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レポート中国語圏

【中国】山東大学

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【中国】山東大学

こんにちは。外国語学部中国語学科3年の小川です。
私は協定校留学で、山東大学に留学しています。山東大学は山東省の済南市にあります。学校はとても大きくてディズニーランドのようで外出するのは少し大変です。大学内には、スーパー・銀行・食堂・カフェなどがありとても便利です。生活用品などはすべてこちらでそろえることができます。
天候は日本とあまり変わらない気温です。特に日本と変わったことはありませんが、少し空気汚染が気になります。その際は、外に出るときはマスクをして喉スプレーやうがいをしっかりしています。また、生野菜を食べる機会がないので、日本から持参したビタミン剤を飲むようにして体調を整えています。お腹の調子が少しでも悪くなると正露丸を飲むようにしています。精神面では外出した時に車のクラクションで驚きます。忙しくしていると、日本にいる家族や友人のことを考える暇もありませんが、時間に余裕があると色々考えてしまってさみしい気持ちになります。そのような時はテレビ電話などをしてもらって気を紛らわせています。
 

済南空港に到着するとこのプレートを持った中国人学生が出迎えてくれました。最初の二日間は入居手続きをしたり、携帯のSIMカードを買いに行ったり、中国銀行の口座を作ったりしました。

到着した次の日には、新入留学生の歓迎オリエンテーションが行われました。各国それぞれが知っている名曲を歌い、山東大学の歴史などの紹介もありました。
(let it go , オーシャンゼリゼ etc…)
 

到着してから三日目にクラス分けのテストがありました。テストの内容はマークシート方式の筆記テストと日本語を話せる先生との口頭試験と面接でした。
五日目には、公安局から危機管理の説明、六日目にはクラス発表と教科書販売が行われます。およそ1週間が経ってから授業が始まります。留学生は、山東大学国際教育学院の汉语言汉语生に所属し、初級・中級・高級と3つのクラスがあります。初めのテストの結果によって振り分けられますが、もし仮にクラスのレベルと合わなかったら、下のクラスに下げたり上のクラスへ再度テストを受けて挑戦したりすることもできます。
ちなみに私のクラスは日本、韓国、ラオス、ブルガリア、コンゴ、タイなど本当に多国籍クラスです。
一か月を過ぎてから、ビザの更新に公安局に行きました。

山東大学にはSICAという組織があります。SICAとは簡単に言うと留学生補助機関です。
1人自分専属のバディーについてもらうことができます。私のバディーさんは日本の大学に留学経験があり、日本語を少し話すことができます。そのため、わからないことや困ったことがあるとすぐに相談することができるので、とても心強いです。このバディーは留学期間中、入学手続きや入寮手続きなど常に私たちをサポートしてくれます。

今学期は精读,口语,听力と3つの授業があります。すべての授業にReading, Speaking, Listening, Writingが含まれています。ほかに自身で申し込みをすればHSK講座や正音の授業を受けることができます。基本、授業は午前か午後なので時間には余裕があります。授業が始まってからは基本的なことを行っていて日本でも学習していたことなのでよく理解できています。授業は中国語ですが、主にパワーポイントを使うのでわかりやすいです。日本で学ぶよりもはるかに学習になると感じました。先生方は、英語を交えて説明もするので同時に英語学習もできます。先生方も留学生に教えるということでジェスチャーや英語を混ぜてとてもわかりやすく授業を進めてくださいます。教科書には中国語と英語しか書いていないため、意味を調べたり自分なりに訳したりして予習をして、毎時間宿題がでるのでそれを復習にあてています。また、期末試験のほかに平时考试(いわゆる、小テストのようなもの)が1科目、月1回のペースで計4回行われます。

