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国際文化学科3年ホサインタンジーナさんが、東松山市主催のスピーチコンテストで最優秀賞を受賞されました。

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東松山市国際交流協会主催の「外国人 日本語 スピーチコンテスト」が12月11日(日)に東松山市市民福祉センターにて行われました。

 

国際関係学部文化学科のホサイン タンジーナさんが出場し、見事、最優秀賞を受賞されました。

 

下記は、ホサインさんからの喜びのコメントと、当日発表されたスピーチの内容となります。

 

ホサインさん、おめでとうございました!

 

東松山市国際交流協会:http://hifa1998.jp/

ホサインさんからのコメント

 今回参加しようと思った理由は、私は2021大東文化大学で行われたアジア言語スピーチコンテストでアラビア語の参加として最優秀賞と観客賞受賞しました。今年行われた全学部共通の英語スピーチコンテストで優秀賞を受賞しました。日本語のスピーチコンテストは初めてで、また、東松山市内の他の大学や専門学校の留学生も参加すると聞いて、多文化交流をしながら自分の日本語力を試したいと思いました。

 今回、このスピーチコンテストに参加できて、とても感動しました。今回のコンテストでは他の参加者のことを一度も「ライバル」と思いませんでした。なぜなら、みんな日本に来日して同じ言語の壁にぶつかり、カルチャーショックを直面し、努力を重ねて、毎日少しずつ成長を重ねている、メンバーなのです。みんなが堂々とスピーチをしているときに、「私は一人じゃない、皆同じチームのメンバーだ」と思いました。

 最優秀賞を今回受賞できて、とてもうれしいです。バングラデシュと大東文化大学についてお話ができたのでいい機会になりました。また、色んな国の留学生と交流ができたので異文化にも触れ合う良い経験になりました。

 今後、挑戦してみたいことは、全国大会に参加したいです。進学の面接やグループディスカッションに自分の意見をきちんと伝えることが重要になるので、この経験を活かしていきたいです。

 

 

ホサインさんのスピーチ内容

スピーチテーマ:将来の夢 ~バングラデシュの医療問題を解決したい~


皆さんこんにちは。大東文化大学3年のホサイン タンジーナです。私はバングラデシュ出身です。皆さんバングラデシュに対してどんなイメージをお持ちでしょうか?

 

バングラデシュは世界の繊維産業中進国として近年急速にその存在感を増している国なのです。また2015年から2022年にかけて91万人以上ミャンマーのロヒンギャ難民を受け入れ、バングラデシュのコックスバザール県は現在世界最大の難民キャンプになっています。
しかし、バングラデシュは様々な問題を抱えているのです。
発展途上国として国民の健康及び医療問題は政治的にも大きな課題になることを私は確信しています。今日私は、バングラデシュの医療問題について少しお話をします。

 

・問題1:国民皆保険が存在しないことです。日本では1961年国民皆保険制度が実施されました。バングラデシュ政府は2032年までに国民皆保険制度を開始することを目標として準備を進めています。
・問題2:医療従事者の不足です。日本の医師数は人口1万人あたり25人です、それに対してバングラデシュは人口1万人あたり4人なのです。
・問題3;医療レベルが低いことで、24時間対応している病院も少ない。

 

私はバングラデシュの医療に疑問を持ち始めたのは2年前のことです。
私はコロナ禍の2年間厚生労働省の水際対策施設で、受付と通訳の仕事をしていました。
その仕事を通して日本の医療について学び、そのレベルの高さに感動したのです。
将来の夢として、バングラデシュの医療問題を解決しようと考えました。

 

私の将来の夢を実現するためには、大学院に進学し医療人類学を学びます。そしてフィールドワークをしながら日本とバングラデシュの医療を結びつけるのです。
実はバングラデシュの医療分野において日本企業にとってのビジネスチャンスがあるのです。
例えばバングラデシュの医療機器市場です。バングラデシュの医療機器市場は日本に比べて小さいのですが、大半の医療機器は海外から輸入されています。そこで使い捨ての医療機器、例えば注射器や点滴器具の国内製造に日本技術の導入を期待できます。
また南アジアの国として男女差別も大きな課題になっているので、女性が人間として平等に治療を受けられる社会づくりにも力を入れたいです。

 

最後にベンガル人ではなく「地球市民」として皆様の健康と世界の平和を願います。
ありがとうございます。