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【100周年記念事業】「大東経営者の会」行われる

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 大東文化大学100周年記念事業「大東経営者の会」が4月22日、板橋校舎多目的ホールにて行われ、約60人の同窓経営者が参加した。当日の講演の様子はオンラインでも中継され、10人以上が聴講した。

 会の冒頭で、梅沢祐行常務理事・事務局長より、大東経営者の会について「各分野で経営者として企業経営に携わる多数の卒業生同士の情報交換の場として立ち上げた。現役学生にとっても自信と誇りになるものだ」と設立趣旨について説明があった。 

 続いて学園を代表して中込秀樹理事長から挨拶があり、参加の同窓経営者・関係者への感謝の言葉と今後の発展について期待の言葉があった。

 

講演「外園流『人間力』の育て方」(株式会社クレーマージャパン代表取締役・本学陸上競技部女子長距離監督 外園隆氏)

 第1回の講演は株式会社クレーマージャパン代表取締役・本学陸上競技部女子長距離 外園隆監督を招いて行われ、「外園流『人間力』の育て方」と題し、企業経営と女子駅伝を通じた人材育成をテーマとした話があった。

 外園監督は陸上競技部女子長距離を2010年に創部から短期間で全国のトップレベルに導き、名古屋ウイメンズマラソンにて鈴木優花選手(当時本学4年)が初マラソンで日本学生記録を打ち立てる活躍を、同社代表取締役としては、日本パラ陸上競技連盟とオフィシャルパートナー契約を結び、東京パラリンピックの陸上日本選手団のユニフォーム開発・製作も務めるなど活躍中だ。

 

 外園監督は、パラアスリートとの出会いについて「パラアスリートの人を輝かせたい、今私がやらなかったら誰がやるんだとの思いから、本気になって取り組んだ」と述べ、その基本になっているのは「もともと『人に喜ばれることをする』『人が笑顔になることをする』『損して得取る』という父の教えが自分の考えの基礎になっている」と話した。東京パラリンピック日本代表ユニフォームに採用されたことについて「利益ではなく心と心をつなぐという仕事の方法が評価されたと思っている。社員の熱量も上がり大きく成長できた」と振り返った。

 

 学生時代からマネージャー職を主に務め、そこから指導者になったことについて、「『出会いは人生の道しるべ』という言葉があるが、高校時代の恩師や大東文化大学での恩師との出会いが今の自分の道しるべとなっている。陸上競技部女子長距離の監督という立場では、準優勝が続き、『シルバーコレクター』という言葉もあるが、2位になることで選手を育ててきた。常に優勝を目指すパワーはそこから生まれている」と話した。

 「『人間力』という言葉があるが、人の立場になって物事を考え、常に問題意識を持って行動すること、そして自分自身が相手の立場に立ってアップデートすることこそ重要だ。経営者も変わっていかないといけない。人のためにどれだけ時間を使ったかを考えて欲しい。それこそが『人間力』だ」と、卒業生の鈴木優花さんの言葉『本気になれば世界が変わる』を引用して大東経営者の会への期待を述べて講演を締めくくった。

 

 続いて、内藤二郎学長より、外園監督に対して講演への感謝の言葉と、本学におけるコロナ禍の学びの状況、社会人リカレント教育について、「文化で社会をつなぐ」「真ん中に文化がある。」といった本学のステートメント・タグラインなど、100周年に向けて進む本学の共生への取り組みについて話があった。

 

名刺交換会

 名刺交換会の時間となり、席を自由に移動しながら活発に交流が行われた。

 本学役員と同窓経営者の交流をはじめ、次世代を担う若い世代の社会人も名刺交換会に積極的に参加していた。

 

 新里孝一常務理事・学務局長より「今後とも経営者同士のネットワークがつくられ、異なる業種間の相互理解が深まり、ひいてはビジネスの拡大・人材育成につながることに期待している」と挨拶があり、会を締めくくった。