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【アメリカ】Whatcom Community College

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 こんにちは。アメリカ合衆国ワシントン州のWhatcom Community Collegeに2022年の春学期から学部の奨学金制度を利用して留学している文学部日本文学科4年の堀内翼です。本レポートでは留学を始めて4ヶ月経った現在の所感や体験についてお話しさせていただきます。

 

 春学期に履修した授業をすべて無事パスし、夏学期にて私は第2言語としての英語のクラスに加え、Adobeのソフトを使用した視覚伝達、またコンピューターオペレーションに関する授業を履修しました。アメリカの夏学期は他のクォーターに比べ期間が短いため大東文化大学での単位振替の対象にならないと判断し、単純な興味で履修した次第です。その内容の難易度はそこまで高くありませんが、専門用語が英語で登場することで理解のスピードに大幅な違いが出ます。留学生はほかの学生に比べて多くの予習が必要だと感じました。英語のクラスに関しては、前学期よりも1つ上のクラスで学ぶことができており、現在ソース、日本のレポートで言う参考文献を使用した論の展開がテーマになっています。詳細に文の構成についての理解と実践が求められるため、兎に角量を書く事で力を伸ばしている感覚です。書いた文章については先生からの毎回のフィードバックがあり、またオフィスでの質問やWriting centerと呼ばれる学習スペース等、こちらが望めばいくらでも成長の余地があります。大きな大学に比べ、教師と学生の距離が近いことは短期大学の1つの利点です。

 

 実生活についてですが、つい最近少し驚く体験がありました。日常会話程度ならば頭で会話文を組み立てるより先に話せるようになり、夜見る夢の中での会話がたまに英語になるのです。英語の悠長な他国からの留学生やネイティブの学生と積極的な会話を試みた結果と思い、感動しました。英会話において、留学生の成長は均一ではありません。能動的な英語でのコミュニケーションを図るか否かが鍵になります。


 長期留学では学友との別れもあります。春学期にて仲良くしていたインドネシアからの留学生が帰国し、その前夜にはまたいつか会う約束をして彼らのいきつけの店で送別会をしました。私の拙い英語を理解する姿勢を以て接してくれた友のことを今後忘れることはないでしょう。また、それと同時に学期の移り変わりに際して新しい出会いもありました。夏学期から韓国から留学生がやってきたため、以来仲良くしているのですが、留学という環境下では平等で、学ぶ姿勢を持った者同士の交流がしやすいと感じました。私と友人との会話を聞いた彼から英語がうまいと褒められた際には、私が留学初期にインドネシア人の彼らへ同じ台詞を言ったことを思い出し、自信と感慨深さを身に受けました。

 

 長いように思えた留学も折り返し地点を通過し、さらに経験を積まねばと若干の焦りがあります。夏学期が終わった後には約1ヵ月の休みがあるため友人と旅行や1人旅の計画を立てています。すべての大学生にとって共通のテーマだと思いますが、残された学生生活で何を得ることができるか、触れたことのない未知を前にどれだけ踏み込むことができるかという課題を留学というシチュエーションでより明確に浮き彫りにされているような気がします。残された時間をどのように使うか、自分に問い続けながら残りのアメリカでの生活を楽しみたいと思います。末筆ながら、留学を検討されている学生の皆様や本レポートに興味を持って頂いた方の役に立てれば幸いです。