- 講師
- 生田滋 (本学名誉教授)
- テーマ
- 「海のシルクロード」と「邪馬台国」
―「邪馬台国論争」に欠けた視点―
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公開講座/Extention Lecture
東洋研究所では1985年(昭和60年)から一般の方を対象とした公開講座を開催しています。
「アジアの民族と文化」を共通テーマに毎年11月に3回講座を行っています。
「魏志倭人伝」とそこに記述された邪馬台国については、これまでさまざまな議論がなされてきた。議論は時とともに精緻さを増し、ことに最近は「大和説」がより多くの支持を得ているようである。しかしこれまでの議論には、いわば東アジア地域史、とくに東シナ海海域史からの考察がまったく欠けているように思われる。私はこの講演でこうした視点から「魏志倭人伝」の内容を再検討してみたい。
パーキスターンの詩人ファイズは1984年73歳で生涯を終えたが、チリのパブロ・ネルーダと共に20世紀の世界の最高の詩人と評され、その詩は英語はもとより世界の各国語に訳されている。それはファイズの詩が自由を愛し、同胞の苦しみを表現し、飢餓や貧困、不平等をなくそうとし、社会の不正に抗議したものであるからであった。そのようなファイズの詩を通して20世紀の世界を考察すると共に、ファイズの詩の魅力についても明らかにしてみたい。
盛唐の詩人李白には約1000首の詩がある。この詩数を以てしても詩仙たる所以を窺うことができるが、ここでは詩仙たる一端を詩の表現、構成から見ることにする。