"元"外国語学部英語学科4年の峯村です。先月、無事に単位振替も完了し、晴れて学位を取得しました。3度目となりますが、私は現在、ロンドンのThe School of Oriental and African Studies, University Of London(通称SOAS)に奨学制度を利用し、留学をしています。今回が最後の留学報告となります。
【Academic Course】
前回の報告から、早いもので3ヵ月が経過し、無事にTerm 2を終えました。現在残っているのは、授業毎に課せられている3つのエッセイと、学期末試験のみとなります。
現在は、Easter Holidayの最中であり、エッセイ課題に取り組んでいます。Anthropology/Sociologyの学科におけるエッセイは、授業毎に与えられるテーマに沿った形でエッセイ課題が与えられます。それぞれ2500文字の課題となり、自身のエッセイ課題に盛り込む内容(自身が論じる内容)を文献から探し出すのに苦労しています。
SOASに在籍して、強く感じるのは、実にマルクス主義/社会主義者が多い点です。そして皆がその意思を前面に出してきます。現代における資本主義をいかに変えていくかを真剣に考えている学生が多く、University Of Londonの中でも随一を誇る左翼系の大学です。今まで日本に住んでいて特に意識しなかった思想や思想に対する学生の行動を見ると、自身の知識/行動力の乏しさを改めて痛感します。
【生活】
冬休み後は、一度、フランスに足を運んだくらいで、特に遠出はしませんでした。また一月の下旬からBritish Museumの近くにあるお好み焼き屋: Abenoでアルバイトを始めたこともあり、Term 1に比べ忙し日々でした。英国における学生ビザ(Tier 4 Visa)は週20時間までの就労が可能であり、また大学の長期休暇期間中は20時間の制限もなくなります。Abenoのオーナーである、Jonathanさん/Elezeさん夫妻は英語/日本語もどちらも堪能で、会話、及びOJTには困りません。スタッフの半分は、欧米人で勤務中は英語と日本語が飛び交います。何よりも賄いで頂けるお好み焼き・白米には日々助けられました。皆様も機会があれば、英国博物館見学後のお立ち寄り、もしくは留学中の短期間勤務を考えてみると良いかもしれません。
【転職活動】
稀に就職活動を海外で考えている方もいると思いますので、併せて報告を致します。
私自身は、職務経歴があるので、実際には転職活動になります。現時点では、まだ授業の課題、期末試験が残っているので、本格的な活動はできておりませんが、現状ではLondon Career Forumへの登録、及び参加企業へのCV提出、現地コンサルタント(Access Point様)と複数回のミーティング、紹介していただいた企業様とのInterview、またLinkedInへの登録のみとなります。
現時点での所感ですが、英国国内での就労に関して、日本人の需要はもちろんありますが、どの企業様も必要最低限の人数でオペレーションを回しているため、現時点でポジションに空きが無ければ、先には進みません。現地企業での活動も考えましたが、多国籍都市を誇るロンドンにおいて必須となるリスニングスキルが十分でない為、厳しい状況と言えます。加えて日系企業においては、Brexit以降、英国からの拠点移動を視野に入れている企業様もあるため、金額負担のかかるTier 2 Visaの発行に消極的な印象をうけます。(※IT/ITコンサルタント業界のみ) 5月より英国国内において本格的な活動を考えていますが、現状では日本に戻る可能性が高いとみています。