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第17回国際シンポジウムが開催されました

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 7月13日(土)、大東文化会館大ホールを会場に、第17回国際シンポジウムが開催されました。

 

 本学大学院外国語学研究科に、中国言語文化学専攻博士課程が開設されたのを契機に、国際シンポジウムの開催を決定し、本年度は9年目に当たります。大学院生、教員の学術の進歩、発展を目指して国内外より第一線で活躍される著名な研究者をお招きし、ご講演頂いています。

 

 今回、第17回に当たるシンポジウムでは「日中対照と中国語教育」というテーマを掲げ、大学院生3名による研究発表、講演者5による講演が行われました。

 

 大学院生による発表は、いずれも博士論文執筆の過程における研究成果としてより多くの方からの批判を仰ぐためのものであり、問題点の指摘、質問、アドバイスを経ることによって、研究内容の質的向上を目指しています。

研究発表

『活用上海語』におけるローマ字表記の音声学考察

   任 菲(大東文化大学博士後期課程)

 

『北京官話土商叢談便覧』における清末北京語文法の研究―《児女英雄傳》との比較

   楊 璇(大東文化大学博士後期課程)

 

「非位置移動動詞+“過来”」の意味分析について―“坐過来”と“走過来”を比較しながら―

   蘇 秋韵(大東文化大学博士後期課程)

講 演

「日中両言語における事態の捉え方の違い」

       楊 凱栄(東京大学大学院総合文化研究科教授)

 

「漢語詞彙的性別色彩差異及成因分析-兼論日語男女用語的差異

   陳 小明(大東文化大学特任教授・北京外国語大学中国語言文学学院教授)

 

「一人称視点の卓越化と客体化-日本語と中国語を比較して」

   張 勤(中京大学国際教養学部教授)

 

「日本語名詞畳語の特殊性について」

   徐 一平(北京外国語大学北京日本学研究センター教授)

 

「中日対照言語学から見る介詞“往”の用法と日本語訳について」

   高橋 弥守彦(大東文化大学名誉教授)

 

 

 北京外国語大学教授徐一平先生からは、徐先生が監訳された辻幸夫編『新編認知言語学キーワード事典』の中国語版を記念にご寄贈頂くことができました。

 

 11月16日(土)には第18回学術シンポジウムが予定されています。今年度2回のシンポジウムの成果は『中国言語文化学研究』第9号にまとめられ、来年3月に刊行されます。

 

 ご講演頂きました先生方、並びにご来聴頂いたみなさまに、この場をお借りして感謝申し上げます。