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レポートアジア・ヨーロッパ圏

【タイ】シラパコーン大学

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สว้สดีค่ะ!サワッディーカー!
タイ中部、ナコンパトム県にあるシラパコーン大学に協定校留学制度を利用して留学をしております、国際関係学部国際関係学科4年の星です。卒業との兼ね合いもあり、1セメスター、約6か月間の留学を予定しています。タイで生活し始めて、約2か月が経過しました。毎日たくさんの発見と出会いがあり、充実した日々を送っています。(冗談抜きで)
このレポートがタイへの留学、また4年生での留学を検討している方の一助となりますように。


《ナコンパトムでの暮らし》
現在大学まで車で10分と少し離れた寮に住んでいます。寮の向かいには大きなお寺があり、朝5時になるとお経を読み始めるので、お経で目を覚ますこともよくあります。大学へは配車アプリのGrabでタクシーやバイクをチャーターして通っています。当初は大学まで徒歩5分の学生寮に住む予定でしたが、学生、職員含む大学関係者全体を通して寮が足りていないために、少し離れた寮に住むこととなりました。学生街となっている大学周辺のように飲食店が多くは在りませんが、朝や夕方の市場は、学生街とは違ったローカルさを味わうことが出来ます。屋台のおばちゃんは通ううちに顔を覚えてくれたようで、買いに行くたびにその日の授業はどうたったか、ご飯をちゃんと食べているかなど、ちょっとした会話をすることもしばしばあります。


《大学生活》
授業は留学生のためのタイ語の授業3つ、ヨガの授業、観光の授業を履修しています。また現在日本語教師という職業に興味があるので、学部生に日本語を教えている先生に許可を頂き、日本語のクラスに週2回、3クラスに参加をしています。1セメスターと留学期間がかなり限られているので、とにかくタイ語を耳にする時間を増やそう、タイ人の友達を沢山作ろうという思いから、毎日大学に通っています。
留学が始まってからネイティブが話すタイ語のスピード感や自分自身の圧倒的語彙力不足を痛感し、タイ語力はまだまだこれからだと感じることが多々あります。しかし、2か月が経過し、タイに来る前や渡泰直後よりかは相手が話している事への理解や自分が伝えたいことを伝えられている気もします。
私は留学中にタイ人の友達を100人作ろうという目標を建てました。タイ人の友達が欲しい、タイの文化を学びたい、ネイティブが話す生のタイ語を沢山耳にして話す機会を増やしたいなどの思いからです。タイに来てインスタグラムを交換した友達を数えてみたところ、現時点で81人もいました。2か月目にして目標達成が目の前なことに驚いています。残りの期間も沢山の友人たちと積極的にコミュニケーションを取っていきたいです。


《今まで知らなかったタイ》
2か月間のタイ生活を通じて、知り得たこと3つを紹介します。

・出家は絶対条件ではない
留学前までは仏教徒の家庭に生まれた成人男性は、人生の中で必ず一度は出家をし、その出家という行為が親孝行や家族への感謝の気持ちを表すもののひとつになるという認識でした。先日、友人と仏教の話になった際に出家について聞いてみると、出家は家庭の信仰度合いにもよるし、僕の両親は「息子の人生なんだから好きなことをしなさい、それが1番の親孝行だよ」と言ってくれている。だから、出家はしてもしなくてもいいし、最近は出家しない人も増えているんだよと教えてくれました。

・池に魚を流すこともタンブンの文化の1つ
学校のトレードマークとなっているサケーオ橋がある池のほとりの東屋で休んでいた時のことです。魚や小さな亀が入った袋を持った集団がやってきて、彼らは動画や写真撮影をしながら、次々と池に放流をしていきました。タイは日本と比べてSNS文化が強いイメージがあるので、インスタグラムのストーリーのために、かなり手の込んだことをするんだなと思っていたのですが、あとで調べてみると、魚の放流や動物を逃がすという行為も徳を積む行為である“タンブン”のひとつであるということが分かりました。学校の池には2,3メートルほどの大きい水オオトカゲが沢山いるので、その後のことはあまり考えたくありません。

・ゴミの分別がほぼないこと
タイに来てゴミの分別がほぼないこと、捨てる日が決まっていないことに驚きました。燃えるゴミ、プラスチック、ビンカン、ペットボトル、不燃ごみ、紙類など分別しなければならない日本でしか生活したことが無かった私にとってはかなりのカルチャーショックとなりました。また、ごみの収集がタイは夜間であることも日本と違うところだと思います。

この他にも2か月間でたくさんの発見がありました。この2か月で日本とタイ、双方の良い点も悪い点を知ることが出来き、日本での生活を客観視出来ているような気がします。


《さいごに》
20年入学の私は大学生活の半分をコロナ禍で過ごしました。思い描いていたキャンパスライフとは真逆の日々を皆さんも送っていたと思います。課された課題をこなす日々、名前だけは知っているクラスメイト、先生は画面の中の人でした。留学は昔からの夢ではありましたが、同時に“大学生らしい”生活にも憧れていたので、日本での大学生活を経験せずに学生生活を終わらせたくないという気持ちが強く、4年生での留学に至りました。
4年生での留学は卒論や就活などの大きな壁から目を背けるのは難しいかもしれませんが、社会人になってからしたいと思っても、長期間での留学は難しいとよく耳にするので、留学に興味があるのなら4年生だから手遅れだということは全くないと思います。
とはいいつつも、単位取得の関係上(国際関係学部に関しては)、4年生での留学はリミットがあるので、少しでも興味がある場合は出来るだけ早く各所に相談することをお勧めします。また、欧米圏や中国語圏への留学と比べて東南アジアへの留学情報は少ないかと思います。タイ留学やシラパコーン大学について気になることがございましたら、国際交流センターを通じていつでもご連絡ください。