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2025年度前期学位記授与式行う

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前期学位記授与式が9月13日板橋校舎多目的ホールで行われ、53人が学部を卒業、2人が大学院博士前期課程を修了し、1人が博士号を授与された。

学位記授与者の詳細は以下のとおり。

法学研究科政治学専攻論文博士1人

経済学研究科博士課程前期課程経済学専攻1人

アジア地域研究科博士課程前期課程アジア地域研究専攻1人

文学部中国文学科1人、英米文学科2人、教育学科2人、歴史文化学科1人
経済学部社会経済学科7人、現代経済学科5人
外国語学部中国語学科1人、英語学科8人、日本語学科2人
法学部法律学科8人、政治学科3人
国際関係学部国際関係学科3人
経営学部経営学科7人
スポーツ・健康科学部スポーツ科学科2人、健康科学科1人

学長告辞・高橋進学長

卒業生の皆さん、保護者の皆さん、本日はご卒業、誠におめでとうございます。


本日、皆さんがそれぞれの努力と情熱によって進んできた学びの道を歩み終え、新たな人生のステージへと踏み出されることを、心から嬉しく思います。


皆さんは、新型コロナウイルスという未曾有の感染症を経験し、青春というかけがえのない時期を、さまざまな制約の中で過ごしてこられました。自然の力の前では、私たちの思い通りにならないこともあるのだと、身をもって感じられたのではないでしょうか。もちろん、その代償は決して小さなものではありません。大学生活の4年間、あるいは大学院での時間の中で、もっと自由に取り組みたかったこともあったかと思います。しかし、その思いの強さこそが、これから社会で活躍していくための大きな原動力になると、私は心から信じています。
皆さんはこの時代を経験したことで、現実をしっかりと見つめながら、力強く未来を切り拓いていく存在になると感じています。きっと、これからの社会を担うリーダーとして、大きな役割を果たしていかれることでしょう。時代はまるで激流のように、絶え間なく変化を重ねながら、新たな歴史を刻んでいきます。どの時代の、どの瞬間を切り取っても、物事が平穏無事に進むことはほとんどありません。ましてや、これからの時代は、変化のスピードがさらに加速し、予測が難しく、先の見えない展開が待ち受けているといわれています。そんな、何が起こるかわからない不確かな時代にあって、皆さんはコロナウイルス感染症との闘いを乗り越えてきました。その経験は、皆さん一人ひとりを確実に成長させ、大きな力となっていることでしょう。


さて、皆さんはマハトマ・ガンジーという人物をご存じでしょうか。彼は「インド独立の父」と呼ばれ、1947年、第二次世界大戦後にイギリスからの独立を勝ち取った立役者です。インド独立運動の象徴として活躍したことは、あまりにも有名です。そんなガンジーの名言のひとつに、「あなたが望む世界の変化に、あなた自身がなりなさい(Be the change you wish to see in the world.)」という言葉があります。この言葉は、「理想の世界をただ待つのではなく、自分自身がその理想を体現することから始めよう」という意味です。皆さんは、この言葉をどのように受け止めますか?ガンジーは「非暴力・不服従」の姿勢を貫き、インドの独立を促進しました。先ほどお話ししたように、「自分自身が大きく変わること」、つまり「行動する勇気と信念を持つこと」によって、誰もが世界を変える可能性を持っていると信じ、それを実践した人物です。「なぜガンジーのことを皆さんにお話ししたのか」、それには理由があります。それは、皆さんが大東文化大学の中で、自分だけではなく、友人や教職員のことを真摯に思いながら、日々を過ごしてこられたからです。皆さんは、私にとって、そして大学にとって、大きな誇りです。まるでガンジーのように、自身を大きく変化させることで、大東文化大学そのものにも素晴らしい変化をもたらしてくれました。どうか、自信を持って社会で活躍してください。


卒業は終わりではなく、始まりです。新しい環境、新しい挑戦が皆さんを待っています。時には大きなうねりに巻き込まれることもあるでしょう。本当に嬉しい出来事も、失敗も、きっとあるでしょう。それでも、どうか自分自身を大切に、仲間を大切に、そして家族を大切にしながら、前へ進んでください。最後になりますが、大東文化大学の建学の理念と特色を、もう一度思い出してみてください。さまざまな文化を受け入れ、新しい文化を創造していくことを大切にしてきた先人たちの姿勢。その姿勢は、多様性を尊重し、受け入れる心にもつながっています。皆さんは、そうした伝統をしっかりと受け継ぎ、自然とダイバーシティの精神を育んできたはずです。その意味や大切さは、これから社会に出てから、改めて実感することになるでしょう。そしてきっと、「大東文化大学の卒業生で良かった」と感じる瞬間が訪れるはずです。皆さんのこれからの成長は、無限の可能性に満ちています。どうか、自分自身の目標に向かって、大きく羽ばたいてください。そして、もし何かに悩んだときは、この学び舎を思い出してください。私たち教職員は、いつまでも皆さんのことを忘れません。


さあ、未来へ向かって、力強く歩き始めてください。


以上をもちまして、告辞とさせていただきます。