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レポート中国語圏

【台湾】東呉大学

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文学部中国文学科3年の内藤智恵です。

現在、大東文化大学の協定校である東呉大学に1年間の長期留学に来ています。東呉大学は台湾の台北市にある有名私立大学です。

私は学校内にある5人部屋寮に中国人2人、台湾人2人と暮らしています。

この学校は緑が多く、大東文化大学に少し似ています。学校の裏は林でたくさん木があります。でも夏は凄く暑くて虫が多い。ヤモリも多い。

東呉大学は先生も優しいです。台湾は祝日がとても多いです。

とにかく都会でとにかく安くて東京に住んでいる感じがします!

【寮について】

まず留学する前に2人部屋、4人部屋、5人部屋、8人部屋の中からどこに住みたいかを選び決めます。もし学校内の寮に住むのが嫌な場合は自分でアパートを探さなければいけません。

5人部屋の場合、寮費は全て半期でNT8,500(日本円で約36,000円)ネット代NT1,000(日本円で約3600円)補償金NT1,000です。部屋の人数が少ないほど値段が高いです。4人部屋と2人部屋の寮費は値段が少し高くなります。

2階にはパソコン室があり、印刷することが可能です。1階の共同キッチンでは料理をすることも可能です。掃除の人は昼間だけ居ますが、寮母はいませんので全てこの寮に住むアルバイトの生徒が管理しています。門限など厳しい規則は全くありません。入り口はICカードタッチ式なので24時間出入り自由です。それぞれの部屋に1台Wi-Fiがあるので便利です。食事は出ません、朝昼晩すべて自分で作るか買うかになります。

洗濯機と乾燥機は各階に2台ずつ置いてあり、1回10元でコイン式になっています。

寮に住み始めて1週間以内なら辞退することも可能で寮費が返金されます。

5人部屋は狭いです。そして夏はとっても熱いので冷房と扇風機をずっとつけています。ちなみに4月に気温が30℃を超えたので初めて冷房を使いました。部屋の中ではいつもみんな半袖短パンの部屋着を着ています。

←寮の屋上からの景色です。ここからは国立故宮博物院が見えます。台北は雨天の日が多いので、屋根がついてるところに洗濯物を干します。ちなみに台北は普段雨がいつ降るかわからないので、傘を常に持ち歩きます。

【学校生活について】

時間割は日本と違います。1,2限3,4限3,4,E限などと50分授業×2又3になります。

50分授業→10分休憩→50分授業 なので集中力が切れません。ちなみに土曜日に授業を入れている人はあまりいません。(Eはお昼ですが、Eが授業の人もいます。)

9~Dは夜間の生徒の授業が22時まで行われています。

寮に住んでいるので朝はゆっくり起きることができます。

 

中国語の授業

孟子の授業

【食事について】

ここの大学はパン屋、マクドナルド、24時間営業のファミリーマート、郵便局、文房具屋、たくさんのお店が並ぶの食堂といった生活に必要なものを購入できるお店があり、大変便利です。食べ物には困りません。休みの日はわざわざ学校外に出なくても食堂へ行けばご飯が買えます。学生が大好きなタピオカやメキシカン料理、餃子、炒飯、フルーツなどもたくさん売っています。

校車カフェ

 

 

【交通について】

大学の前にはバス停があり、そこからバスに乗って士林駅に行けます。向かい側の逆方向へ行くバスは大型ショッピングセンターのカルフールへ行けます。バスは1日中たくさん運行しています(料金はどこから乗っても学生は12元)。

この大学の学生証は日本でいうパスモ、スイカのような機能がついているので、タッチで簡単にバスや電車に乗ることができ、とても便利です。チャージは駅かコンビニで簡単にできます。駅のチャージ機械には日本語もあるので安心です。士林駅から電車で15分のところに台北駅といって台北の中心的な駅があります(日本でいう東京駅)。そこからバスや新幹線が出ており、高雄市や台中市など台湾のそれぞれの場所へ行けます。2017年3月2日から桃園国際空港と台北市内を結ぶ電車が正式に開通し、アクセスがとても簡単になりました!

 

【観光地や遊ぶところ】

台北駅から九份行きのバスに乗って1時間くらいのところに千と千尋の神隠しで有名な九份があります。

士林駅から電車で約30分のところに台北101があります。台北のスカイツリーです。60分待ちというすごい行列がある有名な美味しい小籠包のお店があり、上には展望台があります。観光客がとても多いです。

学校から士林駅へ向かうときの道には士林官邸があります。

学校のすぐそばにあるのが国立故宮博物院です。ここは超有名です。行かないと損します。

日本食のお店がたくさんあります。牛角、くら寿司、はま寿司、ココイチ、どん亭、すき家、吉野家、かつやなど。

桃園空港の近くには三井アウトレットパークがあります。

士林駅のすぐそばに士林夜市といって台北で一番有名なナイトマーケットがあります。メニューが日本語だったりするので困ることはありません。

士林駅はまるで東京のようなところです。

私の休日の過ごし方は、事前に調べた美味しい食べ物屋さんへ行くことです。台湾には日本には無い美味しいものがたくさんあります!

