョ」の心を大切に
私の専門は、中国の古典の研究ですので、その点から少しお話しさせていただきます。
今から2,500年ほど前の中国に孔子という人がいました。皆さんもご存じのことと思います。この人は、政治家であり、思想家であり、そして教育者でもありました。
孔子には3,000人もの弟子がいましたが、孔子やその弟子たちの話した言葉や行動を、五百余りの短い文章で記したものが『論語』という書物です。これも皆さんご存じのことと思います。
この『論語』の中に次のような話があります。
孔子の弟子の一人が、孔子先生に訊ねました。「生涯にわたってずっと大切にしなければならないもの、それを一言で言うと何でしょうか」と。
そのとき孔子は、何と答えたと思いますか。
孔子先生は、「それは『ジョ』だね」と答えたのです。孔子先生は、人が生涯にわたってずっと大切にしなければならないものは「ジョ」だと答えたのです。
みなさん、「ジョ」という漢字がどんな字か分かりますか。
「ジョ」という字は、先ず「女」偏を書きます、そしてその右に「口」という字を書きます。すると「如(ごとし)」という字になります。この「如(ごとし)」という字の下に「心」という字を書き加えますます。これが「ジョ=恕」です。「女」偏の右に「又」という字を書くと「怒」という字になってしまいます。この字と間違えないようにしてください。
さて、この「恕」という言葉は、どういう意味なのでしょうか。
「恕」は、「思いやりの心」という意味を表す字なのです。孔子先生は、人が生涯にわたってずっと持ち続けなければならないのは「思いやりの心」だと言ったのです。
実は、孔子先生の言葉はそこで終わったのではありません。孔子先生は、それに続けて次のように言ったのです。
自分がしてほしくないことは、人にしないことだね。
この言葉には、他の人への「思いやり」の気持ちがありますが、それだけではありません。大事なのは、そこには、まず、自分自身への「思いやり」の気持ちがあるということです。「自分がしてほしくないことは」という言葉には、自分自身への思いやりの気持ちが込められています。
その上で、他の人を思いやっているのです。自分が自分自身を大切にしているように、他の人もそれぞれ自分を大切にしている。だから、自分がやってほしくないことは、他の人にもしないようにしよう。他の人も自分のことのように大切にしましょう。そのような気持ちです。逆に言うと、自分を大切にする気持ちがなければ、他の人を大切にすることなどできないということです。ぜひ、この「恕」という言葉を心に刻んでください。

皆さんは、今日、卒業される訳ですが、私が今お話しした三つの言葉、
「皆で遠くへ行こう!」
「傾聴」
「恕」
この三つの言葉を皆さんへの「贈る言葉」としたいと思います。
最初に持つべきものは、「恕」です。「思いやりの心」です。まず心にこれを持ってください。次に、「傾聴」、人の話しに耳を傾け聴くことです。そして最後に、他の人と一つのチームとなって「皆で遠くへ行こう!」。以上の三つの言葉です。

 

「多文化共生」について
いま、日本に訪れる外国の方々が、また日本に住む異文化で生きてきた人がどんどん増えてきています。そこで最後に、本学が数年前に新しい理念として掲げた「多文化共生」について、お話しておきたいと思います。
「多文化共生」というのは、数多くの文化が共に生きるということですが、そのために最も重要な考え方とは何でしょうか。そのために私が最も重要だと考えるのは、まず「自分の文化を尊重すること」です。「えっ?」と思われるかも知れません。「多文化共生」なのに何で「自分の文化」なのかと思われるかも知れません。
しかし、自分が自分の文化すなわち「自文化」を尊重する。これが一番重要なのです。なぜなら、まず自らが「自文化」を尊重する。そのことから、自分が自分の文化を尊重しているように、他の文化を生きている人たちも、それぞれの「自文化」を尊重しているであろうとの考えに至るのです。そうであるなら、自分が自分の文化を尊重しているように他の人が生きている文化も尊重しましょう、ということになるのです。
 そして、世界には数多くの文化がありますから、それぞれの文化を生きている人がお互いに、このようにして他の文化を尊重する。その結果として多くの文化が同時に共存できるようになるのです。これが「多文化共生」ということです。
 つまり、「多文化共生」は、ただ単に数多くの文化が共に生きていくことだというような単純な考え方では決してなし得るものではありません。「多文化共生」の根本には、必ず、先ず自らの伝統文化を尊重することがなければならないのです。自分の文化を尊重する気持ちがなくて、どうして他の文化を尊重することができるでしょうか。
このことは、個人と個人の関係についても言えます。自分自身を大切に思う。自分自身を尊重する。それがベースになる。そうして初めて、自分が自分自身を大切に思っているように、他の人も自分自身を大切にしているであろうとの思いが働くのです。その結果、自分が自分を大切に思うように、自分自身を大切に思っている他の人に対しても、自分のことのように大切するということになるのです。
これまでのお話でお分かりいただけたと思いますが、本学が新しい理念とした「多文化共生」の考え方の根底には、先ほど述べた「恕」の心があるのです。

