International

レポート中国語圏

【中国】中国美術学院

  • Facebookでシェア
  • Xでシェア
  • LINEでシェア

こんにちは。文学部書道学科3年の高橋佑佳です。私は2023年の2月から1年間中国美術学院に交換留学生として書道留学をしていました。今回は1年の留学を終え、私の想いや感じたことなどをまとめてみました。


「書」発祥の地、また中国でもトップクラスの書の大学と言われるだけあって、クラスメートのレベルが高く、中国に来た当初は、周りと自分のレベルの違いを痛感し毎日悔しい気持ちでいっぱいでした。しかし、クラスメートや先生方に熱心にご指導していただき留学期間中に多くに書作品を書き上げることができました。
杭州は書を学ぶ環境が非常に整っており、天下第一名社の西冷印社や、古代文人が杭州で書いた詩が多く残されています。また、西冷印社のオークションや書の展示が頻繁に開催されている為、本物の作品を間近で鑑賞する事も出来ます。大学の先生方も自分の所蔵している印や作品を近い距離で、実際に手に取って見せてくれる為、作品の細部や雰囲気、印の断面、重さなどを知る事がでます。また、定期的に学校で企画した作品についての講座がひらかれており、授業だけで無く、それ以外でも作品についての深い知識を得る事ができます。
書だけでなく、私生活も非常に充実していました。私は留学生寮に住んでおり、そこで出会った様々な国の仲間と、放課後は課題やスポーツ、カードゲームなどをしてリフレッシュしていました。皆学んでいる専門分野は違うものの、好奇心旺盛で自分の分野以外の芸術を体験し、互いに楽しみながら高め合っていました。私は留学生達の、固定概念にとらわれない柔軟な思考、また何事にもチャレンジする精神が大好きです。今回の留学を通して世界各国の友達ができ、夏季休暇には、留学生の友人達と東南アジア(マレーシア・タイ・シンガポール)を旅行しました。行く国々で、現地の友人がその国の文化や食べ物を紹介してくれ、とても充実した旅行になりました。また、美術や芸術を学んでいる人が多いため、旅行中も美術館・博物館巡りをし、国の文化はもちろんの事、現代芸術も鑑賞することができ、より深くその国を知ることができた。周りに様々な国の人がいて、交流することができる。これは、留学生だからこそできる体験であって、改めて留学して良かったと思わされました。

 

私はこの留学で、本当に沢山の人に助けられ、支えられてきました。人と人の繋がりや友達の優しさ、大切さを心から感じられた1年間でした。