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【フランス】リヨンカトリック大学

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Bonjour à tous ! 2026年1月よりフランスのリヨン・カトリック大学に留学している太田佳穂と申します。今回は2回目のレポート提出です。現在私はフランスに来て7ヶ月が経過しました。毎日あっという間に過ぎていき、気づけば約4ヶ月しか残っていないことに少し焦りを感じています。今回は、夏のフランスでの生活やサマープログラム、そして半年以上暮らして感じた「フランス留学の魅力」などについて紹介します。

◾︎目次

⑴ フランスの夏

⑵ サマーインテンシブについて

⑶ 半年住んでわかった、フランス留学をおすすめする理由

⑷ フランス生活のもう1つの側面

⑴フランスの夏

私は本当に夏が嫌いなので、書きたいことがたくさんあります!日本でもニュースで報道されていたようなので、ご存知の方も多いかもしれませんが、フランスは今年も記録的な熱波でとても暑い日が何日もありました。フランスの家はほとんどエアコンがなく、とにかく逃げ場がありません。5月下旬の最初の熱波の際に、スーパーで扇風機を買いました。2500円ほどで購入でき、風量もそれなりにありました。安いものなので首振りの固定ができなかったのが1つのマイナスなところです。家にいる間は扇風機をフル稼働で過ごしていました。風があるかないかでは過ごしやすさがかなり変わります。日本の暑さとの違いは湿度が低いことと、突き刺さるような日光です。しかし、40度まで気温が上がってしまうと、湿度関係なく暑いものは暑いです。また、日差しが非常に強いので、日陰に入るとほんの少し暑さが和らぎます。分かりやすく言うと、蒸されるのが日本の夏、焼かれるのがフランスの夏といったところでしょうか。

ここでフランスの夏を生き抜く方法を伝授します。

①水を入れて凍らせたペットボトルを扇風機の前に置く→これにより少し冷えた風がきます

②凍らせたペットボトルや保冷剤を身体に当てる

③それでも限界がきたら冷水シャワーを浴びて気化熱を活用する

④朝5時頃の1日の中で最も気温が低い時間帯に窓を全開にして少しでも涼しい空気を取り込みます。太陽が出てきたらvoletと呼ばれる窓のシャッターをとにかく閉め切り、日差しが室内に入らないようにします。

まるで昔に戻ったかのような過ごし方ですね。日差しを遮ることがフランスの夏を乗り越える上で特に大事なことのようです。お店や公共交通機関もほとんどエアコンはついていません。スーパーなどは涼しいところもありましたが、お店によって様々で、最低限しかついていないところもあり、お客さんはみんな扇子などで仰ぎながら買い物をするという、日本では見かけない光景でした。こちらではハンディファンを使っている人はあまりおらず、多くが扇子です。公共交通機関ではバス以外の乗り物にはほとんどエアコンがついていないものだと覚悟してください。(トラムはたまについているときもあります。) 地下鉄ではリヨンはB線は新しいのでほんの少しだけ涼しいですが、それ以外はそもそも設置がされていないため、信じられない暑さです。

このような暑さの中でも、政府がエアコンの使用を控える呼びかけをしているのを見ました。フランスは環境問題への意識が非常に高いです。ハンディファンを使わないのも、壊れにくく、電気を使わないため環境に優しいからといった理由もあるのかもしれません。(ちなみに、リヨン・カトリック大学の寮に入寮すればエアコンがついています。ただ、私が住んでいる寮に比べて圧倒的に家賃が高いので、何を重要視するかで住む場所を決めることが大事だと思います。日本のように秋までずっと暑いわけではないので私は家賃の安さを優先しました。)

