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学業成績優秀者総勢77名を祝う「温故知新報奨金」表彰式

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学業成績優秀者「温故知新報奨金」表彰式

2022年度大東文化大学学業成績優秀者「温故知新報奨金」表彰式が7月23日に板橋キャンパス多目的ホールで行われた。

温故知新報奨金は、学業成績が特に優秀であった者に報奨金を給付する制度で、本年度は外国人留学生を含む77名が選ばれた。

同報奨金を対象とした表彰式では、学長・学務局長・学生支援センター所長・国際交流センター所長が列席し、表彰者への賞状と記念品の贈呈がおこなわれた。

表彰者代表から自身の学生生活のエピソード等を交えた代表挨拶がおこなわれ、有意義な式典となった。

学長挨拶・内藤二郎学長

内藤二郎学長

温故知新報奨金を受けられた皆さん、おめでとうございます。
皆さん方は、学科でトップの成績を収めたわけですから、授業はもちろんのこと、それ以外の時間にも一生懸命勉強し、試験やレポートなどでもいい成果を出されたことは間違いないと思います。いい成果を収め、こうして表彰されるまでに至った皆さんですから、敢えて一つ申し上げたいと思います。皆さんの目標は何ですか。少し言葉を変えると、テストやレポートでいい点を取ることが目標になっていませんか、ということです。もちろん、しっかりと勉強して理解を深めておかなければ、いい成績は収められないでしょう。ただ、成績にこだわり過ぎることで、学問の広がりや面白さという面が、少し犠牲になっていないかと危惧します。勉強というのは、本当に多様なものです。あまり得意ではないけれど自分の専門分野なので必死で勉強して理解しないといけない科目もあれば、専門ではないけれども講義を聞いていて非常に興味深い科目であるとか、あるいは先生が魅力的な人で非常に話が面白くて毎回楽しく授業に参加しているなど、様々です。ですから、立派な成績を収められた皆さんには、敢えてこうした学問の面白さや深みを感じるというさらなる高みを目指してほしいと思います。そのことによって、皆さん方の大学での勉強に、一層の幅が出てくるものと思います。
引き続き自己研鑽に励み、さらに大きく成長してください。応援しています。

学生支援センター所長挨拶・靜哲人所長

靜哲人所長

「集団基準から目標基準に視点を移して」

各学科において最も優れた学業成績を修めたみなさんは私たちの誇りであり、本日こうして集まっていただいて表彰できることは、大きな喜びです。ただしひとつだけ申し上げておきたいことがあります。学業成績が各学科でトップであったということは確かに大きな意義のあることですが、それは集団のトップであったから、ということが第一ではないと考えます。

重要なのは他の人達との比較ではなく、自分自身がどういう知識を得て何ができるようになったのか、どのような考え方ができるようになったのか、それらを総合してどのような問題解決に貢献できるのか、という点でしょう。「集団基準」に照らせば各学科トップのみなさんの上にはもう誰もいません。しかし「目標基準」に照らせばみなさんは向上の余地がまだまだあるのではないでしょうか。

本学はディプロマポリシーとして、卒業生にもとめる資質について規定しています。豊かな教養・幅広い知識および専門知識・技能を修得し、活用することができる、多文化社会に貢献できる国際的な感覚、思考力、判断力を身に着けている、などです。ディプロマポリシーの文言のハードルは大変に高いものです。しかし、それがみなさんの目指すべき目標基準ラインです。そのラインとの距離をできるかぎり縮めてゆくことを今日からの目標にしていただければと思います。集団を規準とした発想から、目標を規準とした発想への視点の転換をご提案し、ご挨拶とさせていただきます。

国際交流センター所長挨拶・姫田麻利子所長

姫田麻利子所長

本日表彰されるみなさま、まことにおめでとうございます。私からはとくに、外国人留学生を対象とする温故知新報奨金を授与される15名のみなさまにお祝い申し上げます。
本学のディプロマポリシーには「他者との共同による問題発見・解決能力と、それを支える思考・判断・表現力」という項目があります。みなさんがこれまでに受けた授業のなかにも、この力の育成と発展をめざす科目が含まれていたと思います。この「思考・判断・表現力」とは何を指すか、じつは国ごと、それぞれの教育文化により異なると言われています。
留学生のみなさんが日本の大学でよい成績を取るには、日本語の力だけでなく、そうした教育文化をみやぶる力が必要だったはずです。出身国では認められたやり方がここでは評価されず、がっかりしたこともあったでしょう。そうした経験を経て本日表彰されるみなさんに、心から敬意を表します。この私の敬意は、日本で正統な文化を身につけたことに対するものというより、みなさんが複数の文化、複数の価値観のあいだを生きていることに対する敬意です。あいだを生きる視点で、この大学の「新しい価値」をリードしてほしいと考えています。ご活躍をこれからも応援していきます。