International

レポート英語圏

【アメリカ】ウエスタンミシガン大学

  • Facebookでシェア
  • Xでシェア
  • LINEでシェア

 初めまして。Western Michigan Universityに留学している外国語学部英語学科の若狭晋と申します。私は、国際交流センターの協定校留学並びに英語学科の奨学金制度を利用し留学を行っています。留学して1週間が過ぎようとしています。今回が留学先からの初めての留学報告となります。拙い文章になるかと思いますが、今後、留学する方への情報提供となれば幸いです。

 

 

【授業について】

 

 私は、語学学校には通わずに学部生として学部の授業を受けており、そこで様々な日本とアメリカの教育システムの違いを感じます。日本ではあまり馴染みない制度かと思いますが、基本的に大学では主専攻(Major)と副専攻(Minor)があります。正直、交換留学生であるためあまり関係ないのですが、好きな専門科目を二つ受けることができます。私は、日本での専攻と同様にMajorはEnglishとし、MinorはPsychologyとしました。Psychologyを選んだ理由としては、以前から心理学系統には興味があり、また御縁もあって、Psychologyを大学院で学んでいる方の研究チームのUndergraduate Research Assistantとして近くの日本でいう小学校のようなところで研究助手もさせてもらっているため入学前からMinorはPsychologyにすると決めておりました。

 

 さておき、日本とアメリカの大学の授業に関することで大きく違いを感じたのは、発言はいつ、誰が、どのタイミングで行ってもよいということです。よくあるありきたりな感想かとは思いますが、改めてアメリカに来て授業受けると日本の大学は全体的に受動的であると感じます。また、比較的少人数のクラスでは、当たり前のように生徒の前に立ち、インストラクターと会話をしたり、実際にやってみろと言われたりもします。いつ指名されるかわからないという緊張感があるために、予・復習は避けて通れません。また、予習で読むページ数も10から多くて30ページありますが、今のところ、さほど苦には感じていません。幸いなことに図書館も平日は金曜日を除いて深夜2時まで開館しているため、非常に助かっています。

 

 

【生活について】

 

 寮生活であり且つ食事も学食を利用しているため、食事に関してはあまり困っていません。唯一困っていることと言えば、日本食、特に米と味噌汁を切に欲しているという日本食大好き症候群から抜け出せないということです。味噌汁はインスタントのものを日本から持って行ったのですが、間もなく底をつきそうです。米も、たまに学食で出されるのですが(ビュッフェ形式)米が長い。そして、おいしくない。日本の米の感覚ではとても食することはできません。はっきり言って、非常食用の五目御飯を数袋持って行ったのですが、そちらのほうがまだ日本の米らしさがありおいしいです。

 

 キャンパス内は、自然が多く、野生の動物も多くいます。リスの親子がキャンパス内を走り回っているなんてことも日常茶飯事です。また、キャンパスが広すぎて、どこに何があるのかわかりません。その日の講義棟から寮まで徒歩10分なんて言うのはまだまだ序の口なほうで、Engineering を専攻しているインド人の友人はEngineeringのキャンパスが、大学から出ているバスに乗らなければいけない距離に位置しているため、時間管理が大変だと嘆いていました。それぐらい広大な敷地であり、日本とは規格外に違うスケールを感じ、ここ一週間、ただただ驚くばかりの生活を送っています。

 

 

【日本人への依存】

 

 Western Michigan Universityには非常に多くの日本人留学生がおります。やはり、留学生オリエンテーションが終了し、一人で行動するのはどこか心細いと感じることもあります。そこで、周囲を観察していると、日本人同士でかたまって行動しており、挙句、アメリカにいながら日本語で会話している状況が見受けられます。確かに、日本人たちで群れを成して行動することも悪くはないと思いますが、正直、私にとってはあまり有益に感じません。せっかくの留学という素晴らしい機会をいただいたのに、もったいないように感じるのです。一緒に行動しようと誘われたこともありましたが、お断りし、とりあえず独りの道を選択しました。独りは寂しいうえに、いろいろな困難を独力で乗り越えなければなりません。ですが。それでこそ留学という異国の地での楽しい経験ではないかと思うのです。実際に、徒歩で4時間半離れたところに独りで買い物に行きましたが、途中迷い、雨にも降られ、怪しげな人にも出会いました。銃社会であるアメリカにおいて、はっきり言ってこの行動は、命を落としかねないばかげた行動ですが、何とかなりました。終わってみると、非常に達成感が味わえました。

 

 群れを成していれば、仲間がいるという悪い意味での甘えが出てしまい、問題解決能力が養われないと思うのです。私自身、語学力に自信はありません。ですが、質問をすれば誰でも丁寧に答えてくれる寛容な人が多いです。ですから、日本人同士の関係による依存をなるべく避けて生活したほうが、早く異なる環境に溶け込めることができるのではないかと思っております