また、フランスの夏といえば何と言っても1ヶ月のバカンスです。スーパーやショッピングモールなどはもちろん営業していますが、パン屋さんやカフェ、レストランなどは8月の間ずっと休みのところも多いです。また、公共交通機関もバカンス期間は時刻表が変わるため、通学が少し不便になりました。留学前から8月はフランス全体がバカンスモードになることは聞いていましたが、少し大げさな噂のようなものだと思っていました。実際に8月を迎えると、夏季休業を知らせる張り紙が貼られたお店が増えていきました。しっかり休むことを大切にするフランスの文化は、日本との大きな違いの1つだと感じました。もちろん、お気に入りのお店が1カ月閉まっていると少し困りますが、こうした働き方を実際に生活しながら知ることができるのも、留学の面白さだと思います。

⑵サマーインテンシブについて

6月はまるまる夏休みのような感じで過ごし、7、8月はサマーインテンシブという短期集中講座を受講しました。(さすがに私立の大学なのでエアコンは付いています笑)もちろんこれまで留学された先輩方の中にはここには参加せず、4ヶ月間の夏休みを堪能された方もいるかと思います。ただ、私は家にこもる生活を続けていると少し気分が沈んでしまったので、外に出る時間を増やしました。5月までの学期は半日の授業でしたが、この夏期講習は午後もあり、1日6時間の授業です。5月までの授業と比べ、レベルも大きく上がっているため、いろいろな意味でとてもきつい夏を過ごしました。1ヶ月の短期留学でリヨンに来ている学生も多く、短期間でたくさんの国の友達ができるのがこの授業の魅力でもあると思います。ディスカッションやプレゼンが多く、日本語ではない言語で自分の意見を述べることに最初はとても緊張しましたが、最近では少しずつ慣れてきました。

⑶半年住んでわかった、フランス留学をおすすめする理由

フランスの夏について、大変だったことを述べたのでマイナスイメージを持った方もいるかもしれませんが、それを上回るほど、フランス留学にはたくさんの魅力があります。今回は留学先としてフランスをおすすめする理由5つ、次回は実際に暮らしてみてわかった良さの5つをご紹介します。

その1:英語が爆速じゃない

フランスでは若い世代を中心に、英語を話せる人が多いです。フランス人の英語は、英語を第一言語とする人ほど話すスピードが速くないため、私にとっては比較的聞き取りやすく、英語で会話するハードルも低く感じました。また、お互いに英語を母語としていないため、多少間違えても気にせず話しやすいです。フランス語に自信がなかった留学当初は、英語に助けられる場面もたくさんありました。とは言いつつ、英語を多く使っていたのは最初の1か月ほどで、今ではほとんどフランス語で会話するため、留学前より確実に英語が下手になりました(笑)。完全に私の勉強不足が原因なのですが、英語を話そうとするとフランス語の単語が混ざり、自分でも何語を話しているのかわからなくなる時があります。秋からは少し英語の勉強にも力を入れようと思います。フランス英語を「フランジッシュ」と言うこともあるようで、少しこもったように聞こえる訛りがあります。その訛りを身につけたいと思うくらい、私はフランス人の英語が好きです。

その2:日本が好きな人が多い

日本の漫画やアニメは本当にフランスでも人気があります。本屋さんに行くとMANGAと書かれたコーナーがあったり、日本の漫画だけを取り扱っているお店もあったりするくらいです。そして最も驚いたのが、日本食レストランの多さです。日本人が経営しているお店ももちろんありますが、フランス人がフランス人向けにアレンジして提供しているようなレストランをよく見かけます。また、フランス人は映画が好きで、ジブリ作品を知っている人も多いです。言語交流のバーなどで日本の話をすると、私より日本に詳しいフランス人に出会うことも稀ではありません。日本人として情けなくなりますね。このように日本に興味を持っている人が多いため、初対面でも日本の漫画やアニメ、食べ物などが会話のきっかけになることが多いです。フランス語にまだ自信がない時でも共通の話題を見つけやすく、友達を作るきっかけにもなると思います。

その3:学生ビザで有名な観光地の見学が無料になる

これはEU圈に留学する留学生の特権です。18歳〜25歳で有効な長期ビザや滞在許可証があると、多くの国立の美術館や歴史的建造物に無料で入場できます。ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿、モンサンミッシェルの修道院など、他にもたくさんの有名な観光施設を無料で見学できます。(事前予約は必要です。) この恩恵を受けて、9月にヴェルサイユ宮殿やシャンボール城などを見に行きます!

