2024年度大東文化大学秋季入学式が9月14日、板橋校舎で行われ、大学院外国語学研究科に4人、同アジア地域研究科に1人が入学した。
入学者の内訳
大学院
外国語学研究科 日本言語文化学専攻 博士課程後期課程 1人
外国語学研究科 日本言語文化学専攻 博士課程前期課程 3人
アジア地域研究科 アジア地域研究専攻 博士課程前期課程 1人
学長告辞・高橋進学長
大学院生のみなさん、ご入学おめでとうご ざいます。みなさんは、これから修士課程に おいて、あるいは博士課程において、それぞれが探求したい領域の学びを更に深め、独自 性に富んだ研究に邁進していくことでしょう。私たち教職員は、みなさんを単に大学院生 の一人として支援するのではなく、将来、世 界をリードし得る研究者として独り立ちがで きることを切に期待して、エールを送りつづけたいと思っています。是非とも、みなさんが本学の大学院で学ぶことを選択した意志を持ち続けて戴き、成し遂げたい夢を大東文化大学で開花させて下さい。
さて、大東文化大学は、昨年2023年9月 に創立百周年を迎えました。その沿革について少しお話を致します。
大東文化大学は、1923 年、当時の国会にあたる帝国議会の決議によって創設された「大東文化協会」が設置する「大東文化学院」を前身としています。その創設の目的は、東洋の文化を基礎として西洋の文化を吸収し、東西文化を融合して新しい文化の創造を図ろうとするものでした。当時、西洋文化偏重主義に陥っていた日本を憂い、自国の文化やアジアの文化を知り 、ゆるぎないアイデンティティに基づいて西洋文化の良さを吸収していこうとする、まさに現代の国際社会の規範ともなる考え方を理念として、本学は開学に至りました。 更に本学は、百年を超える歴史の中で、開学以来、多様な文化への理解と、それらの文化の融合を重んじてきました。本学では、今日常識になっている「ダイバーシティ&インクルージョン」の考え方を創立当時から大切にしてきた風土が根付いているといっても過言ではありません。
従いまして、私たち教職員、在校生は、海外から留学されたみなさんとともに大東文化大学の新たな歴史を築き上げることを本当に楽しみにしています。満足のいくまで学び、 自由になる時間があれば、日本人の大学院生、 学部の学生と交流を深めて下さい。たくさんの日本文化に触れて戴き、より日本を、日本人の友を好きになって戴ければ幸いです。
ところで、みなさんは日本のどのような文化に興味を持っていますか。昨今は、日本食や漫画文化などに興味を持つ海外の方も多くおられると聞いております。また、四季折々に楽しめる自然や風土を愛して止まない外国の方も増えていることも確かです。先にもお示ししましたとおり、時間の許す限り、日本を満喫して戴きたいと切に願っています。
また、そのきっかけを掴みたい方は、本学 の国際交流センターを活用下さい。国際交流 センターでは、留学生同士、留学生と日本人 の学生がコミュニケーションを取れるように、 定期的に留学生報告会、交流会、パーティなど数々のイベントも開催しています。
最後になりますが、みなさんが日本において、健やかな毎日を過ごせるように、祖国のご家族に、様々な思い出を楽しく語れるように願うばかりです。
さあ、新たな学びのスタートです。改めて、本日はご入学おめでとうございます。
以上で告辞を終わります。