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海外留学に関する基礎知識

帰国後の手続きや卒業後について説明します。

あと少しで帰国

いよいよ留学も終わりに近づいてきました。苦しかった外国語との戦い、ルームメイトやホストファミリーとの思い出などなど、全てが走馬灯のように思い出されることでしょう。さあ、ここで帰国前の総点検です。

帰国前から始められること

  1. 帰国届の提出(大学の制度を利用して留学している方対象)
    帰国1カ月前の重要な手続きです。お忘れなく!
  2. 留学先での成績証明書や修了証明書はいつもらえるの?
    大学によっては帰国後になることもありますので、確認してください。
  3. 単位認定はいつ?
    帰国と同時に卒業となる場合は、特に注意してください。問い合わせ窓口は各学部事務室です。
  4. 留学先で何か手続きすることは?
    留学先の担当窓口で必ず確認してください。
  5. 寮費、電話、光熱費等の精算は?寮費から敷金などの返戻金はあるのか?
    帰国後に請求されることのないように!また、返戻金は受領して帰国してください。
  6. 寮の掃除
    世界共通のエチケット。次の方が快適に入居できるように「立つ鳥跡を濁さず」です。
  7. お世話になった方々への挨拶
    みなさんの留学を支えてくれた方々に感謝の気持ちを伝えましょう。

帰国前の旅行

長いようで短かった留学期間、思い起こせば勉強に専念して旅行にも行けなかった。帰国前に各地を巡ってから帰ろう!と旅行を計画する方もいらっしゃいますよね。もちろん誰も止めません。見聞を広め有意義な旅行にしてください。しかし、そんな楽しい旅も、旅先でトラブルが待ち構えているかもしれません。開放的な気分になると、普段注意していたことも忘れてしまうことがあります。最後まで気を緩めず、注意力を保って行動してください。

魔の逆「カルチャーショック」

留学から帰国したら、周囲から受け入れてもらえず、「えっ?」と感じる時があります。中には、家族や友人から「何だか変わったみたい」とか「物事をハッキリ言い過ぎる」とまで言われてしまうこともあります。これは、留学で得た価値観や行動様式をストレートに日本に持ち帰ったことによる「逆カルチャーショック」です。このことに対してストレスを感じるかもしれません。しかし、みなさんは海外でのカルチャーショックを乗り越えました。ここでもう一度出発前の気持ちに戻り、考え直してみると、案外自然に物事をプラス指向に考えられるものです。海外の良さと日本の良さを両方とも尊重して、そしてまた日本での生活文化を大切にしましょう。留学先で得た自分の個性を信じ、凛とした誇りをもつことが大切です。

帰国後の進路

就職するか、進学するか・・・。国内外の大学院への進学を希望する場合、大学院では研修テーマや研究計画に沿って深く学習することになります。その学習量は学部時代とは比較にならないほど膨大になってきます。修士課程(2年)を終え、さらには博士課程(3年)へと進学する場合、その道程はさらに厳しいものとなります。それゆえ真摯に学問に取り組む姿勢が求められます。この大学院の進学については、まず身近な先生に相談されるといいでしょう。また、海外の大学院へ進学する場合はさらに高い語学力が必要となります。

就職は人生の上で避けることのできない問題です。留学前は、その準備などであまり考える余裕がなかったと思います。帰国後、キャンパスでリクルートスーツに身を固めた学生を見て焦りを感じるかもしれません。「私は乗り遅れたのでは…?」と、つい不安が襲います。そんな時には、ぜひキャリアセンターを尋ねてください。また、インターネットや就職関連の情報誌など、いたる所に情報源があります。海外留学という貴重な体験を、ぜひ就職でも十分に活かして欲しいと思います。

帰国して落ち着いたら

みなさんは、留学という素晴らしい経験をしてきました。それをぜひ活かして、日本での生活も充実したものにしてください。留学先で得た友人の母国を訪ね歩く、留学体験記を作成する、さらに新しい外国語に挑戦する、ビジネス用の外国語に挑戦する、海外就職、大学院への進学などなど・・・。みなさんのご活躍を心よりお祈りしています!