こんにちは。文学部日本文学科4年の武井茉日です。私は今、カナダのバンクーバーにあるTamwood careerと呼ばれるカレッジ付属の語学学校に通っています。私は学科の奨学金留学制度を利用して、Coopプログラムという勉強と仕事が合わさったプログラムに参加しています。私は2回レポートを書く機会があり、今回が初めてのレポートとなります。カナダでの生活や留学生活の様子が少しでもみなさんにとって参考になれば幸いです。
・カナダ、バンクーバーについて私は、北米での生活を想像した時に白人がたくさんいるということをなんとなく思い浮かべていました。皆さんの中にも同じ想像をしている人がいるのではないでしょうか。しかし、カナダは移民大国です。私の体感では50%以上がアジア系の移民だと感じます。また、地域によっても違い、バンクーバーの隣にあるリッチモンドやバーナビーでは中国系や韓国系の人が多く住んでおり、バーナビーの隣にあるサレーという地域は70%以上がインド系の移民です。私のホストファミリーもインドネシアからの移民でした。そのため、「海外に来たのに全然海外気分を味わえない!」と言っている友達もいました。私も最初は想像とのギャップに驚くことが多かったです。しかし、第二言語として英語を学んでいた人が多くいるため、英語の言語習得の難しさを理解している人も多く、ショップなどに行って聞き取れなかった場合やうまく発音できなかった場合など優しく聞き返してくれることもあります。またバイリンガル、トリリンガルの人の数も多く、言語交換を目的とするイベントもたくさんあります。そのため私は言語学習をする上でバンクーバーはとても良い環境だと感じています。また、自然がとても豊かでバイキングやカヌー、冬はスキー、アイスホッケーなど様々なアクティビティーが楽しめます。私はまだあまりカナダでアクティビティーを経験していないので次のレポートまでに挑戦し皆さんに紹介したいと思います。
・学校について
私の語学学校は月曜から金曜日まで午後の1時半から5時半まであります。学校にはアジア人、ヨーロッパ、南米のブラジル人やコロンビア人など様々な人種の人がおり、先生もイランやブラジルなどのため様々な文化圏の人と話す機会があります。そのため語学以外にも文化の違いを学べる場面が多くとても刺激的です。また、友達と放課後ご飯を食べに行く時などその国の料理を食べることもあり、スペイン、イラン、タイなど日本ではなかなか出会わない料理との触れ合いも楽しめます。
私の語学学校は大きく七つのレベルに分けられており。私は現在上から二番目のAdvanceというコースを受講しています。授業は文法、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングとバランスや生徒の苦手度合いによって先生が工夫をしてくれ、リスニングを増やしたり、リーディングを増やしたりと調節をしてくれます。ただ、単語に関しては大学以上の水準の単語を主に習っていきます。高校、中学の単語を覚えきっていなかった私は現在単語の習得にとても苦労をしているため留学を検討している方は高校生までの単語をしっかりと覚えて留学に臨んでください!
・生活について
私は三か月間サレーという地域でインドネシアのホストファミリーと生活をした後、現在はバンクーバーのシェアハウスに住んでいます。サレー地域からバンクーバーまではスカイトレインとバスで一時間かかるため毎日の通学が遠く少し大変な部分もありました。サレー地域のお話はカナダについての所で少し話題に出したのですが、インド人がとても多いです。駅やバス内はインド人で溢れかえっており、「私はもしかしてインドに旅行にきたのかな?」と錯覚するほどです(笑)。また、サレーはバンクーバー周辺の地域の中でも治安が悪い地域に属しています。私も夜中に警察のサイレンや銃声のような音を何度か聞くことがあり少し怖い思いをしました。バンクーバーではそういった話はあまり聞かなかったので、同じカナダでも場所によって全然違う国に来たような錯覚をおこすのがこの国の面白い部分だなと今では思います。
次にホストファミリーについて話そうと思います。私のホストファミリーはマザーもファザーも60歳以上のご高齢の方でした。娘さんと息子さんが独立をしたのをきっかけにお部屋を留学生に貸しはじめたと話してくれました。二人ともとても優しく、留学生活のストレスで腹痛を夜に頻繁に起こしてしまったり、眠れなかったりした時、なんの薬が効くかお腹に効くフルーツをご飯に出してくれたりとたくさんケアをしてくれました。また夕ご飯の時に日本の干支の話や星座の話をしたり、二人の馴れ初めを聞いたりとたくさんの文化についての違いや日本の歴史について交換し合いとても有意義な時間を過ごせました。最後の一か月では私のことを「ギリノムスメ!」とカタコトな日本語で呼んでくれるほど親密な関係を築くことができ本当に良い人たちに巡り合えたことに感謝しています。
・最後に
私の留学生活は来年の九月末まで続くためこの三か月は私の長い留学生活のほんのスタート部分だと感じます。語学学校で英語の難しさの壁にぶつかり落ち込むことや、これからの留学生活に対して急に不安になること、夜に急にホームシックに陥ることもまだまだたくさんあります。しかし、最後には笑って「楽しく有意義な留学生活が送れた!」と笑って終えられるように後悔のないように色々なことに挑戦し、次のレポートでは何周りか成長した姿を見せられるようにこれからも頑張ります。