News

お知らせ

文学部特別講義「『令和』 揮毫秘話と書の魅力」行う

  • Facebookでシェア
  • Xでシェア
  • LINEでシェア

2019(令和元)年度 第31回文学部特別講義が10月10日、東松山キャンパス60周年記念講堂にて、「『令和』 揮毫秘話と書の魅力」と題し、令和を書いた本学卒業生の茂住修身(雅号:菁邨)氏を招いて開催された。

 

特別講義開始にあたり、栗栖美知子文学部長より「本学の卒業生が揮毫(きごう)した『平成』『令和』という新元号を官房長官が掲げることとなり、ふたつの元号とも大東文化大学出身の書道に関わった卒業生であり、本日は大変楽しみにしています」との挨拶があった。

 

茂住氏は、この5月に元号が令和となったが、それが発表されるのに際し、そのひと月以上前から揮毫するため裏打ちの準備を進めていたこと、揮毫することは国家のトップシークレットだったことを淡々と述べた。
また、辞令、位記、国民栄誉賞などの題字、大相撲の内閣総理大臣表彰状など、様々な書に関わる話がつぎからつぎへ紹介され、学生たちは深く聴き入っていた。

また、紙だけでなく、「復興庁」「国家戦略室」「働き方改革実現推進室」等、省庁の看板を揮毫する際、板には正目があり、書き直しできる紙と異なり看板は失敗が出来ない等、筆力、集中力と緊張感が求められる揮毫時の様子が披露された。

 

「4年間の大学生活において様々な師の教えを受けたことを通して自身を大きく変えるきっかけがあったことが現在の自分に繋がっている」という茂住氏から学生たちへのメッセージに会場は大きな拍手で包まれた。

 

最後に、3時限目の時間を越えてステージ上で「令和」ほかの揮毫を披露し、書に興味を持っている学生たちは観客席からステージに上がり、間近に揮毫する茂住氏を囲んでその筆致に見入っていた。