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レポートアジア・ヨーロッパ圏

【タイ】シラパコーン大学

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 こんにちは。国際関係学部国際関係学科3年の新井さつきです。私はタイのナコンパトム県にあるシラパコーン大学の芸術学科に留学しています。留学生は必然的にこの学部に属されます。国際交流センターの協定留学制度を利用して約10か月の留学です。6月の下旬にタイに来て14泊15日の隔離生活を経て、7月から現地校の授業に参加しています。タイに来てもうすぐ3か月が経とうとしています。ホテルでの隔離生活中にタイ政府から厳しい規制が発令され、タイに来て早々店内飲食や夜間の外出禁止等ができなくなりました。9月に店内飲食等の規制が緩和されましたが、行動がかなり制限されています。コロナ禍の留学生活ですが、タイ留学に興味がある方に向けて現地での生活を紹介したいと思います。

 


 現在は大学から徒歩5分の学生寮に住んでいますが、授業はオンラインでの開催です。例年は絵画やタイ舞踊、アジアの芸能比較、ヨガなど実技の授業を履修できるのですが、オンラインのため現在履修している科目は留学生のためのタイ語の授業の3つのみです。授業は1コマ2時間35分あります。授業内容がとても難しいので毎回予習、復習とも2時間以上しています。授業ではプレゼンテーションやエッセイ、ディスカッションなどをよくします。初めは発言することに抵抗がありましたが、だんだんと自分の意見をいうことに慣れていきます。私はリスニングとスピーキングが苦手だったので、タイ語のニュース番組を毎日1つ見て、さらに自分の意見をタイ語で書き留めて鍛えています。タイ人の話すスピードは日本人にとってとても早く感じるので、かなりリスニングが伸びます。また、タイ語で日記を書くこともおすすめです。
 オンライン授業ですが、大学の敷地内には出入りできるので友達にキャンパスツアーをしてもらったり、グランドで遊んだりしました。残念ながらキャンパス内の食堂やカフェ、図書館などはコロナの影響で閉まっていました。

 


 基本的にタイの学生寮はキッチンがありません。ロックダウン真っ只中なので店内飲食はできません。食事はデリバリーを利用するか屋台でご飯を持ち帰りします。大学周辺には徒歩圏内にセブンイレブンや多くのレストランがあるので食事には苦労していません。意外と日本料理屋も多いです。タイは水道水が飲めないので必要な時は1.5ℓの水をスーパーで買います。周辺にショッピングセンターなど大きな買い物ができる場所は一切ないので、LAZADAという(日本のamazonや楽天のような)東南アジアのネットショッピングを利用して買い物をよくしています。今は雨期という気候で、ほぼ毎日夕方に雨が降ります。大雨の日は翌日に影響するほど冠水します。日中は日差しが強くてタイ人はあまり外に出ない傾向があります。
日本でワクチン未接種での渡航でしたが、8月上旬に日本政府がタイにワクチン提供をし、さらに在タイ日本大使館が在タイ邦人向けにアストラゼネカのワクチンを確保してくれたので私もバンコクでアストラゼネカのワクチン接種することができました。

 


 9月からようやく店内飲食ができるようになり、友達と気になっていたカフェに行ったりしています。タイ人の友達に課題を助けてもらったりしています。

 

 正直、コロナ禍の留学は断念するか迷いましたが以前からの夢だったので諦めきれませんでした。「留学に興味はあるけど勇気が踏み出せない」とか「留学しなくても語学力は伸びる」と思う方は多少いらっしゃると思います。日本にいながらでも努力している人は伸びると思いますが、現地で生活していると買い物する際はもちろん、屋台のお店の人や寮の大家さんとのちょっとした雑談、友達との会話でさえも現地語で話さなければいけなので必然的に語学力は伸びると思います。まだタイに来てから3か月も経っていませんが、日本では経験できないことも多く、留学できたことにすごく感謝しています。思い描いていた留学生活はできていませんが、充実した日々を送っています。私のレポートが参考になればうれしいです。