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名付け親としての森鴎外

『人文科学研究所 設置35周年記念特別講座』

オンライン講座について

講座内容

〜 キラキラネームの背景

森鴎外が、自分の親族に外国語読みの名前を付けたことはよく知られています。長男の於菟(おと)や長女の茉莉(まり)はドイツ語、次女の杏奴(あんぬ)や三男の類(るい)はフランス語、さらに、孫の富(とむ)は英語です。

そのため、現代では、鴎外をいわゆる〈キラキラネーム〉の先駆けと見る向きまであるようです。しかし、外国語の印象に押されがちですが、一方で鴎外は、漢字表記の中に、和漢の故事や思想を巧みに盛り込んでもいます。

この講座では、こうした鴎外のネーミングにおいて、東西にわたる彼の思想の振幅を解説します。同時にそれは、彼が西洋近代という思想といかに向かい合い、日本人の人格の中に受け入れようとしたのか、その一端を探る作業にもなるでしょう。

講座番号(会場)
401(オンデマンド)
時間
40分
配信期間
10月1日(水)正午 ~10月31日(金)正午
メール通知
9月下旬 動画視聴用URLを送ります。
受講料
無料
受付前

講師紹介

美留町 義雄(びるまち よしお)
大東文化大学文学部教授
人文科学研究所所長
立教大学大学院文学研究科博士後期課程(独文専攻)単位取得退学 文学修士。専門はドイツ留学時代の森鷗外を中心とする、日本とドイツの比較文学・文化研究。著書に『軍服を脱いだ鷗外 ―青年森林太郎のミュンヘン』他。森鷗外記念会常任理事として活動中。

(オンライン講座)
人文科学研究所 設置35周年記念特別講座

大東文化大学人文科学研究所は、人文科学の研究・調査の推進のために、1990年に本学文学部の附置研究所として設置されました。文学部専任教員が専任研究員となって研究班を組織していますが、他学部教員や国内外の研究者も迎え入れています。このたび研究所の開設35周年を記念し、特別講座を開講します。

【人文科学研究所の主な活動】
人文科学研究所では、統一テーマのもとに設けた4 つのサブテーマにしたがい、全6班が共同研究活動を展開しています。主な活動としては、各研究班の研究活動を踏まえた「研究班報告会」の開催、「研究報告書」の刊行、定期刊行物『人文科学』の刊行のほか、講師を招いて開催する「座談会」や、「出張講演」などがあります。
詳細は 人文科学研究所サイト をご覧ください。