 

卒業しても「大東人」
本学は、わが国や東洋の伝統文化を尊重することを目的として建学されました。そして、「伝統的なモラル」を修得した上で専門分野の知識を身につけ、国際的な視野を持ち、世界の文化の発展と人類の幸福の実現に貢献できる、そのような人材を育てること、それを教育の使命、すなわちミッションとしてきました。
我々は、そのようにして育まれた本学の学生を「大東人」と呼び、そのような人の持っている「力」を「大東学士力」と呼んできました。

さて、皆さんは、今日、大学を卒業される訳ですが、卒業しても、皆さんは永遠に「大東人」です。卒業するに当たって、私がみなさんにお贈りする三つの言葉「恕」、「傾聴」、そして「皆で遠くへ行こう!」、この三つの言葉を「大東人」として、生涯忘れないでください。
この三つの言葉、これが私が皆さんへの餞の言葉です。

 

まとめ
大東文化大学は、「大東人」である皆さんが、卒業後も、いつでも戻って来ることのできる場所です。ふと学生時代のことを思い出したら、そのときは、いつでも戻って来てください。
卒業生の皆さんには「恕」の心を持つ人間として、さまざまな個性や持ち味を持っている多くの人々の話に「耳を傾け」、それらの人々と一つの「チーム」となって、力を合わせて一つひとつ問題を解決していき、そのことによって自らを大きく成長させ、思う存分に活躍されることを期待しています。本日は誠におめでとうございます。

理事長祝辞・中込秀樹理事長

大東文化大学学生諸君、本日は卒業の日を迎えられ、誠におめでとうございます。

この栄えある日に、諸君のご両親など、諸君の出生以来諸君を育て、支え、見守り、成長を楽しみにしてきた保護者の方々のお慶びは如何ばかりかとお察しいたします。今日は、冬の寒さも少し遠のき、天気も比較的良く、皆様のご卒業を祝うに相応しい日になりました。

私は、皆様が学び、スポーツに打ち込むなど、沢山の時間を過ごしてきた大東文化大学の経営に当たる学園の理事長であります。最近この役についたばかりであり、多くの諸君には本日初めてお会いします。しかし、諸君には今後も折に触れ、本学を再訪してほしいと思います。

 

諸君はこの4年間東松山校舎、板橋校舎などにおいて様々な勉学を積まれ、スポーツに、大東祭の実行など文化活動に、実に多彩な経験をしたと思います。

本学の建学の精神である次の宣言、すなわち「漢学(特に儒教)を中心として東洋の文化を教授·研究することを通じて、その振興を図るとともに、儒教に基づく道義の確立を期し、さらに東洋の文化を基礎として西洋の文化を摂取吸収し、東西文化を融合して新しい文化の創造を目指す」という宣言は、大正期に帝国議会の議決に基づき設定されたものですが、誠に崇高な理念に基づく、現在においても、いや現在であるからこそなおさら、その実現が図られるべき理念であります。

 

この建学の精神に基づき、東洋の文化を中心として広く全世界の文化に関する諸学を研究・教授し、その振興を図るとともに、東洋固有の文化を尊重し、その伝統的な美徳身に着けて豊かな人格の形成に努め、併せて国際的な視野を持ち、世界の文化の進展と人類の幸福の実現に寄与できる有為な人材を育成することを目指すのが、本学教育の理念であります。この建学の精神や教育の理念は、本学で学んだ諸君のしっかりとした精神の基礎となっていると考えます。この建学の精神のもとにこれからの社会に出て、あるいは研究の世界で実績を積んでいっていただきたいと存じます。

 