その4:ヨーロッパ旅行がしやすい

もちろんフランス国内だけでも、地域によって全く違う雰囲気に触れることができるのでとても楽しいです。しかし、島国の日本との大きな違いは、なんといっても多くの国と陸続きであることです。フランス本土は8カ国と接しており、電車やバスで隣国に行くことができます。またユーロスターを使えば飛行機に乗らずに電車でイギリスに行くこともできます。4月にはスイスのジュネーブにバスで日帰り旅行をしました。気軽に海外旅行ができるところがとても魅力的です。また日本からは行きにくい、少しマイナーな地域にも足を運びやすいため、旅好きには特におすすめです。

その5:世界中から留学生が集まる

フランスは本当に様々な国や地域から留学生が集まります。アジアからはもちろん、中東や南米などヨーロッパ以外の地域から来た留学生も多くいます。また、国の違いもそうですが、修道女の友達ができたことも私にとって大きく世界が広がった経験の1つです。休み時間に母語を教え合ったり、ピクニックで自分の国の食べ物を持ち寄ったり、宗教や習慣について知ったり、日本では絶対にできない経験がたくさんできます。

⑷フランス生活のもう1つの側面

前回あまり書けなかった治安についてです。基本的に治安は悪くないと思いますが、リヨンで治安が悪いとされる地域を調べると、大学のすぐ近くにあるPerrache駅の名前が挙がっていることが多いです。日本人の友達はスリの被害に遭いました。幸いにもクレジットカードは入っていなかったのですが、日本円とマイナンバーカードが入っていたようです。到着して2、3日の出来事なので、駅の構造や乗り方に慣れるまでは特に気をつけてください。携帯を手に持って歩いている人がほとんどですが、観光地などでは気を抜かないことが大切です。また、前回のレポートでは、差別を受けた経験はほとんどないと書きました。しかし、私が女性だからという理由で不快な思いをする場面は時々あります。いわゆる「キャットコール」と呼ばれるものです。本当にたまにですが、道を歩いていると車からクラクションを2、3度鳴らされたり、「マダム!」と声をかけられたりすることがあります。しかし、これは私がアジア人だからというよりも、女性であることによって受けるストリートハラスメントの一種だと思います。実際に、フランス人女性も同じように声をかけられている場面を見かけます。留学前にフランス人の先生からも、「以前よりは減ってきているものの、街中で女性に声をかけたり、からかったりする男性はまだいる。そのような場面では相手にせず、無視することが大切だ」と聞いていたので、ある程度の覚悟はできていました。それでも、実際に自分が経験すると、あまり気持ちの良いものではないと感じました。このようなことは毎日あるわけではなく、本当に稀で、ほとんどの人が道ですれ違うと「Bonjour !」と明るくあいさつをしてくれます。

留学前は、フランスに留学すればフランスについて詳しくなれると思っていました。しかし実際に生活してみると、フランスだけでなく、世界中から来た留学生との交流を通して、さまざまな国の文化や宗教、価値観について知る機会があります。一つの国への留学で、こんなにも世界が広がるとは思っていませんでした。また、日本を離れて生活したことで、今まで当たり前だと思っていた日本の文化や生活について改めて考える機会も増えました。フランスの良さを知ると同時に、日本の良さに気づくことも多く、海外を知ることは、自分の国を知ることにもつながるのだと感じています。もちろん、楽しいことばかりではなく、不便さを感じることもあります。そうした経験も含めて、留学前より自分の視野は確実に広がったと思います。残り約4か月の留学生活でも、できるだけ多くの人や文化に触れながら、ここでしかできない経験を大切にしていきたいです。そして、このレポートを読んで、少しでもフランスや海外留学に興味を持ってもらえたら嬉しいです。