留学生宿舎は1号楼(二人部屋)、2号楼(一人部屋・二人部屋)、3号楼(三人部屋)と3棟あります。私は現在、1号楼(二人部屋)で生活をしています。日本では一人部屋の申請が通りましたが、連携がとれておらずに一人部屋が空いていなくて二人部屋になりました。今年度からネット登録が始まったというのも原因のひとつだと思いますが、ぜひしっかりと連絡をしてみて確認したほうがよいです。しかし、私は日本人の学生と同じ部屋になったので文化の違いなどで苦労することはありません!また聞いたところによると、二人部屋や三人部屋を申請する際は、アジア系の学生が良いなど希望を聞いて少し融通をきかせてくれるそうです。
部屋にはシャワーとトイレがついていますが、日本と比べてしまうと少し狭くて物足りなく感じてしまいます。私は、個人的に湯船につかるのがとても好きなので浴槽がなくて残念に思います。部屋は大きくなく、二人部屋なので勉強するには不便です。収納と小さな机もあります。宿舎には自習室もありますが、冬場は暖房がきいていないので少し肌寒くそこで学習するのはあまり気がのりません。そのため、学習できる良い環境を自身で見つけてみるのも良いかもしれません。
 

2号楼の1階には小さな売店もあり、とても便利です。そこで飲み物や軽食などを買うことができます。
留学生宿舎にはエレベーターがないので上のフロアに住むことになると、少し大変になると思います。
また共同キッチンがあるので自炊を考えている方には便利だと思います。しかし、冷蔵庫がないので保管しておくところがないので私はあまり使っていません。また、2号楼の2階には日本人専用の洗濯機があります。日本人代表の方に使用料50元を払えばいつでも使用することができます。
 

大学には大きな食堂があります。地下、1,2,3,4階と計5フロアからなりそれぞれの階で様々な料理を楽しむことができ、上の階にいくにつれて少し豪華になっていきます。この食堂の特徴は安くて量が多い事です。味は美味しいものとあまり口に合わないものがあると感じます。もちろん学校外にもたくさんのお店がありますが、日本料理店が非常に少ないのが残念です。やはり日本の味が恋しくなるため、私は日本からインスタントのお味噌汁やふりかけなどを持参しました。山東省は油を多く使う料理が多いため、少し胃がもたれます。そしてお肌もオイリーになります。ケアをしないと肌荒れが気になってしまいます。

休日は有意義な時間を過ごしています。大学の外にある大型スーパーに生活用品の買い物に行ったり、ある時はバディーさんに済南の有名な食べ物屋さんに連れて行ってもらったり観光したりしています。公共バスやタクシーでショッピングモールのようなところに手軽に行くこともできます。近くにお花屋さんもあるので、そこに花を買いに行き部屋に飾ったりして気分転換をしています。

また、学校主催の留学生のバスツアーというものがあり、曲阜に行きました。1日100元で交通費・食費などが含まれていて観光もできて、とてもお手頃だと思いました。孔子の歴史にも触れることができてとても楽しかったです。

留学生活は、学習環境がすごく整っていると思います。友人と話すときの共通語は中国語であるし、街へ出ても中国語が飛び交っているので、とても上達すると思います。また、部屋の中にテレビがなかったり、冷蔵庫がなかったりするため自炊などもなかなかしにくいので、やることが勉強することくらいしかありません!現地で中国語を学ぶことは本当にいい環境だと感じます。
中国に来る前は、テレビでやっている中国の文化や生活について固定観念を持ってしまっていました。しかし、生活をしてみると多くの発見もあります。食事マナーや交通マナーは日本と大きく違い最初はとても驚きますが、中国人は、とても親切な人も多いです。また私のバディーさんは、小さなことから気を配ってくれます。例えば、こちらに来てすぐに雪が降った時に、「温かい上着は持っていますか?もし持っていないのならばすぐに買いに行きましょう!」と言ってくれました。このように、親切にしていただいてとても感動しました。これからも、もっと多くの中国人と交流をしてほかにも良い発見をしていけたらいいと思います。留学する前の自分自身は、とても弱気でいましたが、こちらに来てからは何事も自分自身で解決していかなければならないので、まだ日は浅いですが少しは大きくなれたのではないかと思います。また、多くの発見ができるように努力していこうと思います。留学は語学の上達はもちろん精神的にも人間的にも大きく成長できるチャンスだと思います!
もし少しでも興味がある方は積極的に考えてみてください!
 

<宿舎の隣にあるバスケットコート>

<大学の中にあるスーパー>

<大学の中にある銀行>

<留学生宿舎の外観>

<宿舎の廊下と受付場所>

<大学のすぐ近くの銀行・携帯ショップ・コンビニ>

<山東大学の正門>