これまでの沢山の毎日の中には辛いこと、悲しいこともあったことでしょう。

それでも諸君は、さまざま困難を克服して無事立派な成績を収められ、卒業の日を迎えられました。大変頼もしく思っております。

皆様にはこれから素晴らしいことがたくさん待っていると思います。それでも、やはり辛いことも、悲しいことも起こるかもしれませんが、必ず乗り越えてゆけると思います。これからは意思の疎通、コミュニケーションを大切にしてください。一見不合理と思える内容があっても、倫理観をもって物事に取り組んで欲しい。そうしていかないと組織は成り立たない。

 

これまで積み重ねてこられた様々な経験や努力に心から敬意を表します。今日を迎えられて教職員の皆様も大変お喜びのことと存じます。

ここに、この良き日を、学生諸君、ご父兄の皆様、教職員の皆様とともに迎えることができたことを共に感謝して、私の祝辞といたします。

卒業生代表挨拶
〈午前の部〉社会経済学科・渡壁一朗さん

桜の便りも聞かれ、春を感じる季節となりました。
本日は、私たち卒業生のために、このような盛大な式典を開いていただき、誠にありがとうございます。また、ご多忙の中、ご臨席を賜りました皆様に、卒業生一同心より感謝申し上げます。
思い起こせば、大東文化大学に入学した4年前、私たちはこれから始まるキャンパスライフに、少しばかりの不安を抱えつつ、多くの出会いや発見が自分自身に訪れることに、大きな期待と希望を抱きながら、本学の門をくぐりました。

私は4年間の学生生活の中で、多くの人と出会い、様々な経験をしました。入学後の1年生次には、オープンキャンパスのスタッフに申込み、ツアースタッフとして活動を開始しました。高校生に近い目線を生かして、来場者の方々と一緒にキャンパスを歩きながら、大東文化大学の魅力を数多く伝えられたと思います。この活動を通じて、私は相手に物事の魅力を伝える難しさを味わい、その一方で、魅力を伝える楽しさを知りました。


2年次には、大学の最大のイベントのひとつである、学園祭を計画・実行する、大東祭実行委員会に入りました。そこでは運営局として活動し、大東祭におけるイベントでの司会を務めました。当時、司会を務めたミスミスターコンテストの結果発表は、冬のイルミネーションに彩られた板橋キャンパスで行いました。ステージから見たあのときの美しい光景は、華やかな舞台での興奮も相まって、今でも脳裏に焼き付いています。3年生のときには俳優の玉木宏さんのトークショーの司会を務めました。芸能人の方とステージの上で会話をすることには、とても緊張しましたが、これまでの経験で培った、「物事の魅力をいかに周りに伝えるか」を最大限に生かし、来場者やゲストに楽しんでほしという気持ちをもって、司会を心掛けました。そして、私自身も、自分が司会であることを忘れそうになるくらいの楽しさを味わうことができ、イベントは成功を収めました。大東祭実行委員会に所属した2年間で、私は多くの仲間と力を合わせて一つのことを成し遂げる喜びを学びました。


経済学部のゼミでは、経済学における研究テーマと出会うことになります。出会った研究テーマは、消費者志向経営というもので、企業が消費者に対してどのような姿であるべきかを考えるテーマでした。消費者志向経営は、ここ数年の間に企業の間で騒がれるようになったもので、非常に新しい分野です。新しいものであるが故に、資料は決して多くなく、研究には苦労することもありました。3年生のときに、私はゼミの仲間と共に「消費者志向経営」というテーマで経済学演習成果発表会に臨みました。成果発表会に向けて、資料を集めていく中で、企業の方へアンケートを実施し、その結果、多くの企業がアンケートに協力してくれました。企業の方々の協力もあり、成果発表会では自分でも納得のいく発表ができたと思います。経済学を学び、研究していくことは私に豊かな発想力と幅広い視野を与えてくれました。


私は4年間という、長いようで、とても短く感じる学生生活の中で、非常に充実した日々を過ごしました。このような充実した学生生活を送ることが出来たのは、家族や仲間たち、先生方など、多くの方々に、支えていただいたおかげです。改めて、心より感謝申し上げます。


4月からは、それぞれに新しい生活が待っています。そこでの生活は楽しいことだけではなく、困難も多く待ち受けているでしょう。しかしながら、私たちはどんな困難を前にしても、大東文化大学で積み上げた経験を胸に、力強く進んでまいります。

 

