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レポート中国語圏

【中国】遼寧師範大学

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●中国語学科、鶴見崇嘉さんからのレポートです。

私は中国の遼寧省にある遼寧師範大学に留学しています。3年次の1年留学です。
私が中国に来てから2ヶ月が経とうとしています。留学する前は「何とかうまくいくだろう!」と思っていたのですが全然上手くいかないことばかりでした。
留学初日は不安だらけでした。成田空港に向かうときも搭乗時間を待つ間も一瞬だったような気がしました。無事大連につき空港から大学に行こうとタクシーを呼ぼうとした時黒タクに捕まりそうでした。何とか振り切り一般のタクシーに乗りました。大学に到着した後事務所に行き入学手続きをしようと思ったら、連絡もなしに日にちを次の週に変えられており1週間暇になりました。突然のことで何もすることが無く1週間を過ごしました。なので次に遼寧師範大学に来る方がいたらよく確認をすることをお勧めします。
いよいよ学校が始まり先ずクラス分けテストが行われました。筆記テストと面接がありテストのレベルはHSK4級ぐらいのレベルでした。面接の内容は「中国語はどのくらい勉強しましたか?」や「毎日何時間勉強しますか?」、「HSKは受けたことがありますか?」または「HSKを持っていますか?」などを聞かれました。面接は早く答えれば2分ぐらいで終わります。面接が終わった後クラスを言い渡されるのですが授業を受けてみて合わなければ他のクラスにも変えれるので自分の合ったクラスを探してみるのもいいかもしれません。
 

授業に関しては最初先生方の話すスピードが速いせいか全く聞き取れませんでした。また教科の先生によって当たりはずれがあります。わからなかった所は友達と共有しあい関係を深めることができます。私が選んだクラスはとても生徒同士の会話を大切にしてくれるかつ先生もよくご飯に誘ってくれることもありました。クラスによっては、一緒にご飯を食べる機会が全くないクラスもあるのですごく恵まれてるなと思いました。また先生が日本に12年住んでいたこともあって月1ぐらいで日本語会話しました。またクラスのも皆も日本の事に興味を持ってくれて中国語で日本の事を話すととても楽しくなります。もちろん他の国のことも聞くのが楽しいですし、お互いの母国語を教えあったり楽しいことばかりです。

 

写真:最初のクラスの食事会

クラスの国構成は日本、韓国、ラオス、フランス、イタリア、ウズベキスタンなど様々な国から来た生徒がいっぱいです。留学前には中国の学生とかかわる機会が少ないと聞いていましたが各クラスに中国人学生のアシスタントがいたので毎日関われました。行事もたくさんあるので参加したほうがいいと思います。

 

写真:クラスのみんなで大連観光

生活面では色々と問題がありました。まず部屋の浴室のシャワーなんですが長期休暇中は寮内に人が少ないためか冷たい水しか出ません。冷たい水しか出ないときは体が少しだるい感じになりました。あと時々寮のWi-Fiが月1の頻度で切れます。でも悪い面はそれだけで他は良いことだらけでした。寮内には洗濯機、IHコンロ、電子レンジ。室内にはエアコン、電気ポット、テレビ、クローゼット、机、ベッドがあり何不自由ない生活ができます。あと月2回ベットシーツの交換ができます。寮は大学の敷地内にあり3分もあれば校舎につきます。またすぐ近くにはショッピングモールがあり生活用品は大抵そろいます。食に関しては、寮の近くにはコンビニや八百屋、飲食店などがたくさんあるので味には飽きないと思います。ですが気を付けてほしいことは中国にいると物価の安さに驚き価値観が鈍るので、そこだけは気を付けてほしいです
大連には地下鉄があり非常に便利です。中国だから地下鉄も汚いのじゃないか?と最初は思っていたのですがもの凄く綺麗でした。また空港にも直結しておりタクシーを使うよりも確実に費用を節約できます。

 

写真:夜の街

写真:お気に入りの食べ物(左)、地下鉄の駅(右)、

清明節などの休日は多くの学生は遠出したりしてます。飛行機を使いたい人は留学生用の事務所の職員に言えばチケットを取ってくれます。なので気軽に旅行できます。私は清明節には動物園に行きました。本場のパンダや日本では見ることのできない動物も見ることができました。

私はもっと活動したいと思い大連の日本人団体に加入して色々と活動しています。まだ加入して間もないのでこれといった活動はしてないのですが就職活動の時に役立つかなと思います。留学は滅多にできないしいい機会だと思います。大連に来たらぜひ加入してみればいいと思います。

最後に私はなぜ大連という土地を選んだのかというと、中国語の発音がきれいだからです。私にとってリスニングは最も苦手な分野です。上海や広州に行ってしまうと方言が飛び交っているのが現状なので私はあえて大連を選びました。それなら大連よりも北京のほうが良いのではないかと思う方もいると思います。なぜ北京を選ばなかったのかというと物価が東京並みに北京は高いので選びませんでした。もう一つあります。来て気づいた事なのですが大連の人の性格はとても温厚です。なので道がわからないときは気軽に聞けたりします。またお店の常連になれば会話できたりします。そこで発音やリスニングを鍛えられます。中国人と普通に会話できればどれだけ楽しいか来てみてわかりました。失敗を恐れてはいけない。まさにこういうことだなと思いました。
北京を選ぶ人が多いですが、大連もいい場所だということを知っていただければなと思います。

 

写真:動物園のパンダ(生きてます)