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レポート英語圏

【イギリス】ウェストミンスター大学

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こんにちは。国際関係学部・国際文化学科のM.S.です。
私はイギリス、ロンドンのウェストミンスター大学に奨学金留学制度を利用して留学をしました。留学期間は2022年の10月から2023年の6月までの約9ヶ月間です。
現在は留学を終え、日本に帰国をしました。ここでは留学の総括を説明させていただきます。留学がどのようなものか少しでもお伝えできればなと思っています。

 

ウェストミンスター大学の詳細について
ウェストミンスター大学はロンドンの中心部に位置し、4つのキャンパスがあります。私が主に通っていたメリルボーンキャンパスはベイカーストリート駅、リージェントキャンパスはオックスフォードサーカス駅が最寄りとなっています。どちらも多くの地元民や観光客で賑わう繁華街でキャンパスに通うだけで観光ができてしまうほどロンドンの中心部に集まり最高の立地です。日本では味わうことのない異国感を存分に体験できました。またウェストミンスター大学はロンドンでも有数の多国籍大学です。多くの留学生が在籍しており、イギリスの方だけではなく世界中の方々と交流をすることができました。実際にウクライナ・ドイツ・アメリカ・ベラルーシ・フランス・韓国・ベトナム・イタリア・オランダ・インドなどたくさんの国籍の方々と知り合いお出かけに行ったり互いの文化を教え合ったりと日本では経験できないような異文化交流をしました。

 

寮生活について
私は大学の寮で生活をしていました。6人でフラットを共有します。キッチンやバスルームは共有ですが、一人部屋なのでしっかりと一人の時間も確保でき、寮の中はとても綺麗で広く設備が整っていたため、快適に過ごすことができました。私のフラットメートはアメリカ人が二人、ドイツ人が二人、ウクライナ人が一人です。みんな優しくて、気さくな方だったため日常の何気ない会話などがとても楽しかったです。日本のカレーを作って振る舞ったこともあり、みんなと素敵な時間を過ごすことができました。現在、円安の影響もあり、イギリスの物価はとても高いです。特に外食をすると一食で2、3000円かかってしまいます。しかしスーパーマーケットの食材はそこまで高くないので自炊をすることでかなり食費が抑えられました。寮には大きなオーブンも備え付けられていたためオーブン料理に挑戦したもりしました。

 

授業について
ウェストミンスター大学では前期に留学生だけのプレセッショナルコースをうけ、後期には現地生と同じ授業を受けました。コロナウイルスの影響もあり、前期は日本からのオンライン授業となりました。事前にオンラインで友達を作ることができ、現地に渡った時に知り合いが居たことがとても心の支えとなりました。またオンライン授業は少人数でアットホームな雰囲気だったため、先生に喋りかけやすく、たくさん質問できたことが良かったなと感じています。後期はロンドンへ渡り、現地生と共に授業を受けました。私が履修していた授業の課題は主にグループプレゼンテーションとレポートでした。また授業はグループディスカッションが多く、常に実践的な取り組みでした。生徒たちも積極的に発言をしていて、先生たちもそれに対し常にポジティブな返しをしてくれるため刺激になり、私自身も自ら発言するようになりました。常に自分の意見を求められるため、様々な観点からの物事の捉え方や考え方が養われたように思います。

 

イギリスの治安について
イギリスの治安は日本と比べ、とても悪かったです。特にスリにはいつも怯えていました。私は幸いなことに一度もスリ被害に遭うことなく留学を終えることができました。しかし、私の友人は財布や携帯だけでなく、自転車やキャリーケースなどもスられてしまっていました。私の周りでは何人も被害にあっている人がいて、その話を聞くたびに気を引き締めるようにしていました。またスリだけではなく、ホームレスの方もたくさんいます。私の寮に近いスーパーマーケットの前でホームレスの方が買ったものを渡すように懇願してくることもしばしばありました。また路上だけでなく地下鉄の中にもいて、いきなり大声で演説を始め、それを終えるとお金を請求してきます。スリだけではなく、このような方々からも身を守らなければなりません。また、イギリスにはパブがたくさんあり、日常的にパーティーを行なっています。これは友人の体験談なのですが、パブのパーティーに遊びに行った際に床に薬がたくさん転がっていたそうです。日本にいると身近にそういったものを目の当たりにすることはないため気づくことはなかなか難しいですが、イギリスでは意外と出回っているようで、驚きました。実際にロンドンで過ごしてみて外からでは気づくことのできないリアルを見ることができ、大きな学びになったなと感じています。

 

イベント・観光について
大学側が留学生のためにwelcome party やfarewell partyを開いてくれました。立食形式で他の留学生の方々とコミュニティを作ったりする場を設けてくださったのでありがたかったです。ロンドンには観光する場所が山ほどあり、毎日のようにお出かけをしていました。物価が高いイギリスですが、美術館や博物館、大聖堂などは無料や学割があるところがほとんどで、お金をたくさん使わずとも様々な観光名所を回ることができます。また街を歩いているだけでも楽しめる本当に素敵な街です。

 

最後に、この留学を通して言語能力だけでなく色々な面で成長できたなと実感しています。様々な文化が共存する中に自分も飛び込むことで多少戸惑う部分もありましたが、一気に視野が広がったと思います。固定概念に縛られずに多方面の考え方をインプットする機会がたくさんあり、新たな自分が形成されていくようでした。そしてそれは今、私自身の新たな活動への大きなモチベーションとなっています。留学は一つの人生経験として、とても有意義であると改めて感じました。またこのような経験ができたことにとても感謝をしています。もし留学を迷われている方がいらっしゃいましたら、将来の自分への投資だと思って、是非挑戦してみてください。