最後になりますが、大東文化大学の更なるご発展と、教職員並びに関係者の皆様の益々のご健勝、在校生の皆さまの一層のご活躍をお祈り申し上げ、卒業生代表挨拶とさせていただきます。

〈午後の部〉英語学科・若狭 晋さん

春隣、桃紅柳緑をいよいよ感じる今日この頃、本日はご臨席賜りました学長先生をはじめ諸先生方、大学関係者の皆様並びにご来賓の方々に心より御礼申し上げます。


また、私たちをここまで育て、誇れる学び舎に通わせてくださった両親や家族そして私たちを支えてくださったすべての方々への感謝と、今、この素晴らしい式典に、学友と共に出席できたことに対し、卒業生一同感慨に浸っています。今日まで本当にありがとうございました。


高坂駅から、東松山キャンパスに向かう道すがら、来るキャンパスライフに気炎万丈の思いを馳せる反面、不安な気持ちが入り混じった4年前の春。あの時の思いから早4年が過ぎ、本日、この晴れやかな陽気に包まれ、私たちは卒業式を迎えることができました。


この4年間で、私たちはどんな場面においても、タンキュウという概念と共にありました。タンキュウという言葉を辞書で引くと二つのタンキュウが目に留まります。


一つは究めるという意味での探究、もう一つは求めるという意味での探求です。


部活動、サークル活動でのタンキュウ、学問でのタンキュウ、課外活動でのタンキュウ。
果たして、私たちのこれまでのタンキュウは辞書のように二つの意味で分けることができるでしょうか。そうです。私たちのタンキュウは究め、そして求め続ける両方の意味を持ち合わせたタンキュウです。しかし、このタンキュウも素晴らしき学友と巡り会えたからこそ意味のあるものであり、自分ひとりの力ではなし得なかったものでした。目の前にある問題や事象に対して、互いの知恵を出し合い、ときには激論を重ね、答えのない問いに対して切磋琢磨し自分たち自身の答えを創り上げてきました。


そしてまた、私たちの創り上げてきた答えを洗練する更なるタンキュウのきっかけを与えてくださったのは、まぎれもなくこの学び舎でよき恩師に出会うことができたからです。感謝の念が尽きることはありません。
私たちはこれから実社会という複雑な世界へと足を踏み入れます。日本は現在、課題先進国と呼ばれ、高齢化や少子化、地域コミュニティーの衰退など国際的に例のない課題を多く抱え、いかにその課題を克服していくかという問題に直面している国であるとされています。遅かれ早かれ、私たちはこの答えのない問いに対して立ち向かっていかなければなりません。


私たちはこれまで、タンキュウを通して私たち自身の答えを創り上げてきました。例えば、私個人としては、教育における教師の理想像とは何かというテーマで日本国内のみならず、アメリカに留学し更なるタンキュウを重ねてきました。その結果、教育は非常に学際的な分野でありまた心理学分野と密接に関係していることがわかりました。それを踏まえて、今後は教育の本質を理解するために心理学の視点から研究していくことを決意しました。


ここにいる一人一人の専門性は異なり、そして今後進むべき道も異なります。しかし、私たち全体が抱える今後の問題は共通です。答えのない問いを考えたとしても、完全な正解は得られる保証はありません。しかし、タンキュウを重ねることでより良い答えが生みだされ、考えることそのものに意味があり、それが次につながるきっかけになることを私たちは学びました。求めそして究めていく両方のタンキュウを行うことがより良い答えを導き出します。たとえ、離れ離れになろうとも、私たちは私たちのタンキュウを通して共通の問題を克服していく所存です。


最後に、卒業生一同、この4年間で諸先生方をはじめとする職員の皆様方、また両親家族から様々なことを教えて頂きました。その一つ一つは、私たちにとっての金言そのものであります。実社会という荒波にも揉まれ、時に失意の念に押しつぶされることもあろうかと思います。その時は、その金言一つ一つを思い出し、共通の問題を克服するに加え、各々の目標に一路邁進していきたいと思います。一同、それぞれの進むべき道は異なりますが、その道において、一大東人として恥じぬよう日夜研鑽し、今後の日本社会に貢献する人材になることをここに誓い、本日、学び舎を巣立ちます。4年間、ありがとうございました。


終わりに、ご臨席賜りました皆様の健康と桜花爛漫の如く大東文化大学の益々のご発展をお祈りし卒業の挨拶とかえさせて頂きます。

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