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レポート英語圏

【アメリカ】ワットカムコミュニティカレッジ

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 外国語学部英語学科3年のH.S.です。私は今年の4月から、アメリカのワシントン州ベリンハム市にあるWhatcom Community Collegeへ減免留学の制度を利用して留学をしています。本稿では、私のこれまでの約3ヶ月間の留学について学習面と私生活に分けて説明させて頂きます。読んでいただいた方へ少しでもこの情報が有益なものとなる様、私自身が留学前に知りたかったことを思い出して書き出しました。本レポートが留学に興味を持つ方への参考となれば嬉しいです。
〈学習面〉
 Whatcom Community Collegeは4クオーター制で各学期12単位以上の取得を目指します。春クオーターではライティング・リスニンング・リーディングを全般的に学ぶELL13、ライティングにフォーカスしたESOL15、ディスカッションやスピーチを主で学ぶESOL90、そしてアメリカでの生活について学ぶ留学生向けの授業であるESOL88の授業に参加しました。これらの授業はレベル分けされており、そのレベルは留学前に行われたzoomでの面談と提出したエッセイにて決定されます。そして夏クオーターでは、春クオーターで受けていた各授業の次のレベルのESOL113、ESOL93、ネイティブの学生と一緒に参加する授業の中のコミュニケーションについてを学ぶCMST &101の授業へ参加しています。春クオーターでは毎日2クラスずつ、夏クオーターでは月水は3クラス・火木は1クラスです。課題の量や難易度については教授や授業によって異なりますが、課題にかける時間はそれぞれの授業に対して1時間強というイメージです。コミュニティーカレッジということもあり、クラス内には多国籍で年齢も異なる留学生が数多くいます。その中で授業が進められていくため、英語を学びながら国際交流ができるというのも大きなポイントであると感じます。また、文法やライティングについて、現地の先生から英語で学ぶということは英語を習得する中で新たな発見や理解につながりました。


〈私生活〉
 私は春クオーターを寮で過ごし、夏クオーターからは担任の先生から紹介していただいたホームステイへ移動しました。寮での生活は快適すぎるくらい設備が綺麗で環境が整っていると感じました。部屋は4人でひとつのキッチンとトイレ・シャワーなどの共有スペースがあり、加えてそれぞれ一人一部屋が用意されています。現在Whatcom Community Collegeではホームステイの制度を一時受け入れておらず、寮生活からのスタートとなります。最初からホームステイという形は取れないため、ホームステイを考えている方は現地で探す必要があります。現地で探すというのは一見難しそうに聞こえますが、担任の先生や現地の友達はホームステイについて情報を持っている人やホームステイを受け入れている家族が多く、ホームステイ先を見つけることができる可能性は大いにあると思います。また寮よりホームステイの方が宿舎費が少なく、その中に食費も含まれているため、生活費を抑えることができます。
休日は学校内に設備されているジムへ行き体を動かしたり、カヤック体験やホエールウォッチング等の留学生を対象に募集されているプログラムへ参加したり、映画館へ行ったり、寮内ではクッキーやブラウニーを作って過ごしています。寮の近くにはショッピングモールや大型スーパーマーケットがあり、Whatcom Community CollegeのスチューデントIDを利用して無料のバスで行き来することができます。また、春クオーターと夏クオーターの間に約二週間の休日があり、私は友人とカリフォルニアへ旅行に行きました。飛行機の手配からホテルの予約、ディズニーチケットまで全て自分たちで行ったのも非常に良い経験になりました。
 ベリンハムという場所は北海道と同じくらいの緯度に位置しているので、北海道と同じくらいの気候と考えるとイメージしやすいと思います。私がアメリカに来た4月は、ダウンジャケットが必要なくらい寒く、連日雨の日が続いていました。また非常に乾燥しているので、乾燥による風邪対策は意識した方が良いと思います。そして7月ごろになってから半袖でも過ごしやすくなりましたが、夜は気温がグッと下がります。
 アメリカで生活をしていて一番大切だと感じたのは体調管理です。アメリカでは風邪や熱等の症状で病院へ行くことが一般的ではなく、一回の受診料が高いため、留学中は病院へ行かないということを前提で過ごした方が良いと思います。また、薬は自分に合っていて、使い慣れているものを持参することで安心できますし、それがお守りがわりになると思います。また、私自身の経験ですが、アメリカで生活している中で日本の味付けが非常に非常に非常に恋しくなります。また、日本食はアメリカではすごく高価なため、日本の調味料を持参することを強くお勧めします。

 私がアメリカにきて約3ヶ月が過ぎましたが、日々充実した毎日を過ごすことができています。しかしその中で、伝えたい英語をどう表現していいかわからない、相手が伝えたいと思っていることがわからないという悔しい経験を沢山しました。しかしそれも含めてアメリカで過ごす毎日に価値があると日々感じます。母国語が伝わらない、文化も食も違うという環境に身を置くというのは戸惑いの連続ですが、それと同時に、新しく目にするものや、自分がアメリカで感じたこと・考えたことというのは本当に貴重で、今後の人生を通して忘れてはならないものだと感じるようになりました。そんな生活も残り1ヶ月と少しです。最後まで、英語力を磨くことを第一に、毎日を大切に過ごしていきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。