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レポートアジア・ヨーロッパ圏

【フランス】リヨンカトリック大学

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こんにちは、今年2月からフランス、リヨンカトリック大学に留学中の英語学科3年の狩野文香です。
私は、いろいろな出会いから9月の始めより、リヨン市内の日本食レストランでの仕事を始めることになりました。仕事内容は基本お客さんと関わる仕事で、接客や料理の提供、飲み物の提供などです。基本的にはお客はフランス人ですし、接客ではほとんどフランス語を使います。学校で学んでるフランス語とは全く違うフランス語を使うので飲食業で使うものを一から学びました。基本的には日常会話で使うことはない、日本でいう敬語のようなフォーマルなフランス語を使わなければなりません。最初はやはり大変で、お客さんが何を求めているのか理解するまでに時間がかかりました。しかし時間が経つにつれて、飲食業で使うフランス語や料理の説明、日本酒や焼酎の説明、ワインの知識、など身につくようになりました。最近は全体的な仕事にも慣れ、余裕がある時はお客さんと世間話や雑談など、日本でアルバイトをしていた感じで接客できるようになりました。気づいたことはやはり、フランス人は“食”に対する関心が強く、小さなことでも気になったら質問し、理解した上で、料理の作り方やどのお酒がどの料理に合うのかもしっかり考えてオーダーも考えている気がします。さらに、この仕事のつながりでフランス人と日本人のハーフの子供たちや日本人のリヨン在住の子供たちに日本語を教えるボランティアも始めることができました。これをきっかけに日本の方々だけではなく、フランスの方々とのリヨンでのコミュニティがさらに広がりました。この数ヶ月で私のリヨンでの生活がガラッと変わりました。今まで出会わなかった方々と出会い、フランス人との関わり方も一気に変わり、リヨンに住む人たちに対する印象も、話すフランス語も変わりました。リヨンでの限られた一年間の中で現地の人のために“働く”ということができていることが私にとって大きな経験になっていると思います。
このリヨンという街では街全体で盛り上がる様々なイベントがあります。10月には映画を作ったということで知られるルミエール兄弟がリヨン出身なのにちなんで映画の祭典があり、世界の色々な映画の中から厳選したものを大きな会場で放映し、ゲストとしてその映画の有名な出演者や監督などが招かれていました。私は最後の日の入場券を獲得し、中国の“In the mood for love”という映画を観ることができました。ゲストとして監督のウォンカウウェイが来ていました。さらに、12月の大きなイベントとして、光の祭典もありました。色々なテーマの光のプロジェクションマッピングがリヨンの街の各地で教会や駅、美術館や市役所などの建物と融合して映し出されていました。日本の某会社が手がけているものもありました。このイベントは毎年フランス各地から観光客が来ることで有名で、メトロなどの交通機関がこのイベントのために大幅にシステムがこの四日間だけ変わります。年に一度なのでこれを観ることができたのはいい思い出となりました。いつも街全体が活気のあるこのリヨンの街での残りの生活も無駄にしないよう過ごしていきたいと思います。

 

働いている日本食レストランがある通り。この辺は立地が良く、フランス人の中の少し裕福な人たちが多く住んでる地域で、大きな噴水のある公園や、学校、幼稚園などが多くある。

リヨンで行われた光の祭典

お店の常連さんたちと行ったボーヌという町のワインの試飲会でのワイン