Extention Lecture

2024年度公開講座

2024年度 夏休み公開講座

 

東洋を知ろう! ― テキストを補うもの ―

思想や教義が記されたテキスト(書籍や文書)は、その内容や性質が一度定められると、新たに生まれた需要に対して、上手く対応できなくなることがあります。そうしたテキスト上の不足はどのように補われ、新たな思想や教義の根拠となっていったのか。高校生・大学生以上の年齢層を対象に、大東文化大学東洋研究所の研究員が具体的に解説します。

期間
2024年7月20日(土)、7月27日(土)、8月3日(土)
時間
10:30~12:00
場所
大東文化会館
会場
3階 K-302研修室
交通
東武東上線『東武練馬駅』下車 徒歩3分
受講料
無料
定員
30名(先着順)
受付期間
6月24日(月)~7月5日(金)
定員になり次第締め切りといたします。
上記期間以前の受付はいたしません。
受付が完了しましたら、ご連絡を差し上げます。
お申し込み日から3日以内に受付完了のメールが届かない場合は、お手数ですが、メールもしくはお電話にてご連絡をお願いします。
申込方法
インターネットメールのみにて受付
※以下の項目を明示の上、お申込ください。
 1.受講希望回、日程(複数の申込みが可能です。)
 2.郵便番号
 3.住所
 4.電話番号
 5.氏名(フリガナ)
 6.年齢
申込先
E-mail : tokenji@ic.daito.ac.jp
注意事項
・受付は先着順とさせていただきます。
定員を超過した場合は、やむを得ずお断りの連絡を差し上げることになります。あらかじめご了承ください。
・駐車・駐輪はできません。お車、バイク、自転車でのご来場はご遠慮ください。
問合せ先
大東文化大学東洋研究所
 TEL: 03-5399-7351 FAX:03-5399-8756 Email:tokenji@ic.daito.ac.jp

第1回 2024年7月20日(土) 10:30~12:00

講師
東洋研究所准教授 田中 良明
テーマ
孔子が語ったことにされた「性」の話

 孔子は人間の本質である「性」について、あまり言及していません。その後、孟子の性善説や荀子の性悪説の影響を受けて、漢代以降には「性」の議論が活発化していきます。そこで新たに生み出された性説は、『論語』の載る孔子の発言を根拠としました。本講では、中国における性説の展開とともに、その過程に見られる『論語』解釈の変遷を確認することで、限定された経典の記述内容が補足され、新たな思想の根拠となっていく様子を確認します。

第2回 2024年7月27日(土) 10:30~12:00

定員に達しているため、申し込みは終了いたしました

講師
東洋研究所准教授 髙橋 あやの
テーマ
占いの書から哲学の書へ―『易』の経典化とその後

 『易』は占いの書であり、儒教の経典でもあります。六十四の卦(記号)があり、それぞれに占辞がありますが、これらがいつごろ、どのような段階を経て成立したのか、はっきりしたことはわかっていません。また成立後も、テキストの解釈をめぐって様々な説が生まれました。本講座では『易』が中国古代の人々にとってどのような存在だったのかについて、出土文献や代表的な易説を取り上げながら紹介します。

第3回 2024年8月3日(土) 10:30~12:00

講師
東洋研究所教授 栗山 保之
テーマ
預言者ムハンマドの言行録

 アッラーの啓示はムハンマドを通じてのみくだされ、ムハンマド亡き後、それはもはやくだることはありませんでした。残された人びとは、すでにくだされた啓示を集成してコーランを編纂しました。しかしその後、このコーランを補完する必要を感じるようになった人びとは、コーランにつぐテキストを求めました。こうして誕生したテキストが、ハディース、すなわち預言者ムハンマドの言行録です。本講座では、このハディースがうまれた背景とその作成過程、さらにはその内容や利用などについて紹介したいと思います。