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レポート英語圏

【イギリス】ウェストミンスター大学

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こんにちは。法学部法律学科3年のM.K.です。私は奨学金留学制度を利用して2023年の9月からイギリスのロンドンにあるウェストミンスター大学に留学させていただいています。今回は留学レポートを書くにあたって、これからイギリスへの留学を考えている方、又は留学先は決まっていないけど留学をしてみたいと思っている方がイギリスに行きたいと感じられるような内容を紹介できればと思います。

 

まずは基本的なロンドンでの生活についてです。ロンドンの中心部に複数のキャンパスをもつウェストミンスター大学ですが、生活は基本的に大学の敷地内にある寮になります。自分の専攻科目によって住む寮は様々ですが、基本的に自分の希望したところに居住することが可能です。フラットメイトとキッチンを共有するため、自炊をしているうちに自然と会話をするようになるので、国籍の違う友人もできます。もちろん日本からイギリスに行って自分だけが日本人の環境に身を置くことに抵抗を感じるとは思いますが、ウェストミンスター大学にはかなり多くの日本人がいます。実際、私のフラットメイトの5人のうち2人は日本人です。海外の友人がいない場では日本語を使うこともあるので、すぐに英語ばかりを話さなければならないと緊張する必要はないと思います。もちろん英語を喋るのも重要なので、その部分の使い分けはすべきだと感じますが、ウェルカムイベントや季節のパーティーが開催されるので、言語で不安であるようならまずは日本人の友人を作ることもお勧めします。私が住んでいるのはメリルボーンホールという場所で、ベーカーストリートがすぐ近くにあり、マダム・タッソー館やリージェントパークといった有名な施設や公園に徒歩で行くことができます。私がロンドンを留学先に選んだ理由の1つとして、こういった施設が身の回りにたくさんあること、教科書で見るような歴史的建造物、観光地へのアクセスが容易なことが挙げられます。学校がない日は授業で出された課題をすることも多いですが、天気が良ければすぐに観光をしに街に出られるので、その点が非常に便利で快適だと感じます。前述のとおり天気が良ければよいのですが、イギリスは非常に雨が降りやすく、天気の変化が激しいです。先ほどまでは晴れていたのに今は雨が降っているという状況は珍しくありません。さらに今の時期だと日本より気温も低いため、冬に留学する際は防寒対策が必須です。

次に学校についてです。ウェストミンスター大学はロンドン市内に複数のキャンパスがあり、そこから少し離れた場所にもう1つキャンパスがあります。授業は大東文化の基本的な講義形式とは異なり、複数人でグループになってテーマに沿ったディスカッションをすることがほとんどです。そのため、1対1での会話能力や少人数グループ内における会話能力を伸ばすことができると思います。テストは授業によりますが、中間テストがあるものもあります。ただ、中間も期末もペーパーテストではなく、パワーポイントを利用したプレゼンテーションやクラスメイトとのディスカッション、自分の専攻に関係するエッセイを書いて提出するなどといった形式が多いです。わからないことがあっても、先生が数回にわたってフィードバックをしてくださったり、1対1での相談も可能だったので、テストについて心配する必要はありませんでした。ウェストミンスター大学での授業時間は1コマ2時間から3時間ほどですが、途中で休憩もあり、授業中の食事も特に禁止されていないので、気楽に授業を受けることができると思います。多くの生徒が通うリージェントキャンパス付近では、クリスマスが近づくと目の前の道路がイルミネーションで飾りつけられていてとても綺麗です。夜になるとライトアップされるので、昼の様子と夜の様子をそれぞれ見に行くのも楽しみの1つです。

 

最後に治安面です。イギリスの治安は日本と比較すると良い方ではありません。人混みでスリが財布を取る例や、話しかけるふりをして机に置いてあるスマートフォンを盗む例もあると聞きます。そのため、観光地に行くときには必ずバッグを自分の前側にかける、貴重品はなるべく分散させるまたは自分の目の届く範囲に置く、もしくは肌身離さず持っておくようにするなどの対策が必要です。また、公共交通機関がストライキによって機能しなくなることが度々起こります。現在ではストライキだけではなく、イスラエル・パレスチナ問題によるデモ活動が市内で行われ、警察によって一部交通規制がされたりもします。怪我人が出るようなデモは日本ではあまり見かけない光景だと思いますが、自分の身を守るために交通機関の公式サイトから情報を入手したり、大使館からのメールを確認したりするなど、こちらもロンドンで生活する上で対策が必要だと感じました。

 

9月下旬からイギリスでの生活が始まり、現在約2か月と少し経ちました。寮で生活するとはいえ、一人暮らしが初めてだったことや、日本との時差、実際に使われる英語と授業で学習してきた英語とのギャップなどもあり、最初はかなり緊張して毎日生活していましたが、月日が経つにつれて段々と慣れてきた部分もあるように思えます。
次回もなるべく詳しくロンドンについてお話ができればと思います。ウェストミンスター大学は大東文化大学と協定校の関係にあるため、比較的留学しやすい場所だと思いますので、気になった方はぜひ国際交流センターの方に相談してみてください。