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レポート英語圏

【アメリカ】ワットカムコミュニティカレッジ

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外国語学部英語学科に所属している四年生のA.S.です。私は今年の四月から、アメリカのワシントン州ベリンハム市に所在する、ワットカムコミュニティカレッジに通っています。国際交流センターのあおぎり奨学金制度を利用し留学しており、12月の半ばに帰国を予定しています。


こちらでの暮らしもすでに二カ月が過ぎましたが、ようやくアメリカの生活スタイルに慣れてきたような気がします。入国から今日まで、目まぐるしい日々に追いつくことに精一杯でしたが、振り返ってみると様々な発見があり、英語はもちろん、私自身の考え方や振る舞いも大きく変わったと思います。そのためこのレポートでは、アメリカでの勉強面と生活面でそれぞれ感じたことを共有したいと思います。

 

勉強面についての感想を書く前に、私が今期に受けている授業を掻い摘んで紹介します。まず私は、英語を第二言語としている学習者向けの“ESOL”と呼ばれる授業を二つ受講しています。一つは日本にいる間にエッセイの提出とZOOM面談を経て、適当なクラスに組み入れてもらう仕組みのもので、もう一つは発音について学ぶものです。発音のクラスは、英語学習の中で磨きたいスキル(ライティング・スピーキングなど)を自由に選択できるものでした。また、私は学部の授業を取ることが可能なESOLのクラスにいたため、第三言語の授業も受けています。初級は対面で、中級はオンラインでの受講方式になっています。

 

それぞれの授業を受けてみた感想ですが、ESOLは、その場で英単語の意味を教授に質問すると、その言葉を使う状況や類語まで提示してもらえるため、質問するだけでも英語が飛躍的に向上します。エッセイを書くことに特化した授業のため、語彙やアカデミックレベルの記述方法も学べ、大学生として相応しい英語力を身に着けられていると思います。
発音の授業では、週に一度、ニュースの記事の要約と感想、問題提議と解決策の提案などをまとめる課題が課されます。そのまま授業内にその用紙を使用し、自身が選んだトピックで10分間のディスカッションを行うのですが、世界中から集まった英語学習者との対話は、語学力だけでなく様々な知見が広がるため、とても有意義な時間になっています。

第三言語であるスペイン語の授業ですが、自分以外がネイティブスピーカーのクラスの中で進行していく授業なので、初めの頃は英語を聞き取ることだけで精一杯でした。グループワークで数人と問題を解いていく活動もあり、私の英語力ではとても難しかったのですが、先生や周りの生徒が優しく関わってくれることで、積極的に発言できるようになり、授業内で理解できる内容量が格段に増えました。日本で受けるスペイン語の授業とは進行具合が違いはるかに早く、課題の量も週に40,50個と多大な量がありますが、寮内のスペイン語を話せる友人達に助けられ、楽しく授業を受けることができています。

 

生活面に関してですが、今のところ、この二カ月で特に何かに不満を感じたことも、メンタル面で落ち込んでしまったこともなく快調に暮らせています。寮暮らしでの三食自炊生活も、他人との共同生活も、全てが真新しいことばかりですが、不器用ながらも楽しんで取り組んでいます。こちらに来てから出会う人は、日本人もアメリカ人もその他の国の人々も、素敵で優しい人ばかりで、日々支えられていることを痛感します。
寮内で仲良くなったり、教会活動や留学生向けのイベントで友人を作れたりと、人と出会える機会がたくさんあり、とてもいい環境で勉強ができていると思います。ここ最近ではシアトル、バンクーバー旅行やカヤック体験などを堪能でき幸せでした。また学校の一大イベントのOrca Dayでは、屋台が出店された大学内で食事やゲームを楽しみました。

 

食生活の面ですが、驚くことに学校内でフリーフードをもらえることが多々あり、経済的にとても助かっています。近くにはアジアンスーパーが数店舗あり、日本食が恋しくなった時にはそこに寄っています。
一つ困っていることを挙げるとすれば、その日の為替によって購入するものが左右されることでしょうか。現在は1ドルが139~140円のため、外食を避けた食生活を送っています。それ以外は特に思いつくことがないほど、充実した日々を送っています。

 

長くなりましたが、以上がこの2か月間での留学で感じたことになります。

ありがとうございました。