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『難民・移民アクティブラーニングプロジェクト』講義が『国際協力・ボランティア入門』授業で行われました。

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2023年6月14日「国際協力・ボランティア入門」の授業で、東京新聞記者の北川成史さんをお迎えしました。

『難民・移民アクティブラーニングプロジェクト』の一環として、2023年6月14日「国際協力・ボランティア入門」の授業で、東京新聞記者の北川成史さんをお迎えし、「記者が見たミャンマー:人道危機と私たち」のテーマの講義がありました。現在のミャンマー国内の実情、日本を含め国際社会の対応、国外に留学生や技能実習生、また難民として流出する状況などに加えて、在日ミャンマー人たちの中には故郷の村が空爆を受けて家族が亡くなり、ミャンマーに帰国したくても帰国できない人々についてもお話しくださいました。とりわけ、日本軍とミャンマー国軍の結びつき、日本の援助とミャンマーの開発など、日本とミャンマーの関係を歴史的に説き、現代の課題についてわかりやすい講義でした。

 北川さんのお話から、国際協力の前提となる平和の重要性と紛争解決に向けた国際社会の取り組み、ボランティアとして個人はどんなことができるのかを考えさせられる機会となりました。6月20日は世界難民の日、そして6月19日は拘束されているアウンサン・スーチー氏の誕生日で前日の6月18日は日曜日なので在日ミャンマー人たちが誕生日を祝い、釈放と平和を願うイベントが開催されるとのことでした。

 

授業後、学生からは以下のような感想が寄せられました。

 

「ミャンマーでのクーデターが、どれだけ市民の生活に影響が出ているのか初めて知った。それと同時に、私たちと同じ世代の人が真剣に政治に向き合っている、向き合わざるを得ない状況であることにびっくりした。また、軍の中にも自分たちの行動がおかしいと感じている人がいるのではないか、とも思った。異論を唱えれば職場内の暴力にあってしまうことを恐れて声をあげられない人もいる気がした。軍人の男性が自殺してしまったように、動こうにも動けない人がたくさんいるのかなと感じた。ミャンマーにもコロナは日本と変わらずあったため、私たちは「半年学校に行けなかった」「高校3年間台無しになった」で終わったが、ミャンマーの若者は「未来が台無しになった」と重くのしかかっていることを知った。」

 

「普段の生活でミャンマーについてのニュースをみたり、授業を聞いたりしていたが、リアルに想像するのはなかなかできなかった。今日の授業で、北川さんの話を聞き、心が悲しく、言葉で表現できない感情が湧いてきた。北川さんの話により、ミャンマー国内のクーデターは民主派と国軍の戦いだけじゃなく、ロシア、中国、日本も含まれ、様々な勢力が混じっていることがわかった。
 実は、私にはバイトで一緒に働いているミャンマーの仲間がいる。彼らは、いつも真面目に一生懸命仕事をしている。なぜ、彼らの国でこのようなことが起こるのか。しかも、何回も繰り返して起こっていた。世の中には、理不尽なことが多すぎるのではないか。」

 

「今日の講演でミャンマーの歴史や他の国との歴史での関係について学ぶことができた。特に日本と違うなと思ったことは日本はデモ隊がいても銃を発砲することはほとんどないが、ミャンマーでは軍がデモ隊に対して銃を簡単に発砲することから軍がデモなどを鎮めるための役割を担っていると同時に力で制圧しようとしてることだ。日本はというとミャンマーのクーデター後G7の会議で標的制裁に同調しなかったり、新規ODAは人道的援助を除き停止、だが既存ODAは維持、このようなことにミャンマーの国民は怒っているということも初めて知った。日本がアジアなどの国からどのようなイメージが持たれていたのかは分からないが、今後援助を凍結するにしても再開するにしてもODAでの成功、失敗を念頭に入れて検証することが政府としては大切だと思う。そして何よりも大切なことは我々がミャンマーとの歴史について忘れないということ。日本とミャンマーの歴史は長く深いということからミャンマー人が伝えられないことを我々が伝えることが大切だと学んだ」

 

「これまでの講義でもあった難民問題も考えなくてはならないと思いました。若者の未来や母子の安全が脅かされている中、それを見捨てるような日本の政策は改善されるべきだと私は思います。ですので、日々の情報収集や選挙への参加など自分にできることから始めていきたいです。」

 

「私は、ミャンマーのクーデターの話はもう少し昔の話で今は落ち着いてきていると勝手に思っていました。ですが、今回北川さんの話を聞き、今も尚国民の危険な状態が続き、しかも日本も他人事でないことがわかりました。また、国際社会(特に日本)が弾圧に抵抗するミャンマー国民を支援する意向があまり大きくないということを聞き驚嘆しました。今回の話で説明してくださったように、募金活動やイベントへの参加、忘れず伝えることなど小さなことでも行動することが大切だと感じました。」