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レポートアジア・ヨーロッパ圏

【韓国】慶南大学

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こんにちは、国際文化学科3年の山本です!私は協定校留学制度を利用し今年3月から2024年1月までの1年間、韓国慶尚南道昌原市にある慶南大学の社会福祉学科に留学しています。現在生活し始めて2ヶ月半ほどが経過しました。まだ入国してから日は浅いですが韓国での充実した大学生活を報告させていただきます。

 

《学習》
・授業
社会福祉学科に所属していますが主に韓国語中級クラスと英語スピーキングクラスで授業を受けており語学に特化したカリキュラムとなっています。韓国語の授業では読み・書き、会話、文法のクラスがありクラスメイトには中国人、ベトナム人など留学生のみで構成されたクラスです。生徒の語学能力に若干の差があるため授業進度は私にとって少々遅めですが先生が基本の復習も兼ねて対応しているので充実感のあるクラスとなっています。私は会話に比べ書きの能力が不足しているため、クラスの先生に復習で書いた文章を添削していただいたり、個人的な勉強にも付き合っていただけています。
また先生方が口を揃えて話されるのが、教科書で学ぶのもいいが留学生同士や韓国人の友人と会話を日常的にする方が語学は伸びるというお話です。そのため教科書の内容を早めに切り上げ会話の時間を作ったり、一緒に料理(トッポッキ作り)をする時間を設けてくださりました。中国からの留学生が多いため韓国語だけでなく中国語、中国文化の学びにつながる時間になり貴重な経験をしているなと感じます。

・課題
韓国語中級のクラスは週4回、そのうち2回がオンラインクラスとなっておりオンラインクラスで主に課題が出されます。読み・書きのクラスは韓国語能力試験やビジネスで汎用される書きことばを使用し、実用的な文章(Eメール、報告書など)を作成することが多いです。書きが苦手な私にとっては良い練習の機会になっているので、先生の丁寧な添削やアドバイスがありがたいです。会話のクラスでは教科書の内容に沿って友達と3分程度の会話文を作り暗記し実演することがほとんどです。日本の授業ではなかなか無いアクティブな課題で面白いと感じます。今の所課題が重いとは感じていませんが個人的な復習が大事になってきています。

 

《生活》
・住居
私は大学内にある寮に住んでいます。男子寮と女子寮に分かれており半年の寮費は日本円にして6万6千円程で、2人1部屋で生活しています。部屋にはシングルベット、机、椅子、クローゼットが2対ありシャワー、トイレは共用です。共有スペースとして洗濯室、広い屋上(眺め良し)、休憩室(TV有り)、新しくできた自習室がありテスト期間になると自習室は満席になります。また寮の横の建物には留学生サービスセンターがあり、履修や生活に関する質問受付のほか、共同のキッチンと食事スペースが備わっています。食器や調理器具など完備されているため自炊も不自由なく可能です。
大学自体だいぶ山の斜面を削った場所に建っているのですが、寮が坂の1番高いところにあるためはじめは毎日登山をしている気分でした。近頃はいい運動になるな程度に感じていましたが、最近暖かくなってきたおかげで坂が少し辛く本格的に夏が始まると思うと覚悟が必要です…。

 

・食事
普段の食事は昼、夜の2食なのですが、基本的に外食です。大学の学食では400円〜600円で朝昼晩(主に韓国料理)が提供されており、安く味も満足のいく食事ができます。最近韓国でも物価が急上昇し特にコンビニでの買い物は値段に要注意なのですが、寮に隣接していたり学内にもコンビニが点在するのでつい寄ってしまいます。学生街なので学外にも多くの飲食店、カフェ、居酒屋があり好きなものを食べられる充実した環境です。

・放課後、休日
授業は1番遅くても17時には終わるので課題・復習をする前に週3、4ほどの頻度でジムに通っています。運動をしている韓国人の友達に誘われ慶南大学の学生限定割引のあるジムに1ヶ月程前から通い始めたのですが、ジムで新たな友達にも出会え授業外えでの会話の時間を多くもてるうようになりました。日本でもジムに通っていたのですが韓国でも本格的に運動ができる環境にいられることがとても幸せです。運動後には友人達とご飯を食べたり、カフェにいくことも増え韓国語を使う時間が長くなったと感じます。
大きなバス停留所が近くにあるので休日には遠方にバスで日帰り旅行をしたり、一人暮らしをしている友人の家に泊まったりなど韓国人の友人とも多くの時間を過ごしています。
また日本語教育学科からイベントのお誘いがあり、1泊2日のMT(学科内の遠足)に参加したり、学科対抗の体育祭に参加したり韓国の大学生活に欠かせないイベントを体験することができました。日本語教育学科が故に日本に興味のある友人も増えてお互いの利益になっているなとも感じます。

《おわりに》
去年の夏に現地研修として韓国ソウルに1ヶ月程滞在したことはありますが、友人も土地勘もゼロの状態から不便なく生活していけるのか不安が大きかったです。しかし先生方や親切な住民、温かい友人達のおかげで充実した生活を送ることができています。昌原では日本人留学生、日本人が珍しくソウルではよく見かけた日本語の案内標識などが見当たらず、韓国語を学ぶには最高の環境だと言えます。慶尚南道の方言を習得できるもの大きな魅力の一つです。今では寮内にも友人ができ留学生や日本人コミュニティの輪の中だけにとどまることなく目標通りの生活ができています。この調子で自分のためになる経験を積極的に積んでいきたいと思います。