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大学院外国語学研究科英語学専攻ワークショップ

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大学院研究科と外国語学部英語学科の共催で、英語教育学分野のワークショップが開催され、40名を超える英語学科の学生が参加しました。

今回は、音声学・発音指導のスペシャリストである、早稲田大学名誉教授の松坂ヒロシ先生をお招きして、「英語発音指導:規範と方法」というタイトルでお話しいただきました。

Jaw modelを活用した音声指導の実例

先生には無理なお願いとは思いつつ、日本人として非常に完成度の高いモデルである先生の英語に触れ、発音指導について英語でも説明いただくことによって英語力の鍛錬にもなるようにと、お話すべてを日本語と英語のバイリンガルで行っていただきました。

松坂先生はまず、どのような発音が学習者にとって最良のモデルとなるのか、それはどのような要素によって決まってくるのかを説明しながら、できる限り多くの相手に通じやすい「ユニバールデザインの発音」という概念を提唱されました。具体的な発音指導に関する説明では、大きな歯形モデルを活用しながら、学習者が実感を持ちやすい説明をどのように行うかを実演してくださいました。学問としての音声学と、発音指導はどのように関わっているのか、意味指導とも連動したプロソディ指導はどのように行うべきかについても実例を交えながらわかりやすく解説してくださいました。

学生諸君はもちろんのこと、我々英語教育の指導にあたる教員にも大変有意義なお話を伺うことができ、非常に充実した時間となりました。これに触発され、一人でも多くの学生が大学院で継続して学んでほしいと思います。