こんにちは。外国語学部英語学科、ヨーロッパ二言語コース英仏系4年の遠藤みなみです。私は、協定校留学制度と奨学金留学制度を併用して、カナダのケベック州ケベックシティにあるラヴァル大学に9月から留学しています。カナダに来てから約7ヶ月半が経過しました。私がこのレポートを書くのは二回目ですがこれが最後になります。同時期に留学にきている数馬さんのレポートと一緒に見ていただけると、より参考になると思います。このレポートでは、現在の授業、自分の変化、おすすめの場所、留学全体の感想についてご紹介します。
(授業について)
私は秋のセメスターに引き続き、冬のセメスターでも週に4つフランス語の授業を受講しています。レベルが一つ上がり、以前よりも苦戦しています。それに加えて、秋セメスター同様に日本語の授業に週1,2回チューターとしてお邪魔しています。大まかに授業の内容を説明すると、火曜日は文法、水曜日はオーラル、木曜日は音声学、金曜日はライティングです。文法の授業では、習った文法を使ってペアワークをしたり、グループでの発表があります。こないだはグループでみんなが興味を引くようなアクティビティを考えてポスターを作成し発表をしました。採点基準にダイナミックというのがあったので、思いっきりやったら、他の学生から褒めてもらえました。成績も満点を取ることができとても嬉しかったです。オーラルの授業では、ケベックに建てられている銅像の人物の中から一人選び、何をした人なのか、なんで銅像になったのかを調べ、先生と一対一で発表するという課題がありました。この授業はフランス語はもちろんですが、ケベックについても学ぶことができるのでとても面白いです。音声学の授業では、みんなの前で一人一人発音し先生が発音を矯正してくれるので、発音をよくしたい私にとってはとても興味深く毎授業楽しいです。先生は日本語話者がフランス語を話すことが難しいことを理解しており、各地域の言語の特徴について説明してくれています。また、学生同士で発音を教え合ったりと、とてもアットホームな環境です。現在はSLAMというラップのように韻を使った詞を作成し発表するという課題があり、それの準備をしています。自分が作成したSLAMを先生に見せた際には「とてもよくできている」と褒めていただけたので嬉しかったです。発表が控えているので、頑張りたいと思います。ライティングの授業は、私にとって一番苦戦している授業です。文章を読んでレジュメを作ったり、公式な場でのメールや手紙の書き方を学んでいます。読む文章に専門的な用語が多く用いられていることもありますが、自分の言葉に変えてレジュメを作成するのがとても難しく、心が折れそうになり、先生に相談し、授業をやめようと思いましたが、諦めず現在も取り組んでいます。ボキャブラリーを増やすという点では、とても良い授業だと思います。
*実は、英語の授業を取りたかったのですが英語の授業を取るためには前もってテストを受ける必要があり、それを知らなかった私は今回英語の授業を受講することができませんでした。もし、英語の授業を取りたい方がいれば、早めに履修登録担当の方にメールすると、テストを受けることができ、そのレベルにあった英語の授業を受講できます。是非、参考にしてください。
(自分の変化)
留学して約7か月半が経過した私の変化は、なんといっても発音です。以前と比べ、先生やケベコワの友人から褒められることが増えました。授業内での発言も増え、他の学生と会話する際にもラリーが続くようになりました。また、日本語の授業で学生の質問に答える際にも以前よりフランス語で説明することができるようになりました。新しいセメスターになったことで、香港やシンガポールなどのアジア圏の学生も増え、英語で話す機会も増えました。英語の授業が取れなかった分、友人とのコミュニケーションで英語を上達させたいと考えています。また、料理に関しても変化があります。私は日本では実家暮らしのため料理を全くしないのですが、留学中は毎日自炊をしており、和食を中心に作っています。キッシュやコロッケなどにも挑戦したり、料理スキルが日々上がっていると感じます。
(おすすめの場所)
まず、スーパーについてですが、お肉やお魚は【Metro】が比較的安く、毎週セール商品が変わるので安い時に買うことをお勧めします。それ以外の野菜やシリアル、パンやパスタなどは【Walmart】がとても安いです。お米や日本の調味料を買いたい人には、【Jang Teu】または【True World Foods】が他の場所よりも安く購入できるのでお勧めです。
次に、日用品を購入するのにおすすめの場所についてです。シャンプーやリンス―、ボディーウォッシュ類は薬局か【Walmart】がおすすめです。大きいサイズも売っているので、長期の方はそちらの購入をお勧めします。食器類やバスタオル類は【Dollarama】がおすすめです。まったく百円ではありませんが、日本でいう百円ショップのようなお店です。食品類や調理器具も扱っており、とてもお世話になりました。
そして、洋服類については、近くのショッピングモールにも安いところが沢山ありますが、【Village des Valeurs】というリサイクルショップのようなお店もいくつかあるのでおすすめです。
最後に、【Galeries de la Capitale】というアイススケート場やメリーゴーランドが入った大きなショッピングモールもバスで行けるのでお勧めです。私はそこの【Best Buy】でブラックフライデーにノートパソコンを購入しました。ハロウィンの衣装もそこのショッピングモールに期間限定であるお店で購入しました。
(留学全体の感想)
私が学んだことが大きく三つあります。まず一つ目は、諦めないことです。挫けそうになったとしても最後までやってみることが大切だと感じました。もし結果が出なかったとしても学ぶ過程で得られたことがきっとあり、自分の苦手なところが分かるはずです。二つ目は、人に頼ることの大切さです。もちろん人に頼りすぎてはいけないかもしれませんが、頼れる人がいる時は思いっきり頼ることも大切です。例えば、私はバスのカードをなくしてしまい、どうしたらよいのか分からなくて困っていた時に、ケベコワの友人に相談したのですが、どこに行けばいいのか教えてもらっただけでなく、車の送迎をしてもらった上に再発行の手続きまで付き添ってもらいました。彼が日本語を学んでいることもあり、今でもお互いにフランス語と日本語を教え合っています。三つめは、沢山恥をかいて学ぶことの大切さです。私はフランス語の発音がとても苦手なのですが、ケベコワの友人たちに自分の発音を聞いてもらい、修正してもらっています。沢山笑われて恥ずかしい思いもしましたが、そのおかげで上達したと思っています。
私の留学中の就活状況についてもお話しします。私は、観光業界での就職を考えており、オンライン上での説明会や面接に参加しました。就活自体は、留学が決まっていたこともあり、大学三年生になってすぐ始めました。夏休みにはインターンシップにも行きました。その結果、現在2つの企業の最終選考が帰国後にあります。まだ、就活が終わっていない現状ですが、就活は早く始めて損はないと思います。また、スーツを上だけ持ってきたことで説明会や面接の際に役立ったので、就活も考えている人は参考にしてください。
新しい出会い、新しい発見、日本と違った文化や環境、言語の壁など日本にいてはできない経験ができるのが留学をするうえで一番のメリットだと私は思います。留学を通じて、他国への理解が深まることはもちろん、自国への理解も深まり、視野が広がったと感じました。残り1ヶ月で帰国ですが、悔いが残らないよう、精一杯楽しみたいと思います。
私のレポートが、留学に興味を持つきっかけや参考になれば幸いです。