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ふるさと支援隊による「留学生のための食文化体験ツアー in 東秩父村」が開催されました。

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 12月2日、“埼玉県内唯一の村”東秩父村において、「留学生のための食文化体験ツアー」が開催されました。中国、タイ、台湾、アメリカからの交換留学生7名が参加してくれました。

 ふるさと支援隊からは、ベトナム人留学生の大学院生のチャンさんと、4年生の峯さん、横手さん、そして水野恭一先生と新里孝一先生。国際交流センター東松山分室の三嶋繭子さんと、東松山キャリア支援課の三嶋啓仁さん、社会学部事務室の宮崎未彩さんにもご参加いただきました。

 今回の企画は、東秩父村役場の西沙耶香さんがコーディネートしてくました。調理実習は、野草に親しむ会の鈴木久恵さんと渡邉泰子さんにご指導いただきました。

和紙の里で

 9時30分に小川町駅に集合し、東秩父村の研修バスで「道の駅 和紙の里 ひがしちちぶ」に向かいました。

 和紙の里では、全員の自己紹介の後、紙漉きの説明を聴き、200年以上も前に建てられたという茅葺屋根の紙漉き家屋を見学しました。

郷土料理の調理体験

 大沢内地区の「ふるさと館」に移動し、冬の郷土料理「おっきりこみ」の調理実習を行ないました。「おっきりこみ」は「ひもかわ」とも言われる煮込みうどんのこと。

 うどん粉を捏ね、伸ばし、切るという「うどん打ち」の作業に、渡邉さんの気合の入った手ほどきで、参加者が代わる代わる、真剣な表情で取り組んでいました。

昼食・交流会

 実習後は、幅広のうどんを地元の野菜と煮込んだ「おっきりこみ」をいただきました。うどん粉から自分たちの手でこしらえた「おっきりこみ」の美味しさもひとしおです。それだけではありません。渡邉さんと鈴木さんが丹精こめてつくった「ゆず巻き」や里芋の煮付けなどの郷土料理、自家製のブルーベリー・サンドイッチも振る舞われました。

 「おっきりこみ」で満腹になった後は、交流タイム。ふるさと支援隊の学生は、ふるさと支援隊の活動や東秩父村の魅力を語り、留学生は、はじめての「おっきりこみ」の調理体験の感想を語ってくれました。「おっきりこみに母の味がしました」「定年後にここに住みたい」という留学生の発言が場を盛り上げていました。

 わずか30分足らずの懇談会。人口2,836人「消滅可能性都市ランキング県内1位」の日本の村が、アジアや世界と繋がった瞬間でした。

みかん狩り体験

 研修バスに乗り込み、大内沢のみかん園に向かいました。東秩父村のみかんは「北限のみかん」として昔から有名で、大内沢には4つのみかん園があります。当日は、美門(みかど)園でみかん狩りを体験しました。東秩父村役場産業建設課(農政担当)の高田浩貴氏には、美味しいみかんの選び方についてご指導いただきました。

 学生たちの賑やかな声が大内沢の山々に響きわたっていました。学生たちはさすがに元気です。斜面をかけおり、みかんの木々を巡って甘さを確認しながら、たわわに実ったみかんを一つ一つ狩りとっていきます。1時間ほどの収穫体験でしたが、心行くまでみかんを食べ、収穫用のネットは満杯になっていました。大半の学生が3㎏ほどを収穫しましたが、中には4㎏超の学生も。1位はに西さんだったようです。

 みかんで満腹になった一同は、みかんを背負ったり抱きかかえたりしながら山を下りました。

 東秩父村の秋を満喫することができた有意義な一日になりました。留学生には、感想と、留学生から見た東秩父村のお薦めポイントを日本語と、母語で書いてもらいました。一端を紹介します。

留学生の感想

留学生による東秩父村のお薦めポイント