そして春休み(3月30日~4月5日)は映画館で日本の映画を見たり、2泊3日で寮の友達の実家の彰化(台中の下にある市)へ行ってきました。潮干狩りをしたり貴重な体験をしました。

こちらの映画館では日本の映画がかなりやっていて、音声は日本のままで字幕は中国語です。

【初めて台湾に来たときのこと】

2月16日15時に桃園国際空港に到着。キャリーケースを持って出口を出たら東呉大学の学生が迎えに来てくれました。目立つように赤い服と紙を持っていました。ほかの学生も待っていたので1時間近く待機していました。全員そろったので空港を出て、迎えに来ている貸し切りバスへ乗りました。そしてバスでおよそ1時間、東呉大学へ到着しました。そこへは台湾人の学生が数人いて一人の女の子が寮へ案内してくれました。自分の部屋はもう決められていたので、部屋に荷物を置き、部屋のカギと寮に入るためのICカードをもらいました。そしてバスを降りた目の前の建物で布団を販売しているのでお財布をもってそこへ布団を買いに行きました。布団を買ったら、部屋に持っていきそのまま置いて、案内してくれた子とショッピングへ行きます。バスにのってすぐカルフールがあるのでそこで生活用品を買います。ティッシュ、洗濯ばさみ、洗濯カゴ、液体洗剤、ハンガー、タオル、雑巾、ごみ箱、ごみ袋、コロコロ、シャンプー、延長コード、コップなど買いました。カルフールで夕飯を済ませ、再びバスで寮に帰りました。そのあと学校のファミリーマートへ行って寮費を支払ってきました。ベットやクローゼット、机が汚いので買ってきた雑巾で拭きました。綺麗になったら布団を敷いて、クローゼットに洋服を入れて、お風呂に入って歯磨きして寝ます。

ここは基本的にクラスは無いのでどの学科の授業も取ることができます。

次の日、国際交流の留学生は午後からオリエンテーションがありました。そこで初めて別の大学から来た留学生と話しました。もちろんほかの国から来た人もいました。フランス、スロバキア、ドイツ、韓国、香港、中国の学生が多いです。

ここではすべて英語で説明されました。私は英語ができないので何も聞いていませんでしたが、日本語学科の生徒がいたので、分からないことは教えてくれました。ほかの学校から来た日本人の留学生ともここで初めて出会いました。そしてここで初めて学生証がもらえます。ケータイを持っている人はSIMカードを買うことができます。私のiPhoneはSIMフリーなので3000元を払い120日無限に使えるiPhone用SIMカードを買いました。もし必要があれば友達と台湾のケータイを買いに行ってのちにSIMカードを買うといいでしょう。

学校は20日から始まりました。その日から1週間はそれぞれ授業のガイダンスでした。そして授業を決めていき、国際交流事務室へ履修の紙を提出します。3月に入り、授業は本格的に始まりました。6日にチューターの学生主催の留学生ウェルカムパーティーがあり、他の国の人と話したり、仲を深めていきました。チューターとは学生ボランティアのことです。中国語を私たちに教えてくれたり、サポートをしてくれます。

←チューターの時間割

他にもたくさんのイベントを行います。書法、湯圓作り、宜蘭市旅行などイベントが行われるのですごく楽しいです。

留学前にバディが決まりますので安心してください。私のバディは日本語学科3年生の子でした。日本語が上手なので履修の相談に乗ってもらったり、旅行に行ったりしました。

 

【学校行事について】

5月に球技大会があります。私はバレーボールの経験があり、留学生チームの募集があったので参加することにしました。もちろん私以外みんな中国人。他国の人とスポーツを通してコミュニケーションをとり、中国語を話せるいい機会だと思います。

 

【最後に】

もし留学を考えているのであればここ台湾台北市にある東呉大学をお勧めします。

私の専攻は中国文学系なのでそれに近い授業を履修しなければなりません。なので書道と孟子の授業を履修しました。中国語全く話せないけど、一人で教室に入って女の子に勇気を出して話しかけたりして仲良くなってその子にいろいろ助けてもらっています。その子を通じてベトナム人のお坊さんとも仲良くなり、今度皆でお寺を見学しに行く計画を立てています。孟子の先生とも一緒に食事をしました。

こんな小さな勇気が私を成長させてくれています!

私は中国語を専門的に勉強しているわけではないので中国語が全く話せないまま不安のままここに来ました。でも他大学から来た留学生も中国語話せない人多いです。中国語に関係ない学部の人もいます。学部なんて気にせず、留学に興味があれば挑戦してみてください。色々な「経験」がこれからの自分にとってすごく大事だと思います。最初の1週間は正直かなり辛かったです。でもそれを乗り越え、私は来てよかったと本当に思います。

実家暮らしの私はここにきて洗濯など慣れないことばかりでしたが、今は洗濯を2日に1回かかさずやっています。親から離れて寮で生活するのも自立のため、社会に出るための第一歩だと思います。大学1年間の忘れられない楽しい思い出になると思いますよ。

詳しいことは国際交流センターに連絡してみてください♪♪